三頭山 2013/4/20 奥多摩三山の最高峰を極める
三頭山(みとうさん) 1,531m 単純高低差981m
西峰(1,525m)・中央峰(1,531m)・東峰(1,528m)の三つのピークを有する奥多摩三山の最高峰でもある「三頭山」を遂に登頂する決断をしていきます。それと同時に本格的未踏ギャグの封印も決断させられます。
「登頂前のダブルアクシデント」からテンションを下げ止まらせ、モチベーションをV字型に一気に回復させていきます。気持ちはほとんど鴨沢ピストンにシフトしかけておりましたが、三頭橋近辺にてなんと!予定外の登山口を発見します。更にパーキングも確保しての再スタートとなります。その後の展開では、ピストンシリーズで終了させるつもりが、欲を出して周回へとセミロングコースでの踏破とアレンジしていきます。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
(ルート):奥多摩湖深山荘前駐車場(6:26)⇒ムロクボ尾根登山口(6:29)⇒丸山(6:50)⇒(ムロクボ尾根)⇒ヌカザス山分岐(7:48)⇒入小沢ノ峰(8:06)⇒鶴峠分岐(8:23)⇒三頭山【西峰】(8:44-9:04)⇒三頭山【中央峰】(9:09)⇒三頭山【東峰】(9:10-9:17)⇒見晴し小屋(9:40)⇒鞘口峠(10:06)⇒山のふるさと村(10:59-11:23)⇒ビジターセンター(11:37-11:44)⇒深山荘前駐車場(12:52)
※歩行距離:16.0㎞ 行程タイム:6h26m
三頭橋手前の深山荘真向かいにある駐車場に停めていきます。登山準備は既に整えてあるのですぐに登山開始です。
当初、予定していたヌカザス尾根ではなく、三頭橋上方に見えているムロクボ尾根を目指すことになります。まずはしっかりと架けられた三頭橋を渡っていきます。
橋を渡るとすぐに登山口が見えてきます。三頭山4.5㎞の道標前を通過してしていきます。
いきなりの急坂を登っていくと、錆び付いた青看板に丸山尾根と記載があります。丸山?と不思議に感じながらそのまま登り込んでいきます。
明確な登山道を進んで行きます。作業道のような箇所には、一般登山者が入り込まないように枝木で通行止が施されております。
グングン登り込んでいき、奥多摩湖から高度を稼いできたことが伺えます。何やら錆び付いた道標らしき表示があります。
錆び付いた表示には、「丸山山頂」と記載があります。この偽ピークが丸山で、これで先程の丸山尾根の表示に納得できました。先を進んで行きます。
多少のダウンもありますが、主体は急登でグングン高度を稼ぎまくります。
何だか錆びれ過ぎていて、何と記載されているか判りづらい標識があります。橋・滝・沢の文字は判りますが・・・何十年前の表示だらう。側には近代的道標があるので安心です。
年季の入った橋沢だるみの看板を通過していきます。
オツネの泣坂に差し掛かると、あまりの拷問的要素の強い急坂の直登りに、おぉ~常に泣きが入っていきます。この箇所は手も使っていかなければ、登り込むのが厳しい箇所でもあります。
やがてヌカザス尾根との分岐点に到達します。その先も尾根歩きが連続していきます。
ヤシオツツジに気を取られていると、背後よりハイスピードなハイカーが追い越していきました。その健脚ぶりに凄まじい気力を感じます。
中央峰までまだ2.2㎞もあります。登り込みが続いていきます。
入小沢ノ峰を通過していくと、穏かな尾根道へと変化していきます。
三頭山のピークが見えてきたあたりで、ふと横目に熊棚?らしきものが枝に造られていました。
鶴峠分岐から落ち葉の深くなる箇所があり、サクサク気持ちよく音を立てながら歩いていきます。
やがて山頂らしきピークが見えてきました。アタック手前で山仲間のたね氏風に影おーまいのピース姿を決め込んでいきます。
まずは三頭山の三つのピークの内、西峰(1,525m)に登頂成功です。
眺望が利いていれば、西峰山頂から富士山・三ツ峠山・黒岳・滝子山などの山々が一望できるようですが・・・。西側方面の眺望は残念ながら利いていません。
三頭山東京都の山頂標識と山梨百名山の山頂標識
展望表示より、昨年登頂した「鷹ノ巣山」を確認していきます。
鷹ノ巣山ズームと厚い雲に覆われている雲取山方面。ある意味、鴨沢ピストンに向かわなくて正解だったかな・・・。
暫く貸切山頂でしたが、一人のハイカーが反対側から登ってきました。ここより御前山まで9.5㎞もあるのですね。奥多摩三山を縦走する健脚ハイカーがおられるようですが、車の場合、回収はどうするのだらうか。コース取りが出来ればいつかチャレンジしてみたい候補です。そして一旦下ります。
鞍部まで下って、東峰を登り返していきます。
登り込んで狭い山頂の中央峰(1,531m)、三頭山の最高峰に到達です。
続いて三つ目の頂きの東峰(1,528m)です。これで三頭山全ての頂きを踏破していきます。やはり、複雑な気持ちになるのも無理はありません。これで「三頭(みとう)だけがまだ未踏なんですよ!」的な登山ギャグを完全に封印されていきます。
東峰先には展望台があり、奥多摩三山他の二峰でもある「大岳山・御前山」が写真のように確認できるようです。
御前山と大岳山が隣合って見えています。
手前の御前山、奥に見える大岳山
おまけの馬頭刈山(884m)が薄く見えています。
その後、ブナの路標高1500m地点を通過して、鞘口峠方面に下山していきます。
途中、木の幹に人工的に掘られた穴?の中に小型の観音像が置かれています。
樹間より奥多摩湖がまだまだ眼下に見えております。側には鞘口峠まで40分の記載あり。
再度鷹ノ巣山を確認し、一気に標高を下げていきます。
地図には載っていない見晴し小屋に立ち寄っていきます。
展望箇所から一際目立つのが「大岳山」です。
チャッチャカ下りかけていくと、犬を連れたハイカーが数組登り込んできました。白い大きな犬は、九十九ターンのスペースでしっかり止まって頂きました。どうやらターンの箇所では必ず止まる習性があるようです。
標高1,300mを下回ってくると、都民の森方面よりプランクトンのように急に湧き出してきた大量のハイカーたちが登り込んできました。熟年女性のハイカーから「早いですね。」と急に言われ、ドラム缶橋が通行止で急遽、三頭橋から登ってきました。と語りましたが、全く話が通じませんでした。(汗)
次から次へと登り込んでくる年輩ハイカーから若手ハイカー、山ガールなど下僕のように見下しながら下っていきます。・・・・・いや、そういうつもりは全くありません。(汗)丁度目線の角度が急降下なもので。
都民の森方面からの登りはたいへん賑わっていますね。まもなく登山道の交差点を成している「鞘口峠」の鞍部に到達します。
鞘口峠からわりと近い位置に、都民の森駐車場があるようです。こちらから登れば楽ちん歩きが出来る感じですが、奥多摩三大急登を体験できない残念さと三頭山登山の真髄を味わえない歩きとなる為、標高の低い位置から登ることを私的にはお勧めしたいですね。え?詰めの甘いおーまいの推薦するコースでは中てにならないだって?ほんま価値ありますよ。ドラム缶橋が架けられていればね。
鞘口峠より山のふるさと村方面に下っていきます。踏み跡少なっ!
都民の森方面の賑やかさとは対照的に、気持ち悪いくらい静まり返っています。
ステージは段々苔蒸した地帯へと変化して、奥多摩山域独特の雰囲気を楽しんでいきます。
その先ではスミレ?や野草などを観賞していきます。
やがて、バイクやスポーツカーのエンジン音が聞こえてきます。一旦車道を横切ります。ハイスピードのライダーには要注意です。
再び山道を歩いていくわけですが、鞘口峠から誰にも出くわしておりません。このルートから登ってくるハイカーなど皆無に等しい感じがします。
そのまま歩いて行くと、誰もいない静まり返った貸切のキャンプ場に出ました。この地がふるさと村でした。時間も丁度いいのでマイクロストーブで湯を沸かし、チャルメラを場内で美味しくいただきます。
満腹後、脚部を再起動させサービスセンター脇を通過して、ビジターセンターに向かいます。
山桜が綺麗です。
山のふるさと館を少々見学させていただきます。(無料)
見学後、ドラム缶橋に通じている遊歩道を快適に歩いていきます。
ドラム缶橋まで2㎞弱の距離があります。
奥多摩湖畔を清々しい気持ちで歩いていけます。ほんと気持ちの良い遊歩道です。
整備された遊歩道を暫く歩いていくと、浮橋通行止にぶち当たります。
早朝抜けてきたトンネル方面を眺めて、ドラム缶橋が架けられていないことを再確認して現実を受け留めていきます。え?ブレストなら泳いで渡れるだらうって?もう峰谷橋の先に車停めていませんから・・・。と冷静なボケとツッコミを軽く交差させていきます。
通行止箇所から一旦バックして、三頭山登山口までの車道歩きをしていきます。車道に出るやいなや、いきなりハイスピードライダーがエンジン音を唸らせながら爆走していきます。
再び反対車線で新たな爆走ライダーが走りぬけていきます。直近では、「しあわせのライダーへの道」というレポを読み込み始めていた時期でもあり、奥多摩周遊路にどの程度のライダーが集結し、その習性を掴んでおくことを研究しておけば良かったと後悔します。そして、今後も引き続き読み込まなければならないことを実感させられます。
やがて、ヌカザス尾根に通じる登山口の前を通過していきます。
再びライダーの集団が通過していきます。ドライバーより、ライダーに気を付けなければなりません。幅寄せなどしてくるものなら、ムーヴで後追いして音速の貴公子モードで接近物差し30㎝攻撃で追撃していきますよ。と馬鹿な事を考えながら、朝方のダブルアクシデントに見舞われた通行止ゲートを通過します。
ムロクボ尾根登山口を周回で戻り、三頭橋を渡っていきます。
奥多摩湖を眺めて、登り込んできた尾根を一望していきます。丁度この時点から雨が降り出してきました。予報よりも早い時間に降ってきました。
深山荘前駐車場に帰着し、ムーヴを回収していきます。
約10キロ程山梨方面に向かい、道の駅たばやまに到着します。
私的には日帰り温泉ベスト3に入る「のめこい湯」で、登山の疲れを癒すことを楽しみしておりました。
なんと!まだ入館3度目にも拘わらず、前に溜めたポイントカード(2ポイントしか溜めていない)が新しく変更になったという理由だけで、無期限の無料優待券を頂きます。おまけにJAF割引まで効いて、何だか凄く得した気分で身体を徹底的に癒していきます。入浴後は2階の穴場休憩所で、徹底的に仮眠をしていきます。
仮眠から目覚めた後、本日の健脚向きにアレンジした三頭山周回コースをアイフォンアプリで再確認してみます。このルート意外と楽しめましたよ。
館内で、丹波山村のキャラクター「タバスキー」を撮影していきます。未公認キャラで騒がれている「フナッシー」よりいいんじゃないですかね。私的には深谷市のキャラクター「ふっかちゃん」が好みですけど。
外に出ると雨が本降りとなっていました。国道411号線を奥多摩方面に下っていくと霙交じりの雨に変わってきました。鴨沢手前にある雲取サスケさんが経営する「お祭り」に立ち寄ってみようと考えておりました。しかし、雪に変わったらムーブではスムーズにムーブができなくなるため、次回以降に立ち寄らさせて頂くことにしました。因みに、珈琲だけでも可能とのことを聞いて、気楽に立ち寄れそうなお店ですね。今から楽しみです。
ここまでのお付き合いどうもありがとうございました。
■天候:晴れ時々曇り、下山後雨
■出会った人:50人ぐらい(~三頭山:7人、~鞘口峠:43人~下山:貸切)
■タイム:6:26~12:52【6時間26分、休憩含】
■形態:単独行
■水分:2.5L(ペットボトル500ml:5本)
■山域:奥多摩
■出発地点より駐車場までの片道距離:78Km
■その他:
★三つのピークを有する三頭山は、都民の森から歩けば楽チン山行となるかもしれませんが、標高の低い位置から登り込んでみると、三頭山独特の雰囲気が味わえるかと思われます。
★奥多摩三山の最高峰を制し、未踏ではなくなったことへの気持ちは、複雑さを交えてスカッと爽快な気分へと変換していきました。テンションを下げ止まらせ、無事に登頂できて良かったと思います。
★奥多摩山域は、奥秩父、奥武蔵とは異なった雰囲気を味わえることを知り、もっと奥多摩を探求するために、今後も積極的にお邪魔させて頂こうと考えております。宜しくお願いします。