御岳山/大岳山/鋸山 2013/5/2 御岳山/大岳山を利用して、コストカッターハイカーに徹する
御岳山929m/大岳山/1,267m/鋸山1,109m 単純高低差 917m
2013年GWも中盤に差し掛かり、後半に予定していた山行予算の一部を思わぬ所でくだらないことに浪費してしまいます。そこで、低額予算での山行活動且つ更なるコストカットが可能な山域を検討していきます。まず、自宅から高速・有料道路を使用しないで訪問可能な県外の山域として、奥多摩地域にターゲットを絞っていきます。
次にコストカッターハイカーに徹する絶好の山域があることを思い出します。以前利用した事のある御岳登山鉄道のケーブルカーを仕分け対象にして、御岳山・大岳山・鋸山を経由して奥多摩駅まで横断的に縦走する低額山行に決定付けしていきます。
当日、コストカッターに徹した私は御岳登山鉄道に対して、大胆不敵な仕分け作業を遂行していきます。しかしながら、仕分けした分の労務がそのまんま仕分け実行者の自分自身に跳ね返ってくることを思い知らされます。
従って、御岳山登山に対して、本来の体力消費削減トレッキングがプチ拷問トレッキングへと変貌していき、御岳山登山の拷問的極意を学ぶことになっていきます。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
(ルート):御岳園地駐車場(6:25)⇒滝本駅(7:03)⇒御岳山・武蔵御岳神社(8:20-8:23)⇒天狗岩(8:47)⇒ロックガーデン⇒綾広の滝(9:12)⇒芥場峠(9:37)⇒大岳山荘(10:01)⇒大岳山(10:17-11:07)⇒鋸山(12:04)⇒登計峠(13:23)⇒愛宕山(13:29)⇒奥多摩駅(13:46)⇒【青梅線14:07分乗車】⇒御嶽駅⇒御岳園地駐車場
※歩行距離:19.1㎞ 行程タイム:7h21m(休憩含)
過去、高水三山周回コースで2度ほど利用させていただいた御岳園地無料駐車場に車をデポしていきます。トイレは24時間使用可能な水洗トイレです。
登山準備を整えまずは、駐車場裏手の山道から歩き始めます。
暫く進み車道に向かって軽い傾斜道を上がります。すると、本日仕分け対象になるケーブルカーの案内表示が出てきます。
赤い鳥居を潜り見上げると、ケーブルカー御嶽駅と周辺の土産屋が見えています。
車道を歩いていくと、前方に同じくコストカッターハイカー?が歩いています。仕分け対象にしているかは定かではありませんが、単に早朝のバスが無いからでしょうか。
勾配のある坂道で徐々に高度を稼いでいきます。滝本駅まであと500m地点です。
やがて、始発前の試運転をしているケーブルカーが視界に入ります。すぐそこ・・・の看板を確認して、思わず身体の線を軸にし垂直に両腕を振りかざし、過激に「コストカッターぁアアア!!」とガッツポーズです。別にヒグチカッターァア・・・ではありません。この駐車代1,000円のコストカットはデカぁ~い!と勝手な満足をしていきます。
滝本駅に廻り込んで、ケーブルカー料金を確認します。大人往復:1,090円、片道570円・・・・1,090円を見て再び両腕を垂直に振りかざし「コストカッターぁアアア!!!」と大声で・・・ではなく、心の中で叫んでいきます。この仕分け作業も大きなコストカットに貢献です。本日は民主党の蓮舫議員の一番じゃなきゃダメなんですか?的な厳しい仕分け作業モードになりそうです。
駐車場入口脇から車では擦れ違い困難な舗装道路を登っていきます。御岳山までの距離表示を見てゾォッ!としていきます。
今回の仕分け作業とは別に観光客は構いませんが、ハイカーであるならば1度はケーブルカーを利用せずに、下から御岳山を目指すことはある意味、その山の本質を知る上で必要な山行行為ではないかと考えます。
少し歩いて行くと、杉の木の幹の太さに圧巻していきます。それぞれ幹には番号が付されています。
何気に単調な登り込みと思いきや、いきなり「ろくろっ首」イベントの発生です。くねくね・・・うねうね・・・?
変形的なショート九十九折りを歩いて見下げると、確かに道がうねうね・くねくねと何だか気持ち悪りぃ~。
続いて「うまたてば」です。ここはその名の通り、馬を立てておく場所であったそうです。電車や車が無い時代には、荷物の運搬には馬が利用されていました。
登り込んで30分間、単調な歩きとはならずにそれなりにイベント(他にもありました)を楽しんでいきます。すると、5分前に発車(始発は7時30分)したケーブルカーに遠慮なく追い越されていきます。
橋梁の下を通過していきますが、何気に狭く勾配のきつい道に車やバイク(カブ)の通行が目立ちます。御岳山宿坊または、土産関係者の車と思われますので、歩行者も気を付けて歩いて行く必要があります。
高度を稼いでいくと、「ヤマブキ」の花が目立ち始めてきました。最近テレビで知った花の名前で、思わず自分が認識できる花を見て心が癒されていきます。
ようやく、ケーブルカー組と合流する場所まで登り込んできました。仕分け実行行為が、自分にそのまんま跳ね返ってくるプチ拷問的な登り込みでした。
雰囲気はガラッと変わり、宿坊街を歩いていきます。山にいるのに、街中にいるのと何ら変わりがありません。
宿坊街の開けた場所より、下界を一望していきます。見えているのは青梅市街地でしょうか。
古狸山珈琲店前より商店街を通過していきます。早朝なのでまだお店は開店準備前です。
御岳神社経由ロックガーデン~大岳山の順にルートを取ります。まずは立派な門を潜っていきます。
現在地から大岳山~奥多摩駅までのルートを地図で再確認していきますが、めっさ、遠いっす!過去に御前山経由で鋸尾根を通過したことがありましたが、健脚向きで滑落事故多し?ロングトレイル気味なルートは覚えていましたが・・・確か岩場・鎖場もあったような・・・。
石段を登り込んで、武蔵御嶽神社に向かいます。
宝物殿前に鎮座する鎌倉時代の武将「畠山重忠」の像が妬けに格好いい!
最近パワースポットとして話題になっている武蔵御嶽神社本殿で、登山安全祈願をしていきます。
本殿より「日の出山」を展望していきます。多少雲海チックな光景も楽しめました。
参拝後はいよいよ楽しみにしていた「ロックガーデンです。長尾平園地では、ベンチを利用して何か撮影隊が収録しています。性的な話題を出して、若者向けに女性アナみたいのが話しています。性教育と御岳山?不釣り合いな感じがしますが。
今回は奥の院には廻らず、ロックガーデン経由で大岳山にアタックします。
「天狗岩」今回は登らずにスルーです。
登山道は徐々に苔蒸した世界へと突入していきます。私の苔蒸した心を一旦、ヤマブキを観賞して中和させていきます。
この緑の世界が広がるロックガーデンは、綾広の滝まで続いています。
濃厚になっていく苔蒸した世界を快適に歩いていきます。
やがて「綾広の滝」が現れます。ここもパワースポット?ならば、更なるコストカッターとしてのパワーを頂いていきます。
ロックガーデンを後にして進んいくと、大岳山が視界に入ってきました。
滑落注意の岩場地帯に入り、アプローチをかけます。
濡れていたら更に危険箇所となる岩場ですが、丁寧にクリアしていけば問題ないでしょう。
岩場を抜けていくと、大岳山荘(現在休業中)が現れます。この地点より奥多摩駅までは、コースタイム4時間の余裕を持ったほうがいいでしょう。
折角の機会なので、大岳山荘の中を少し覗いてみましょう。休憩できるような状態に保たれておりますが、窓ガラスの割れた箇所が目立ちます。緊急避難的な場合に利用されるのでしょう。
鳥居を潜って、大岳山頂にアタックを仕掛けにいきます。
ガレ・岩場を着実にクリアしていきます。
山頂アタック間際に、山頂から下ってきた単独女性ハイカーと少し会話をしていきます。山頂には一人単独男性がいたが、鋸方面に下ってしまい貸切でしたとの情報をいただきます。予想外の貸切山頂を堪能したく、一気にアタックを仕掛けにいきます。
「大岳山」登頂成功です!1年4カ月ぶり、2回目の登頂になります。山頂標識の脇には二等三角点があります。御岳園地駐車場から登り込んできた甲斐がありました。
近隣の山々の眺望は良く利いておりますが、遠方の山々、富士山などは厚い雲に覆われて確認ができません。
貸切山頂を満喫しながら、ベンチを拝借して昼食の準備をしていきます。最近定番となっているチリトマヌードルを大岳山標識及び展望に向けて、めっさ美味しく頂きます!
奥多摩三山の「御前山」
奥多摩三山のもう1峰「三頭山」
輝く下界の世界、そして大菩薩嶺方面
いつか日帰り縦走をしてみたい奥多摩三山縦走のルートを眺めていると、かわいい「コガラ」が側に飛んできていました。
ゆっくりと展望を楽しんでいる間に、山頂には後続ハイカーたちが集結してきていました。
山頂でたっぷりと休憩したので、まずは鋸山目掛けて下山開始です。急斜面を下っていきます。
傾斜が安定してくると、御前山を横目に快適な尾根道を歩いていきます。
大岳山を振り返って、チャッチャカ下っていきます。
御前山・月夜見山との分岐を鋸山方面に登っていきます。
山容は鋸の刃の様な形態をしているので、登り返しに少々苦戦していきますが、果敢に「鋸山」アタックを仕掛けていきます。山頂はベンチが置いてある以外展望も利かないのでスルーです。
鋸尾根はガレた岩場から一気に標高を下げていきます。
滑り易い箇所があるので要注意しながら下っていきます。
途中、高度感を味わえる鎖場下降コースに差し掛かります。
ゆっくりと下降して着地後、鎖掴みポーズを決め込みます。
アスレチックな岩場を滑らないように慎重に下っていきます。
ロングな鋸尾根を消化して登計峠に到達です。
愛宕山を軽く登り返して、山頂部にある愛宕神社で登頂御礼の参拝です。
非常に長い石段を下っていき、急降下しながら奥多摩駅を目指します。
山道を抜けていくと、町営氷川駐車場前に出ます。あとは車道から奥多摩駅に向かいます。キャンプ場が近い為、多くのキャンパーと擦れ違っていきます。
橋からは集落、釣り人など自然を満喫できる界隈を眺めて、安堵感が湧いてきます。
街中に入り、奥多摩駅に到着です。コストカッターと同時に、コースを必然的に健脚向けにアレンジした為、脚部はかなりの疲弊感を味わっています。
青梅線奥多摩駅から5駅先にある御嶽駅まで乗車していきます。運賃は160円です。
え?コストカッターにならんのかって?いやぁ~山道20キロ弱歩いて、追い撃ちをかけて車道10キロ歩きは、脚部が粉砕されてしまうだらう。キロ当たり16円は乗車した方が効率がいいんじゃねぇ~?・・・と完全なコストカッターに成り切ることを否定して、勝手に一人ボケ・ツッコミを交差させながら列車に乗車させていただきます。
青梅線に乗車しながら、本日歩いた軌跡をアイフォンアプリで確認します。御岳・大岳が健脚向けコースでしっかり繋がっていますね。
御嶽駅に到着すると、ホームの端から大量のブルーハイカーが私目掛けて猛進してきました。一瞬、自分がジャニーズのアイドルだったっけ?(汗)と錯覚させられるような猛烈な突進に驚きます。単に改札抜けたら丁度列車が到着して、乗り遅れないよう必死に大量のジュニアハイカーが走り込んできたって光景ですかね。
改札抜けてもまだまだ大量の残存組ブルーハイカーが駅周辺で屯っています。登山日和でしたから、周辺の学校で校外学習かなんか実施されたのだらう。御岳・大岳山で出合わなくってよかった~。おそらく御岳渓谷を歩いていたものと思われます。
御岳渓谷遊歩道を駐車場まで歩いていきます。ここはカヌーをやっている人が多くいますが、学生風の若手がゴムボートの訓練をしています。
御岳園地駐車場に帰着し、9キロ奥多摩方面に向かい久しぶりの「もえぎの湯」に立ち寄ります。受付でJAFカードを提示(過去2度の訪問では未提示でした)すると、なんと!100円のコストカットが発生します。思わず受付のおねえさんの前で、身体の線から垂直に両腕を振りかざし、「コストカッターァァアアア!!!」とパフォーマンス及び叫びはしませんでしたが、心の中で静かにガッツポーズです。
そして、本日のコストカッター山行を無事に終えて、疲弊した脚部を徹底的に癒してから帰宅しました。
■天候:晴れ時々曇り
■出会った人:40人ぐらい
■タイム:6:25~13:46【7時間21分、休憩含】
■形態:単独行
■水分:3.0L(ペットボトル500ml:6本)
■山域:奥多摩
■出発地点より駐車場までの片道距離:55Km
■その他:
★今回実施したコストカッター山行では、ケーブルカー往復代、駐車料金、温泉割引で効果を発現し、電車賃を差し引いても2,030円のコストカットと成りました。反面、仕分け効果がそのまま跳ね返り、必然的な健脚向けルートへと変わります。ただケーブルカーを利用すると味わえない部分も多々あり、結果楽しめたかと思います。
★御岳登山鉄道さんへの仕分け行為は、勝手な仕分け活動であり、特にオススメしている訳ではありません。ただ、ハイカーであるならば、一度は下から歩くのも御岳山の本質を見ることができ、正面から向き合える登山ができると思います。そういう意味では推奨致します。私的には、ケーブルカー好きなんで、次回訪問時は片道だけでも乗車してみたいと考えます。
★ケーブルカー・土産屋など山頂に付随しているアイテムを有している同様な山では、高尾山・筑波山・宝登山などがありますが、特に御岳山はパワースポット的要素が強く、山らしい風情を感じながら快適に散策できる大変お勧めの山でもあります。未体験の方は是非、一度は訪問してみてはいかがでしょうか。