赤城山変形馬蹄形縦走 2013/5/4 駒ケ岳/黒檜山/鈴ヶ岳/地蔵岳/長七郎山を繋げる周回山行
赤城山変形馬蹄形縦走 駒ヶ岳1,685m/黒檜山1,828m/陣笠山1,475m/薬師岳1,524m/出張山1,475m/鈴ヶ岳1,565m/鍬柄山1,562m/地蔵岳1,674m/長七郎山1,579m
2013年度GW最終戦に選んだのが赤城山縦走でした。無理矢理変形させた馬蹄形とは言い難い周回ルートで、3回目の訪問となる黒檜山を主体に赤城山縦走を堪能させていただこうと思います。そこで起点終点をビジターセンターとして、反時計廻りに攻略していくルートに決定させていきます。
当日、駒ケ岳から登り始めたコースでは、早くも黒檜山の北側展望台で谷川連峰を中心とした素晴らしい絶景を味わうことが出来ます。赤城山年間登頂回数30回のベテランハイカーからも本日は大変貴重な展望である旨、聞かされます。
続いて黒檜山下山時、山ガール二人組からパワーを頂くと同時に、フェロモンの香りで悩殺させられながらフラフラ下っていきます。そして、今回初潜入の山域に脚を踏み入れ、大沼を中心とした絶景を味わっていきます。更に下降に次ぐ下降をさせられ、気が付けば「鈴ヶ岳」が東京スカイツリーのように高い位置に見えています。この拷問的下降行為の後、過酷な登り返しから赤城山拷問縦走へと変貌していきます。そして道中、核心部と感じた鈴ヶ岳の手強さに難儀していくことになっていきます・・・。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
(ルート):ビジターセンター駐車場(5:36)⇒駒ケ岳(6:29-6:36)⇒黒檜山(7:19-8:09)⇒猫岩(8:56)⇒黒檜山登山口(9:08)⇒五輪峠(9:29)⇒陣笠山(9:40-9:43)⇒薬師岳(9:56)⇒出張山(10:14-10:59)⇒出張峠(11:04)⇒大ダオ(12:05)⇒鈴ヶ岳(12:26-12:33)⇒大ダオ(12:45)⇒鍬柄山(13:06-13:15)⇒新坂平パーキング(13:49)⇒地蔵岳(14:22-14:42)⇒八丁峠(14:59)⇒長七郎山(15:26-15:37)⇒鳥居峠(16:15)⇒ビジターセンター駐車場(16:23)
※歩行距離:21.0㎞ 行程タイム:10h47m(休憩・展望時間含)
AM3時半自宅を出発です。本日はGW最終戦に相応しい山塊縦走に向かうべく、富士山に次ぐ裾野の長さを持つ「赤城山」を視界に入れながら車を走行していきます。
約2時間で赤城ビジターセンター駐車場に到着します。準備を整えて本日の周回縦走を覚満淵入口からスタートさせていきます。
車道沿いの山道を歩いていくと、駒ケ岳登山口に出ます。以前、駒ケ岳でクマパンチの人身事故があったようなので、朱記された注意文字が妬けに目立ちます。
ガレ場を登り込み高度を稼いでいくと、「大沼」が樹間から一望できるようになっていきます。本日は大沼を中心点に周回する為、あらゆる角度から楽しむことができます。
赤城山縦走の最初に「駒ケ岳」を選んだのも、交差不能な鉄梯子渋滞を避ける為でもあります。早朝の為、鉄梯子は完全貸切状態です。
そして、本日はNoceFaceのダウラギリを装着しての走行です。ヘビー級の縦走時では、最も信頼できる登山靴として活用しております。この靴、だ裏切りませんよ。
鉄梯子を登り込みながら、最終目標地の「長七郎山」を背後に捉えます。
ベンチのある場所に到達し、足元を見ると寒さで霜柱が立っています。
快適な尾根道を歩いていくと、呆気なく駒ケ岳(1,685m)山頂に到達です。
山頂はさほど広くもないので、桐生、足利方面の展望を確認するだけで、ほぼスルー状態で次のステージに向かいます。
鞍部まで下りながら、聳え立つ「黒檜山」を正面に捉えていきます。
鞍部に到達し、大ダルミを通過してから黒檜山との距離を徐々に詰めていきます。
駒ケ岳廻りから黒檜山にアタックするのは今回初めてで、意外にも過激な登り込みに圧倒されていきます。
しんどい登り込みをクリアして、黒檜大神石碑に到達です。
黒檜大神からは終盤縦走予定の「小沼」の眺望が良く利いています。
フラットな道をそのまま進んで行くと、いきなり黒檜山山頂にアタック成功です。
後に展望所でも御一緒するベテランハイカーに、山頂標識で記念撮影をしていただきます。
谷川連峰の絶景を期待しながら、展望所に向かいます。途中、本年登頂目標の「皇海山」が確認できます。
展望所に出るやいなや、いきなり絶景が拡がっています。太田市からお越しの年間30回赤城山に登頂するベテランハイカーが、既にバシバシ絶景を撮影しまくっています。負けじと私もニコン製のカメラで、バシバシ食い入るように撮影を楽しみます。
豪快に聳える上州「武尊山」だぁ!本年は2回目の登頂を沼田側から狙っています。
県外ホームグラウンドの「谷川岳」!めっさ、痺れます。
炎のように闘志が漲り、攻略法を常に意識している日帰り馬蹄形縦走挑戦時、起点予定の「白毛門・笠ヶ岳・朝日岳」の塊
ツルツル地獄の蛇紋岩(じゃもんがん)で難儀した「至仏山」、もう~、いじゃもんなんて付けません!
同じく尾瀬の「燧ヶ岳」、群馬の名山が一気に、私の輝く瞳に反射していきます。群馬最高!
霞がかった「浅間山」、そして鯨の背中の山体「苗場山」、あの広大な山頂湿原で昼寝を扱きたい!
日帰り健脚ハイカーの王道ルート「谷川連峰馬蹄形」周回ルートを一望していきます。更に谷川岳より西に目を向けると、万太郎山、仙ノ倉山、平標山の谷川主脈ルートも一望できます。
ここで暫く、谷川連峰の絶景をエネルギーチャージをしながら堪能していきます。縦走ルートの先を眺めてみると、「鈴ヶ岳」が突出して目立ちます。
気が付くと展望所で40分間も絶景を楽しんでいました。再度、谷川岳、上州武尊山をしっかり観賞していきます。本日は最終ルートまで、上州武尊山を眺めることができます。
黒檜山山頂に戻り、猫岩・大沼方面に下っていきます。意外にも山頂から次に行かれてしまうハイカーが多いので、展望所は結構な穴場の場所なのでしょうか?
ガレた急坂を大沼・地蔵岳・長七郎山を正面に見ながら下っていきます。
起点のビジターセンター駐車場をズームで捉えます。私の車(トヨタノア)が確認できます。眼下に見える赤城神社もズームしていきます。
快適に下っていると、珍しく硬派なリーマンハイカーに山ガール登場です!横浜からお越しの黒檜山登山が初めてという登山歴3年(私より先輩)のとってもチャーミングなお二人に元気を頂きました。展望所での谷川岳の絶景をお勧めしておきました。無事に行けましたかね?サングラスの奥に輝く瞳とフェロモンの香りに悩殺させられて、その後の私はふらつきながら下っていきます。何かありましたらプロフィール欄にメルアドが掲載されていますのでいつでもお気軽にどうぞ。(ご拝読の方々もお気軽にどうぞ)
※念のため画像は掲載許可済です。
足元が回復しないまま猫岩に到達です。猫岩付近から展望する大沼・地蔵岳の光景は何度見ても美しい限りです。
その後、30~40人クラスの大型パーティと擦れ違います。首を傷めないように丁寧に「こんにちは!」対応を営業スマイルで咬ましていきますが・・・最後にはやはり、「チース!」に変わっていました。(汗)
まもなく黒檜山登山口に到達です。GW期間中なので、大量のハイカーと擦れ違ってきました。因みに、駒ケ岳~黒檜大神までは貸切でした。
ここで山頂にトイレがあるのか?と他のハイカーに尋ねている登山準備中のハイカーがいました。聞かれたハイカーはよく存じていない様子でしたので、代わりに山頂にはトイレはありませんよ。と回答していきます。車で少し下がった駐車場にトイレが併設されている旨も伝えていきます。
続いて、ライダーが走行する車道を暫く歩いていきます。やがて沼田市の看板が見えてきますので、この場所が五輪峠になります。
五輪峠から第二ステージの山道に入ります。いきなりの薮漕ぎかぁ!と思いきや、突き進んでいくと道標が整備されている道に出られます。
グングン進んで行くと山頂に出ていきます。
陣笠山のピークです。歩いて来た駒ヶ岳~黒檜山間を振り返ります。
小刻みなアップダウンのある気持ちの良い尾根道からは、異なる角度から眺められる大沼を再び楽しみながら歩いていきます。
ガレ場を抜けて薬師岳に到達しますが、ここは素直にスルーです。
野坂峠では至 沼田20㎞の表示があります。踏み跡も薄くではありますが付いています。歩くハイカーがいるのでしょうかね。
再び小刻みにアップダウンを繰り返しながら、出張山に到達していきます。思いもよらず、大沼を中心とした景色に見惚れ、ここで早めの昼食を摂ることにします。
五輪峠からは完全に静かな山歩きとなっており、現在いる「出張山」も私だけの貸切状態です。大沼・駒ケ岳・黒檜山に向けて、連発しているチリトマヌードルを御丁寧に美味しく頂きます!
ハイカーの気配が感じられないので、汗を掻いたシャツ類、上着を拡げて干していきます。山頂は完全独占状態の酷い状況になっていますね。正面に地蔵岳が見えていますが、行程ではまだまだ先になります。
美しく輝く大沼を暫く観賞してから、出張峠に下りていきます。
そして変則的木段で信じられないくらい標高を下げていきます。つまり、その後に控えている「鈴ヶ岳」の登り返しがテリブルに感じてきました。
カラマツ地帯で15人ぐらいのパーティと交差しながら挨拶を交わしていきます。意識してる訳ではないのですが、またまた最後では「チース!」でした。
なんでここまで標高さげさせんのぉ!とブチ切れ寸前状態になるまで、鞍部まで下ってきました。
黒檜山から思いっ切り見下げていた「鈴ヶ岳」が、今度はスカイツリーを見上げるように聳え立っています。あまりの登り返しの恐ろしさに吐き気がしてきました。
ひたすら地味ぃ~な燻銀「木戸修」のような山道を登り込んで、プチ拷問登山を受け入れていきます。そして地味に「大ダオ」に到達です。大ダオから鈴ヶ岳まではピストンとなります。
鈴ヶ岳は今回初の登頂になりますが、よく調査もせずに取り着いてみたら、岩岩地帯で一気に高度を稼ぐ登攀チックなルートでした。おーまい式スナップ効果付のロープワークです。
グわングわン高度を稼いで荒山・鍋割山が視界に入ります。更に岩場を登り込んでいきます。
岩場を登り込みながら、鈴ヶ岳山頂にアタックです。
縦長の山頂部には石碑が祀られており、特に展望は宜しくありません。年輩ハイカーが、こんなに鈴ヶ岳の山頂に人がいるのは初めてだと呟いていました。
樹間から谷川連峰を確認し、新坂平に向けて下山です。
岩場地帯をスルスルと、一気に標高を下げていきます。
大ダオまで戻り、新坂平に向けて登り返していきます。
登り返して鈴ヶ岳を振り返ると、まるでパックマンに出てくるオバケの頭の形にクリソツです。
黒檜山を遠方に捉えて崖登りです。
クリアした先には、こじんまりとした山頂部の「鍬柄山」(くわがらやま)に到達します。
駒ケ岳~黒檜山~五輪峠~出張山と一望してみます。
赤城神社ズームとこれからアタックに向かう「地蔵岳」
上州武尊山、苗場山
クマ笹地帯を下り、急斜面に差し掛かった箇所で、登り方向より「向井理」似の青年ハイカーが登り込んできました。話をすると、なんと!私とは全くの逆コースを時計廻りで周回しているとのこと。起点は黒檜山登山口だそうです。登りより下りが苦手だそうで、鈴ヶ岳ピストンの厳しさ及びその後の登り返しの情報を伝え、代わりに地蔵岳直下のガレ場が厳しいことを御教示いただきます。まさか、同コースを縦走しているハイカーがいるとは考えていなかったので驚きです。
鍬柄峠、姥子峠と通過していきます。
長いクマ笹地帯を抜けると車道に出ていきます。
車道を横切り、新坂平駐車場を通過していきます。
そして地蔵岳に入山していきます。
徐々に登り込みがきつくなり、核心部のガレ場を登り越えていきます。1峰だけなら難なくクリアできるガレ場では、縦走終盤ともなると脚部破壊型が促進され、非常に脚が重く感じていきます。
気力でアタックを仕掛けにいき、今回で3回目の地蔵岳登頂です。
山頂から大沼周辺の土産屋、ボート乗り場が賑わっている様子が伺えます。
後場になり、雲の量が増えてきておりますが、武尊山はしっかりと確認できます。
山頂部に設置されているアンテナ集団を捉え、霞んでいる埼玉方向を眺めていきます。
次に向かう小沼と長七郎山を視界に入れ、縦走を継続していきます。途中で長七郎山は投げてしまおうと考えてしまいましたが、逆コースの青年ハイカーが歩いてきたことを聞いて、投げるのを止めました。
木段をチャッチャカ下っていきます。
八丁峠から車道を少し歩いていきます。すると、ライダー3連隊が現れます。しあわせのライダーへの道で、赤城周辺のライダーの特性を把握しておけばよかったと後悔です。
車道から小沼の畔を歩いていきます。小沼の先に駒ケ岳・黒檜山が確認できます。
逆さ黒檜を撮影し、反対側で若者たちの声が賑やかっています。ズームで捉えると4人ぐらいの女子が意味もなくジャンプしています。
そしていよいよ、最終登頂目的地の長七郎山にアプローチしていきます。
登り込みながら果敢にアタックを仕掛けにいきます。
2回目となる長七郎山に登頂成功です。先程いた地蔵岳山頂部をズームで捉えます。
霞がかった前橋市街地方面、度々登場の上州武尊山
厚い雲の下、貸切の山頂で小休止です。ハード面に描いた軌跡を見返していきます。あとビジターセンターまで戻れば線が繋がります。
小休止後、鳥居峠までクールダウン気味に足元をケアしながら下っていきます。
開けた場所より、本日最後の大沼・上州武尊山を見収めながら標高を下げていきます。
階段をチャッチャカ下っていき、まもなく鳥居峠に到達です。
覚満淵の脇よりビジターセンターに戻っていきます。
時刻は16時を過ぎており、駐車場は大変静かになっております。全行程時間10時間超(休憩・展望含)を終え、片付けをしてからアイフォンアプリで確認してみます。馬蹄形とは程遠い形ではありますが、敢えて変型馬蹄形と勝手にさせていただきます。
下山後は、前橋荻窪温泉の「あいのやまの湯 」でロング縦走で発生した疲弊感を癒す為、徹底的にと思いましたが、施設内はGWで結構混み合っていたので、適度に癒してから帰宅しました。
最後までロングレポにお付き合いいただきお疲れさまでした。
■天候:快晴
■出会った人:100~130人ぐらい(概ね8割、黒檜山下山時)
■タイム:5:36~16:23【10時間47分、休憩・展望含】
■形態:単独行
■水分:3.5L(ペットボトル500ml:7本)
■山域:赤城山
■深Q百名山:第6座目で登頂済
■出発地点より駐車場までの片道距離:107Km
■その他:
★駒ケ岳からスタートした赤城山縦走、無事に変型的な馬蹄形の円を描いて行程を全うさせて参りました。GW最終戦に相応しい、大変静かで自然の整った美しい光景を体感しながら縦走できたことに感謝です。
★単発で何度かお邪魔させていただいていた赤城山を荒山、鍋割を除いて、一気にメインディッシュを濃縮させて楽しんでみました。大沼を中心とした周回コースは、大変飽きのこない充実した山歩きが堪能できることでしょう。
★GW中、赤城山を含めて4日間も山行活動ができたことに改めて感謝です。翌日(5/5)は、栃木県佐野アウトレット近辺への買い物活動にて、ドライバーに指名を受けていたので、奥多摩山行から中1日での参戦となり、脚部の疲労が残っていたコンディションでの挑戦でした。