鹿島槍ヶ岳 2013/9/14 深Qの日本百名山登頂【Vol.40】~挑戦的日帰り単独ピストンシリーズ~
鹿島槍ヶ岳 2,889m (柏原新道日帰りピストン) 単純高低差1,539m 累積標高差約2,700m
北アルプス後立山連峰に聳える「鹿島槍ヶ岳」は、山頂部が吊り尾根で結ばれた南峰と北峰の二峰から成り立つ端麗な双耳峰の山です。まるでケモノの姿のようにも見える山容が特徴的です。
さて、北アルプス入門コース柏原新道を利用して、本年最大の日帰りピストン縦走を決行することにしました。私的には腰部の鈍痛を抱えてのチャレンジとなりますが、年内に消化完了を決めていた案件となっており、9月後半の仕事の忙しさ及び台風襲来前の穏かな天候を狙っての挑戦的アタックを仕掛けにいくことにしました。
当日は初上陸した扇沢バスターミナル下にある市営の無料駐車場から歩き始めます。結構なロングな距離と高低差を考慮すると本当に入門コースなのか?と疑問を持ちながら種池山荘~爺ヶ岳~冷池山荘とアップダウンを繰り返していきます。稜線上からは針ノ木岳、剱岳、立山連峰と眺望がすこぶる利いており、ターゲットの鹿島槍ヶ岳も視界に入るとモチベーションが一気に高まっていきます。前衛峰の布引山の登り込みで苦しい拷問を受けると、いよいよ壮大な鹿島槍ヶ岳がアタック直下で強烈な急登をご用意して待ち構えていました・・・・。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
【ルート】:無料市営駐車場(5:30)⇒柏原新道登山口(5:39)⇒ケルン(6:30)⇒種池山荘(8:02-8:09)⇒爺ヶ岳南峰分岐(8:44)⇒爺ヶ岳中峰分岐(8:51)⇒冷乗越(9:30)⇒冷池山荘(9:40-9:50)⇒布引山(10:40)⇒鹿島槍ヶ岳【南峰】(11:24-11:36)⇒鹿島槍ヶ岳【北峰】(12:10-12:20)⇒鹿島槍ヶ岳【南峰】(12:50-13:03)⇒布引山(13:39)⇒冷池山荘(14:21-14:27)⇒爺ヶ岳中峰分岐(15:17)⇒種池山荘(16:00-16:06)⇒ケルン(17:28)⇒柏原新道登山口(18:10)⇒無料市営駐車場【ピストン】(18:20)
※歩行距離:27.1㎞ 行程タイム:12h50m(休憩等含)
(注):時間は個人のペースで歩いたり、観察したりしている為、参考にはなりません。
リーマンなので仕事を切り上げて自由に退社することが出来ず、帰宅後21時30分自宅を出発します。関越自動車道東松山IC乗車、佐久平PAで仮眠をしてから長野自動車道麻績IC下車⇒一般道で大町市街地を通過していきます。
AM2時半、扇沢バスターミナル下にある無料市営駐車場に到着し、再度仮眠体制に入ります。5時に起床し登山準備を整えていきます。トイレはバスターミナルにあり片道5分程度歩きます。
柏原新道の登山口までは約800m通過してきた車道を歩きます。周辺には駐車スペースが点在していますが、既に夜中の時点で埋まっており、トイレなどは近くにありません。
腰部の鈍痛を抱えた状態ではありましたが、柏原新道登山口(標高1350米)より爺ヶ岳経由で、鹿島槍ヶ岳にロング行程でアタックに向かいます。
まずは樹林帯の中を静かにゆっくりと寡黙に登り込んでいきます。
汗を噴き出しながら登り込んでいると、八ツ見ベンチで母娘ハイカーが写真を撮り合っていたので、仲良く御一緒に撮影してあげました。
グングン高度を稼ぐと樹間から「針ノ木岳」が絶妙な空間で確認できます。
先を進むと御丁寧に転落注意看板が設置されています。高度感がある訳ではありませんが、足元に注意を払わなければならない箇所です。
針ノ木岳方面の真下に扇沢バスターミナルが見えています。
やがてケルンに到達し、種池山荘まで4.5㎞もあるの!とやや嘆いた気分で先を進みます。
前方を見上げると稜線上に「種池山荘」が確認できます。まだまだこの位置は序盤ですね。
石畳を通過していきます。
一旦、水平道で勾配が緩和されて歩きやすくなります。
針ノ木岳~蓮華岳の稜線が豪快に写ります。いつか岩小屋沢岳~鳴沢岳~赤沢岳~スバリ岳含めた周回縦走もしてみたいルートですね。
アザミが周辺に咲いているからアザミ沢?
これより通過するガラ場の注意事項を読み込んでいきます。種池山荘支配人の御丁寧な配慮が伺えますね。
山側に重心を置きながら歩いていきます。補助用の鎖も設置されています。
富士見坂に差し掛かりますが、富士の姿は確認できません。
よく見えているのは名峰「針ノ木岳」、右側がスバリ岳
山荘直下の勾配を登り込んでいくと「種池山荘」がやっと見えてきました。種池山荘まででも手応えのある距離です。
山荘に到達するや否や、女性スタッフから笑顔のお疲れさまコールで素敵な「お・も・て・な・し」を頂きます。種池山荘前が針ノ木岳と爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳の分岐点になっています。
山荘奥にこじんまりとした「種池」があります。
山荘周辺からは針ノ木周回コース、立山三山までもが見えてきます。
山荘スタッフより荷揚げ用のヘリが間もなく到着するので、山荘で待機して下さいコールをいただきます。しかし爺ヶ岳に向かおうとしていたので、そのまま進んで大丈夫ですよと言われヘリを気にしながら歩いていると、なんと!ヘリが近づいてきた瞬間、いきなりホバリング状態の風圧で吹き飛ばされそうになります。両脚に重心を集中させながら足裏を地面にフィックスさせて、一時的な耐風姿勢で難を逃れます。
爺ヶ岳方面に向かうと早速、双耳峰の「鹿島槍ヶ岳」に続く稜線が一望できます。
種池山荘と立山連峰
登頂が来年に持ち越しとなった「劔岳」
紅葉と鹿島槍ヶ岳
爺ヶ岳を登り込みながら、鹿島槍に続く稜線を俄かに色付く紅葉と絡ませて、暫し眺望を楽しんでいきます。
紅葉周辺で撮影を楽しむハイカーたちを回避しながら歩いていきます。針ノ木岳、蓮華岳方面はガスが徐々に上昇してきています。
爺ヶ岳から布引山~鹿島槍の稜線を何度も見ながら歩を進めていきます。
台風襲来前の穏かな天候ではありますが、分厚く濃厚なガスが鹿島槍を下から吹き上げるように上昇中です。これは山頂直下で濃いガスに巻かれるパターンだらうな・・・と山頂での展望が確立高く期待できないと感じられます。
爺ヶ岳の稜線に入り、南峰は下山時に立ち寄るとして、巻き道の登山道をそのまま進んでいきます。
同じ理由で中峰もパスしていきます。と言ってもたいした距離ではありませんが、少しでも時間の短縮及びスタミナの温存作戦でいきます。
目指す鹿島槍が厚いガスに覆われそうです。鞍部の冷池山荘は既にガスの中です。剱、立山方面には未だガスが発生しておりません。
鹿島槍ヶ岳を前方に見ながら少しづつ距離を詰めていきます。
進行方向左側には、常に「剱岳」が聳える姿を視界に入れながら歩きます。
同じく視界に入る「立山」
爺ヶ岳北峰は登山禁止区域、そこを通過してから徐々に標高を下げていき、鹿島槍にアプローチしていきます。剱・立山は相変わらず絶景です。
稜線上から振り返って種池山荘が遠方に確認できます。
ガスが引けた後には冷池(つべたいけ)山荘が前方で確認できます。
鞍部に向けて下降を続けていくと冷乗越に到達します。
冷乗越では剱岳を背景に立派な石が積まれています。同じくここは赤岩尾根分岐点でもあります。
鞍部を通過して間もなく、冷池山荘の前に出てきました。到達するや否や山荘スタッフより、荷上げ用のヘリが到着するので小屋内部で待機するようにと半強制的避難勧告が発令されます。
周辺にいた全てのハイカーが山荘内部に一時的に格納されていきます。山荘内部は非常に綺麗で宿泊意欲が湧いてきますが・・・布団1枚に2人寝となった場合を考えると楽しさ半減しそうです。え、山ガールとペアだったら?有り得ねぇ~、そんなことで騙されねぇ~よ。(笑)
荷上げ終了のアナウンス後、鹿島槍南峰に向けて再起動していきます。表示板のCTだとまだ2時間半も掛かるんすか!日没までに扇沢に下山できるだらうかと一抹の不安がよぎりますが、ピストンだからヘッデンも覚悟していますよ。とやや投げやり気味に進んでいきます。
小屋から少し登り込んでいくとテン場があります。給水所の営業時間4時~19時の表示あり。テン場の正面には剱・立山連峰が聳えています。
改めて剱岳のドアップ。もう年内登頂は厳しいと思いますので、来年の夏場にプライオリティを最上位に持ってきてアタック(勿論日帰りにこだわります)といきましょうか。来年に何か目標が無いとハイカー人生辞めてしまいそうですからね。
鹿島槍を目指す途中、ガスの流れが著しくなっていきます。登山道周辺にはヤマハハコが咲いています。
ガスの切れ間から布引山、鹿島槍南峰・北峰と並列して見えます。高度を稼ぎながら徐々にアプローチしていきます。
まずは前衛峰の布引山を登り込んでいきます。
上方を歩くハイカーをズームで捉え、剱・立山を見ながら苦しい勾配を登り込みます。
布引山の急勾配で数名のハイカーに道を譲られていきますが、とにかくきつい登りが続きます。ここが踏ん張り所で鹿島槍南峰より厳しく感じました。
ふと後方に目を向けると、本家「槍ヶ岳」の天を突き刺す山容が視界に入ります。
そして種池山荘~爺ヶ岳~冷池山荘・・・と歩いて来た稜線を振り返ります。
気合いを振り絞って布引山(2,683m)にアタックです。
山頂からは目前に迫った鹿島槍ヶ岳の南峰・北峰が豪華に聳え立っています。
いよいよ鹿島槍ヶ岳にアタック開始です!
途中岩場を抜けて直登コースに入ります。
北峰を横目にガレ場で拷問の洗礼を受けていきます。
台風襲来前の雲海を眺めながら脚部に踏ん張りを効かせていきます。
歩いてきた稜線を振り返りながら再び本家「槍ヶ岳」を確認します。
山頂直下のガレ場から一気に奇襲を掛けてアタック体制に入ります。
まずは双耳峰の南峰(2,889m)へのアタック成功!
高山の弱い私の身体は八ヶ岳の赤岳基準というのがありまして、2,900m超えから一気に身体が鈍くなっていくといった現象に見舞われることがあります。従って、鹿島槍山頂はギリ標準行動の範囲内です。(笑)
南峰には15人ぐらいのハイカーが寛いでおり、山頂標識や眺望をカメラに収めていました。
南峰からは今まで見えていなかった八峰キレット~北尾根の頭~G4~G5の岩稜地帯、そして五竜岳、唐松岳、白馬方面が視界に広がります。
こちらも豪快に聳える「五竜岳」来年はテレキャビンから日帰りだな。遠方の白馬三山同じく日帰り山行候補ですな。敢えて両者間を縦走せずに一旦、白馬村で身体を癒す作戦が既に立案されています。
双耳峰の鹿島槍ヶ岳北峰が反対側に聳え立っています。吊り尾根経由で登り返して北峰に登頂する片道約30分のルートが見えます。やはり、南峰・北峰両者を登頂してこそ、双耳峰の価値があるかと思われますので、ここは撤退せずに行くしかありませんね。もう下山は日没になっても構わねぇ~やという気持ちで北峰までのピストンを決断していきます。
因みに腰のことを考慮して、ザックを南峰にデポしていくことにしました。実は個人的にザックをデポをすることを好まないといいますか、初めてデポをしていきます。
北峰に入るルートからキレットを覗き込むと何やら建屋の一部が見えています。あれがキレット小屋でしょうか。
一呼吸入れて北峰までのルートを一望していきます。南峰までの一般的ルートと異なり、険しいルートへと変貌していくのが伺えます。
南峰にいたほとんどのハイカーは山頂に留まっており、唯一二人組の先行者が歩いて行ったので、様子を伺ってから後追いで北峰に向かいます。
少し下った場所で岩場を見上げ、更に先行者が真下にいるので落石を発生させないように鞍部まで慎重に下ります。結構な落差がありますので足場を選びながらの歩行です。
北峰(2,842m)を見上げるようになるまで一気に急降下です。その後は標高を下げながらの岩稜歩きとなります。私はザック無の身軽な身なので先行者二人組に追い付きます。ザックが無いとここまでラクチンなのかと初めて気が付きました。
先行者二人組はキレット小屋に泊まる予定とのことですが、明日以降の台風の動きに慎重に悩んでおりましたが、結果向かわれたと思われます。
両脇が切れ落ちている箇所もあり、滑落すれば一気に滑り落ちることもあり得ます。岩場にはマーキングが施されており、岩場慣れしているハイカーには何てことないルートかもしれませんが、不慣れであればストロングにアドレナリンが大放出されることでしょう。
北峰にアプローチしてズームで山頂標識を捉えます。
吊尾根分岐よりキレット小屋・五竜岳に向かうルートに分かれます。ここで冷池山荘にザックをデポしてきたハイカーと会話します。やはり、明日以降の雨を気にされていました。私はヘッデン点けてでも本日は扇沢まで下り切りますと宣言していきます。念のためではありましたが、氷河期突入時代の私の懐には、素泊まり代程度のマネーは何とか身内を騙して用意してきました。
急峻に聳え立つ南峰を振り返り、北峰を浮石に注意しながらアタックを仕掛けにいきます。
鹿島槍ヶ岳北峰登頂成功!山頂の広さは南峰の三分の一程度に感じます。
山頂にいたハイカーと登頂記念撮影を互いにしていきます。五竜方面を確認すると厚い雲に覆われ始めています。
北峰から見た南峰、素晴らしい!の一言ですが、また鞍部に下って登り返すのかと思うとゾッとしてきました。
吊尾根分岐を通過して南峰に取り付きに向かいます。
北峰に向かって下ってくるハイカーが何人か見えますので、交差すると思われる箇所で暫く待機していきます。そして下っていったハイカーへの落石を注意しながら岩場を登り込んでいきます。
北峰を振り返りながら南峰に戻ってきました。休憩入れて往復70分ぐらいでした。
山頂から周囲の眺望を再確認すると最初の登頂に比べ、ガスが随分と上昇してきています。
山頂でおにぎりを食しながら休憩していると賑やかなパーティが現れます。既に山頂にいたハイカーたちを巻き込んで百名山完登祝いを始めます。鹿島槍ヶ岳を百座目に選択されたとは・・・どうなんでしょう。まぁ、百通りありますからね。おーまいの深Q百座目は一体何処なんだって?おそらく現役時代はかなり難しいと思います。まず遠方には行けません。とりあえず、目指すのは関東甲信越+福島県にある深Q名山ですかね。もしも将来的に百座目があるとするならば、必然的に一番遠方の地域になるかと思われます。
私的には鹿島槍ヶ岳で四十座目となり、これで五分の二ハンターとなりました。今後は二回目・三回目登頂を重ねる山行も増えていくでしょうから、気が遠くなる程の目標値です。
山荘泊と思われる大量のハイカーと交差しながら、ロングな下山活動を開始していきます。こちらも気が遠くなるような下山距離です。
標高を下げていくに比例してガスの濃度も濃さを増していき、あれだけ眺望が利いていた剱・立山連峰は影も形も確認不能状態です。
布引山を通過して既にかなりの疲弊状態ではありますが、頑張って標高を下げて行くことに集中していきます。
チングルマの壮年期を観賞して、爺ヶ岳をガスの隙間から視界に捉えます。
これから荒れた天候が想定されていますが、意外にも多くのテン泊ハイカー及び山荘泊ハイカーを見かけていきます。
冷池山荘前の広場でクラブツーリズムの団体ハイカーが体操をしています。そこを遠慮なく潜り抜けて、黄色の表示板を見るとなんと!扇沢出合まで5時間も?CT設定されているのかと気が遠くなっていきます。
鞍部より冷乗越を通過して、爺ヶ岳への登り返しがかなりの拷問的登山に感じられていきます。
爺ヶ岳中峰、南峰と分岐を通過していきます。敢えて爺ヶ岳山頂をパスしたのも老化現象が加速されるとまずいと感じたので(笑)・・・ではなく、少しでも日没を避けようと時間との戦いとなっていきます。
ガスガスの中、トボトボ歩いていると前方より珍客が警戒心もなく私に向かって近づいてきました。通せんぼ状態となりますが、いつまでも構っていられる猶予がなかったので、遠慮なく道を譲ってもらいます。
御蔭さまで雷鳥の完璧なショットを満足に撮影することができました。
紅葉を見ながらガスで濃度が濃くなったガレ場を種池山荘に向けて下っていきます。
種池山荘に到達するとこちらも結構な数のハイカーで賑わっています。天候が期待できなくとも三連休初日ですからねぇ~。時刻は既に16時を過ぎておりますが、最悪な場合には種池山荘を考慮に入れておりました。しかし、懐氷河期時代を回避するためには、頑張って下山して行くことにしましょう。
では扇沢に向けて怪我の無いように、丁寧且つ慎重な下山を心掛けていきましょう。とにかく残すはロングな下りを無心に下るだけです。
誰もいない静かな登山道を下っていると背後より単独ハイカーに追い越されます。その後は石畳を通過し駅見岬で扇沢バスターミナルを確認できるとホット一息つくことができました。
ケルンを通過した後から周囲が段々薄暗くなっていきます。そして雨もポタポタと降り始めます。
柏原新道登山口に到達した頃にはかなり暗くなっていましたが、ヘッデン装着と合羽装着は紙一重で免れていきます。下山はいつも以上に著しく心理的エンドレス状態を感じたことは言うまでもありません。
懐中電灯片手に車道歩きを消化して無料市営駐車場に無事にピストンで帰着です。駐車場は明日以降の天候が思わしくないので、空きスペースも結構ありました。往復27キロピストンの軌跡をアイフォンアプリで再確認していきます。
私的には恒例の年度末拷問ランキングベスト3に入るのでは?と勝手なランキング発表をしている訳ですが、鹿島槍日帰りピストンはパンチの効くアップダウンが結構入っていたので、甲斐駒の黒戸尾根以上に正直厳しく感じました。
さて、著しく疲弊した脚部を癒すには早急に温泉対策に向かわねばなりません。本日の癒し温泉は「薬師の湯」です。湯は熱めでしたが、徹底的に脚部を揉み解し、痛みの発生が無かった腰部も同時に癒していきます。
ロングな山歩きにお付き合いいただき、お疲れさまでした。私はレポ作成を完了し2度目の疲弊状態を味わっている次第です。(笑)
■天候:晴れのちガスリ、下山終了手前で雨
■出会った人:100-150人ぐらい
■タイム:5:30~18:20【12時間50分、休憩等含】
■形態:単独行
■水分:4.5L(ペットボトル500ml:9本)
■山域:北アルプス後立山連峰
■深Q百名山:第40座目
■出発地点より駐車場までの片道距離:247Km
■登頂日:2013年9月14日(土)
■その他:
★8月中旬以降の休暇を利用して剱岳早月尾根登頂計画をしておりましたが、出陣2日前に予想外の腰痛が発生します。登頂を断念した後の第二候補に鹿島槍ヶ岳~五竜岳を検討していましたが、思うように激痛が収まらずにこちらも断念します。しかし何とか気合いをリセットさせて、痛みがようやく落ち着いた頃を見計らって「鹿島槍ヶ岳日帰りピストン」での復活を掛けて、台風襲来直前の三連休初日にアタックを決行してみました。因みに、その後の腰痛は何とか落ち着いております。
★双耳峰の鹿島槍ヶ岳は、南峰までの登山道ははっきり言って歩きやすい行程でした。翻して南峰から北峰に向かうルートは一気に危険度が増していきます。と言っても物凄く急峻な岩場ではないので、落ち着いて無理の無い丁寧な行動を心掛けていけば問題なく北峰も登頂できると思います。高い所苦手なハイカーがそもそも高山の岩場まで脚を運ぶとは思えませんので、ここはある程度経験値を上げていれば通過できる岩稜地帯かと思われます。
★本年登頂候補にもそもそも揚げていなかった「鹿島槍ヶ岳」でしたが、劔岳登頂断念を切っ掛けに浮上してきた山となります。ピストン消化を終えてみると意外にも非常に長い距離があって、アップダウンがきつく、累積高低差のあるルートは甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根ピストンよりも厳しい山行と私的には感じました。しかし、健脚の王道ルート日帰り谷川連峰馬蹄形縦走よりは劣るかと思います。
★本年は北アルプス山域に初めて入山し、目標を1峰としておりましたが、現時点で鹿島槍ヶ岳を含めると4峰も登頂した結果となりました。来年はどの程度のアルプス山行となるのか?また冬場の体力造りにかかってきますね。
★ピストン終了後、久しぶりに2日間は筋肉痛が抜けませんでした。鹿島槍の拷問パワーの洗礼を諸に受けました。