安達太良山 2013/10/14 深Qの日本百名山登頂シリーズ【Vol.43】 紅葉を求めて東北の山にアタック【第三弾】!!
安達太良山1,700m 鉄山1,710m 単純高低差770m
東北の名山アタックシリーズ第三弾は、高村光太郎の「智恵子抄」でたおやかな山容と荒々しい頂きを持つ山として知られている「安達太良山」の頂きを目指すことにしました。
日本百名山の著者「深田久弥」氏は安達太良山登頂時、山頂は霧に包まれて眺望は得られなかったが、山頂を極めた喜びに変わりはなかったと記載されています。
万葉集にも出てくる歴史深い安達太良山は、初心者でも楽にアプローチできる山として人気の高さが伺えます。またゴンドラを活用すれば一気に高度を稼ぐことも可能です。東北名山アタックシリーズ最終日は、この楽なコース+鉄山を加えて気軽に縦走してみることにしました。しかし、当日は三連休最終日更に絶好の晴天となり、登山道の渋滞は激しい状態になっていました。今後益々ハイカーが増殖することになれば、渋滞が想定される人気名山などは安全を期する為、信号機みたいな物を導入し、交差渋滞を解消させる時代がいづれ訪れることがあるかもしれません。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
【ルート】:あだたらエクスプレス山麓駅⇒山頂駅(8:17)⇒薬師岳みはらし台(8:19-8:22)⇒安達太良山(9:22-9:42)⇒分岐点(9:56)⇒鉄山(10:17-10:24)⇒分岐点(10:46)⇒峰の辻(10:56)⇒くろがね小屋(11:28)⇒勢至平分岐(11:47)⇒奥岳(12:32)
※歩行距離:11.7㎞ 行程タイム:4h15m
(注):行程時間は個人のペースで歩いたり、自然観察をしている為、またアクシデント・渋滞等発生により全く参考にはなりません。
前夜20時過ぎからの熟睡状態から解放され、5時前には目が覚めていました。宿泊した部屋の窓から外を眺めているとサンライズを確認します。ホテルに併設されている食堂のキャパは15人程度、対して本日は110人の食事の申し込みがあると前日聞いていたので、朝食はキャンセルしていました。朝食が食べられないなんて超ショック!・・・と朝から目覚めのくだらないギャグを嚙ましていきます。(汗)
本日は元気回復の和製ステイサム氏と合流し、AM6時45分ホテルをチェックアウトします。そして、あだたらエクスプレス目指して車を走らせていくと、豪快な安達太良山の山容を目にすることができました。
7時半頃あだたらエクスプレス駐車場に到着しましたが、既に半分強は埋まっていました。しかも休日8時30分営業開始のはずのゴンドラが稼働しています。本日は稼働開始時間が7時30分だったみたい・・・。Oh My God ! ヤラレイティング!!
安達太良奥岳登山口よりあだたらエクスプレスに乗車していきます。今回もJAF割引適用で片道800円の乗車券を購入です。
三連休最終日且つ晴天とくれば、ゴンドラ乗車口は朝からハイカーの大行列で大変賑わっています。ステイサム氏は一晩ぐっすり休養し、脚部痙攣の状態はほぼ回復した様子です。
そしてゴンドラに乗り込んでから僅か6分の空中散歩では、一気にスーパーチョンボで高度を稼ぎまくります。
ゴンドラ山頂駅より準備を整えて安達太良山アタックに向かいます。
少し歩くと薬師岳展望台へ通じる道があり、立ち寄ってみると安達太良山山頂方面の展望が見事に開けています。
薬師岳より縦走予定の鉄山方面も同時に眺めていきます。
整備された木道を歩いて本線に合流すると、なんと!いきなり大渋滞に嵌ってしまいます。夥しい数のハイカーが入山していることを思い知らされます。そんな中、後ろを歩くステイサム氏はガンガン熊鈴を鳴らして歩いていきます。
安達太良山山頂を視界に捉えて低速走行で穏かに登り込んでいきます。ここも酷いが、谷川岳の天神尾根は殺人的な渋滞が繰り広げられているだらうなぁ。
視界の開けた休憩スペースで休まれていた多くのハイカーを抜き去りますが・・・。再び渋滞が継続していきます。まるで帰りの高速走行を予行演習しているかのような状態で進んでは止まる動きが繰り返されていきます。
難易度の優しい岩場を乗り越えて森林限界に脱していきます。
福島市街地の展望が良く利いています。遠方に見える大きな山は何処だらう、蔵王山?
山頂を捉えながら岩場で高度を稼ぎます。
市街地の広がる展望を振り返りながらアタック体制を整えていきます。
道中渋滞に巻かれながらも山頂にかなりアプローチしてきました。
鉄山方面への分岐を確認していきます。同じ那須火山帯に属している為、なんとなく那須岳チックな雰囲気です。
山頂標識に近づくにつれて一気に風力が強まります。晴天でもこの強風は一体なんだ?那須岳同様安達太良山も風の通り道なのだらうか。
祠のある山頂部までは岩場登りとなりますが、やはり渋滞です。暫し時間調整を余儀なくされます。
岩場登攀をクリアして乳首に到達です。祠周辺はハイカーで埋め尽くされています。しかし風がでらつぇ~ええ・・。
船明神山の先には会津のシンボル「磐梯山」が確認できます。
鉄山方面の先には吾妻連峰
乳首からの下りでは渋滞のないバリエーションチックな岩場を下ってから、梯子が架けられている箇所を下りていきます。
改めて乳首をバックに山頂標識脇で互いの勇姿を撮影していきます。
分岐より鉄山方面に向けて牛ノ背を歩いていきます。
篭山の山腹に色付いた光景が拡がって見えます。
アップダウンが僅少な牛ノ背をそのまま風に煽られながら歩いていきます。
時より磐梯山を視界に入れながら進んでいくと、異様な光景が目に飛び込んできます。
樹木が1本も生えていない爆裂火口が現れます。噴気口の存在する「沼ノ平」です。以前はその名の通り沼だったそうです。そして明治33年の爆発でここにあった硫黄精錬所の七十余人の従業員が全滅したと言われています。
少し廻り込んだ場所で沼ノ平をバックに記念撮影をしていきます。
常に英語のブラッシュアップを欠かさない和製ステイサム氏と「沼ノ平」、本日は絶好調の様子です。
分岐より馬ノ背を通過して鉄山を目指します。再び分岐に戻る予定なのでここからは変則的ピストンになります。有毒ガスを警戒しているのか?ここからは一気にハイカーの数が激減していきます。
え?緊急登山速報流さないのかって。低山登山家のおーまい・なるお氏の同行者和製ステイサム氏が日本百名山の安達太良山登頂後、沼ノ平から発する有毒ガスを吸い込み急死!・・・これを読んでいたらきっと、トバッチリは止めろって言ってますね。(笑)
矢筈森?を通過して、軽くアップダウンを消化してしていきます。
沼ノ平を廻り込むように突風吹き荒れる稜線歩きが続きます。
沼ノ平の反対方向を見下ろすと、紅葉に包まれたくろがね小屋が確認できます。
沼の平経由の沼尻コースは、高温の地熱と有毒ガスが発生しているので廃道にしたとの標記があります。
鉄山を射程圏内に捉えながら岩場を登り込んでいきます。
登り上げると視界が開けて磐梯山が確認できます。
巻きながらいよいよアタック体制に入ります。
異星に踏み込んでいくような感覚を持つ「鉄山」にアタックを仕掛けます。
鉄山に登頂成功です!互いの勇姿を撮り合います。相変わらず風は強いです。
特に山頂標識はありませんが、三角点を確認していきます。
鉄山山頂より歩いて来た稜線を眺めて、安達太良山方面や磐梯山、沼ノ平を暫し一望していきます。
会津が誇る宝の山「磐梯山」
来年には訪問してみたいと思っている「飯豊連峰」
前日に訪問した吾妻連峰の西大巓と西吾妻山
敢えて立ち寄らないので鉄山避難小屋を望遠で捉えます。そして福島市方面の展望。
強風の中、展望を楽しんだ後は鉄山を下山します。ステイサム氏は安全を期して来た道を忠実に戻ります。私は踏み跡を見つけた崖のバリルートを慎重に下っていきます。岩が脆い箇所があるので要注意です。丁寧に下れば大丈夫だと思いますが、完全自己責任の範囲です。怪我しても保険は認定されないであらう。
岩場を巻いてから馬ノ背でステイサムと合流していきます。
馬ノ背は風の通り道なのか、断続的な猛風状態が続きます。
分岐まで戻り安達太良山山頂部を再確認して、峰ノ辻経由でくろがね小屋に向かいます。
安達太良山方面から下ってくるハイカーと合流し、静かな登山道は再び賑わいを見せています。すかさず、ステイサム氏がチャッチャカ下りを始めますので、後方より追尾していきます。峰の辻まで大量のハイカーを遠慮なく追い越していきます。
峰の辻を下った辺りから紅葉ポイントに入ります。暫し、色付いた光景を目に焼き付けていきます。
小休止後もまだまだ登り込んでくるハイカーと交差しながら、下界に向かって標高を下げていきます。
温泉が湧く山小屋として知名度のある「くろがね小屋」前に到達です。紅葉ポイントになっている場所なので、大量のハイカーの憩いの場としても活用されています。くろがね温泉の先は有毒ガス発生地帯により立入禁止区域に指定されています。
今年の夏は異常気象が続いていましたが、紅葉の見事なコントラストです。
ハイカーで賑わうくろがね小屋前より紅葉を観賞しながら下山です。
鮮やかな紅葉で心和ませながら勢至平分岐を通過していきます。やがて、旧道と馬車道の下山道が現れ旧道を選択して下っていきます。
最終的には馬車道と合流し、奥岳登山口まで林道歩きを消化していきます。
あだたらエクスプレスを横目に駐車場に無事に帰着です。広大な駐車場にも関らず、車を下界方向に走らせると、著しい渋滞の列があだたらエクスプレスまで気が遠くなる程続いておりました。
下山後の癒し温泉は、福島名山の三山を踏破してきたのでゆっくりと身体を癒して帰りたいことから、「空の庭RESORT」に立ち寄っていきます。温泉に立ち寄る場合、ただの「空の庭」という別の場所があるので、間違えずリゾートの方に向かって下さい。帰りの高速道では特に那須塩原IC近辺で大変混雑しておりました。紅葉渋滞だったのでしょうか。
東北の名山シリーズの旅も第三弾まで続き、新たに深Q銘柄三山もGETできたことに大変満足です。第一弾の「磐梯山」では霧と風雨に見舞われましたが、山頂を極めた喜びに変わりはありません。きっと今後の山行に弾みが付いていくことになるでしょう。
最後まで御拝読いただきありがとうございます。
■天候:晴れ
■出会った人:カウント不能
■タイム:8:17~12:32【4時間15分、休憩等含】
■形態:同行者1名【和製ステイサム氏】
■水分:2.5L(ペットボトル500ml:5本)
■山域:福島県
■深Q百名山:第43座目
■出発地点より駐車場までの片道距離:244Km
■登頂日:2013年10月14日(月)
■その他:
★東北の名山アタックシリーズ第三弾の安達太良山が、実は三山の中でも一番登ってみたかった山でした。爆裂火口の沼ノ平や鉄山への稜線、見所満載の安達太良山の印象が特に強く残りました。磐梯山も吾妻山もそれぞれ特徴的で楽しむことができました。登り易さで言っても安達太良山に軍配が上がりますね。
★11カ月ぶりに登場した同行者の和製ステイサム氏は、寒さに非常に弱いため年内の合流は厳しいかなと思います。もしかして、気が向いたらまた参戦してくることになるでしょう。・・・え?ステイサムなんてどうでもいい、山ガールと合流しろだって?んんんん・・・合流してくれる山ガールがいればいいんですけどね(笑)。はい、健脚気味の山ガールさん、いつでも募集しています。詳細はプロフのメールアドレスまで。来る訳ねぇ~か。
★11月以降より、再び低山シリーズに戻ります。奥武蔵・奥多摩・奥秩父山系、群馬、栃木、山梨など行けるところはガンガン行きたいと思っています。