陣見山~雨乞山~不動山~長瀞アルプス~宝登山 2013/3/2 爆風吹き荒れる低山縦走トレーニング
陣見山531m/雨乞山533m/不動山549m/長瀞アルプス/宝登山497m
多忙により暫し充電中でしたが、35日ぶりの山歩き再開となります。
寄居町にあるかんぽの宿を起点に、まず陣見山を経由してその先の未踏区間も経て、今年初のアルプスに入山してから、蝋梅で有名な宝登山までの低山縦走健脚向けトレッキングルートをリハビリも兼ねて歩いていきます。
当日は超暴風が吹き荒れる中、決行していきます。樹林帯では遮るものがあるのであまり感じられませんでしたが、稜線歩きや下界では諸に爆風に当たり、一気に体力を奪われていきます。
更に不動山~舗装道路に下りる破線ルートを見失い、強烈な藪こぎを強いられます。大汗を掻きながら、大量のスギ花粉を浴びせられ、中国の殺人ガスPM2.5も混在?されているのか甚大な後遺症が残ります。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
(ルート)寄居かんぽの宿第三駐車場(6:43)⇒虎ヶ岡城跡(7:30)⇒大槻峠(7:47)⇒陣見山(8:24-8:30)⇒榎峠(9:03)⇒雨乞山(9:34-9:43)⇒間瀬峠(10:02)⇒不動山(10:31)⇒石尊大権現【昼食タイム】(10:38-11:15)⇒苔不動(11:24)⇒萬福寺(12:47)⇒小鳥峠(13:31)⇒宝登山(13:58-14:06)⇒宝登山神社(14:39)⇒長瀞駅(14:54)⇒15:10乗車⇒波久礼駅下車⇒かんぽの宿
※歩行距離22.4㎞、行程タイム8時間11分(休憩含)
自宅より高速を2区間乗り継いで、約2年ぶりの訪問となりました寄居町にあるかんぽの宿に約1時間の走行で到着です。今回は第三駐車場に停めます。本日は北日本側が暴風雪の影響で、朝から爆風のような超風が吹き荒れています。
準備を整えてから、まずはかんぽの宿下側からハイキングコースが始まり、廻り込むように進んでいきます。6階には金山温泉展望風呂(一部真湯)があり、景色を見ながら湯に浸かれます。
少し進むと円良田湖方面に進む標柱がありますが、小さい道標に従って陣見山方向に登り込んでいきます。(注)分岐になっています。
遠方にパラグライダー発着場がある雨乞山を確認し、少し手前には陣見山に続く稜線が伺えます。
急坂を利用してグングン高度を稼いでいくにつれ、円良田湖を見下ろすようになってきました。
お約束のおーまい式ロープ掴み(ちょっとスナップを効かせます)で上昇、更にその先に登場する過酷な木階段登りを丁寧に消化していきます。
コースタイム47分で虎ヶ岡城址に到達です。あづま屋はベンチが外され、ロープで囲われていました。
そして今回より必殺新アイテムの登場です。昨年の年末にガラケーからアイフォンに変更し、なんと!山と高原地図シリーズ奥武蔵バージョンのアプリを450円で購入します。
35日間の充電期間を経て、「アナログおーまい」から「デジタルおーまい」へと登山形態を革新的に変貌させ、リニューアルしての復帰第一戦です!
実はこのニューアイテム、この後発生するアクシデントを解決させることに貢献してくれました。
大槻峠を通過し、ロングな急登の拷問に耐えながら、目的地への距離を詰めていきます。距離は短めですが妻坂峠~大持山への登り込みに似ています。
一旦落ち着いてから再び急坂が現れます。登り込んでから車道を横切ります。
道標に従い山頂直下を登り込んでいき、陣見山にアタックを仕掛けにいきます。
2年ぶり2回目の陣見山です。山頂にはテレビ埼玉の巨大な鉄塔が聳え立っています。因みに展望は全く利きません。
デイツーオリジナルのエネルギーチャージでカロリーの補給をしていきます。
急降下していくと、途中に展望が開ける場所に立ち寄ります。本庄・児玉町の市街地です。
遠方に赤城山の眺望が利くはずが・・・。暴風の影響か、展望は白く濁った感じに薄っすらとしか確認できません。これ花粉に限らず、色々な物質が混在して飛び散って白く濁っているのでしょうか。実は下山後に身体に甚大な症状が・・・・。
間瀬峠陣見山ビューラインの長瀞八景の看板に出ます。近くには防火用のドラム缶が6缶置いてあります。
長瀞方面の街並みと次に向かう雨乞山が見えています。
児玉町標識脇の急坂を直登りしていきます。お約束のおーまい式ロープ掴みのポーズを決め込んでいきます。
樹林帯を通過し車道と交差する榎峠に出ます。ここにも防火用のドラム缶があります。こんなにも多くのドラム缶を見れるなんて、とてもドラムチックですね!(汗)
ここより長瀞アルプス入口までは未踏区域なので、地図と照合しながら歩いていきます。変則的山道を雨乞山の道標に従って進んでいきます。
鉄塔の脇を通過し、お約束のゆうやけ式下から鉄塔激写です。
そのまま樹林帯を進んでいくと開放的な空間が現れます。
パラグライダー発着場のある雨乞山です。
こちらは先程登頂してきた「陣見山」
眼下に見える樋口駅周辺、遠方に武甲山を捉えます。
雨乞山を後にして、そのまま山道を歩きながらアイフォンのアプリを確認すると異変に気が付きます。なぜか国道方向に下りているではありませんか!少しステップバックしながら異変を認識します。岩が目印だって?仕方なく判りづらい分岐に戻ることにします。いやぁ、アイフォンアプリ使えますね。
そして分岐まで戻ります。岩って・・・・これか?確かにこの周辺にはこの岩しか見当たりません。しかし、この地点は道標や看板も何もないので、確立高く見過ごすに違いありません。
樹間に不動山を捉えながら貸切の山道を間瀬峠向けて進んでいきます。
間瀬峠に到達し車道を横断して、向かい側の山道に入ります。
登り込むとすぐに開けた場所の側を通ります。
武甲山の聳え立つ勇姿です。
そのまま高度を稼いでいくと、全く展望の利かない場所に出ます。そこは不動山山頂でした。スルーして下りていきます。
すぐ下には石尊大権現があります。丁度、北東方向からの風避けとして最適な場所に位置しており、ここで昼食を摂ることにします。
南側の展望が開けており、手製の展望案内はつい先月に設置されたようです。澄み切っていれば、雁坂嶺・甲武信ヶ岳・破風山まで眺望できるようです。正面の宝登山や奥に見える武甲山ははっきりと確認できます。
轟音ととに強風に煽られた木々がブラブラと揺れています。もうひとつの新アイテム万歩計です。こちらは職場の年輩の方より、私が歩くのが趣味だと知られ、取引先より頂いたものを渡してきました。因みに現職場では、リーマンハイカーとしての実体は極秘にしておりますので、バレたらレポ閉鎖せざるを得ませんかね。プライベートが監視されてしまいますので・・・。
そして、宝登山に向けてカップヌードルを美味しく頂きます。完食後、なんと!驚くことに、単独の30歳前後の山ガールが苔不動方向から現れます。本日お初の人間様でした。コースを尋ねられ、かんぽの宿から陣見山を経由して宝登山に行くと話したら、これまた驚いたことに逆コースを歩くとのこと。この周辺を良く歩いているらしく、その健脚ぶりにゆうやけ軍団の一味かと勝手に思いました。
その後、単独山ガールは不動山にサッサと登っていきました。私は長瀞アルプスに向かう為、一旦下界に下りていきます。
一旦車道に出てから苔不動の表示方向に下りていきます。
苔不動を横切り、登山地図では破線のルートを下っていきますが・・・。
ピンクテープを辿っていくと・・・。破線ルートとしては、超一級品の藪こぎルートです。倒木やトゲ、足元をすくわれたり、ひでぇ~目に遭います。
やがて、ピンクテープを見失い、あわやビバーグ覚悟の遭難か?アイフォンのアプリで現在地を確認すると、破線からズレているのがわかります。軌道修正すべく、無理矢理強烈な藪こぎを強行します。一旦は破線ルートの軌道に乗ることができたのですが・・・・。道が無いっす!おまけに近隣には射撃場もあるので、グズグズしていて撃たれたら洒落になりませんがな。やっぱ、護身用のマグナム44が必要でした・・・。結果、藪こぎは回避できず、そのまま強行的に継続していきます。夏だったら、マムシ・スズメバチなど危険な生物が出没する可能性のある地帯でした。さっきの山ガールはどうやって越えてきたのだらうか。
大汗を掻きながらの藪こぎでは、杉の残骸を大量に浴びせられ、顔面がかゆくなっていました。必死に下り切り、地図には載っていない大黒縁起の前に出てこれました。射撃場らしきフェンスを廻り込みます。
そして、またもやハプニングの続出です。舗装道路を1本遠くに出てしまい、大回りしての下界下りです。
そして長瀞アルプス入口にある萬福寺に到達します。
長瀞アルプスの起点は民家の脇から入ります。今年初のアルプスの入山です。今年初のアルプス入山は、常念か甲斐駒か検討していましたが・・・。長瀞だったとは・・・。
グングン高度を稼ぎ、長瀞市街地を樹間より確認していきます。稜線上なので、暴風が諸に当たってきます。
暴風を除けば、快適な陽だまりの空間の中です。長瀞アルプス手前までのほぼ貸切状態の山道に比べれば、擦れ違うハイカーの数が多いのが特徴的です。やはり、アルプスというブランド人気でしょうか。
開けた場所より不動山までの歩いてきた稜線を眺望します。氷池はイグノアして、そのまま小鳥峠を通過していきます。
長瀞アルプスから車道を歩き、シンボルの毒キノコの看板前より宝登山へアタックに向かいます。
毒キノコ看板横には山ガール2人が待機しており、お先に失礼させていただくと、背後より猛追してきました。藪こぎで疲弊しきっている脚部でしたが、何とか猛追毒キノコガールたちを得意の階段地獄で振り切ります。
階段地獄は続き、宝登山より拷問の洗礼を受けていきます。拷問にかけては一級品のおーまいです。どんな猛者が猛追しようが、拷問に耐える精神力は負けません。って言いながら、呆気なく逃げることが多いのもおーまいです。
そしてもがきながら宝登山にアタックしていきます。山頂は強風にも拘わらず、数名のハイカーがおにぎりを食していました。約2年2カ月ぶりの宝登山山頂です。
山頂直下には蝋梅が咲き乱れており、蝋梅目当ての観光客も多数賑わっております。
蝋梅を多くの観光客やハイカーとともに観賞していきます。蝋梅ファンの多さに圧倒され、思わず真剣な姿に狼狽させられてしまいます。
蝋梅園から武甲山、蓑山、比企三山を眺望していきます。
何気に11PMやトゥナイトを連想してしまいそうな、おっぱい山こと「笠山」を眺めると青春時代を思い出します。
おっぱい山手前には「大霧山」が確認できます。そして整形の帝王「武甲山」
RWに向かう通りにあるうどん屋の脇から下山していきます。
ハイカーたちがRW方向を向いて何かを見ています。蝋梅か・・・。横目にチャッチャカ下っていきます。
宝登山神社に立ち寄り、縦走御礼をしていきます。
幅広の歩道を快適に歩きながらゴールの長瀞駅に到着です。休憩含め約8時間強の行程でした。今回のインパクトはやはり藪こぎでした。
秩父線15時10分熊谷行き、波久礼駅(3駅、370円)まで乗車していきます。
波久礼駅よりかんぽの宿まで戻り、低山ロング縦走の疲弊及び藪こぎから受けた衝撃的な疲弊を癒す為、金山温泉で癒していきます。
国道254号線で帰りながら、寄居町~小川町~嵐山町~東松山市~川島町までトレランスタイルの多くのランナーが側道を走っていました。何かの大会ですかね。
■天候:晴れ(暴風時々爆風)
■出会った人:かんぽの宿~不動山:貸切、不動山~長瀞アルプス入口:2名、長瀞アルプス~宝登山:カウント不能
■タイム:6:43~14:54【8時間11分、休憩含】
■形態:単独行
■水分:2.0L(ペットボトル500ml:4本)
■山域:北武蔵
■出発地点より駐車場(かんぽの宿)までの片道距離:47Km
■その他:
★35日ぶりの山行は、ある意味リフレッシュ休山した後だったので、新鮮な感覚で入山することができました。つまり、常に初心忘れるべからずの精神で、どんな易しい低山でも甘く見てはいけない!慢心せずに緊張感を持って臨むことを欠除させてはいけないと改めて学習したまでです。
★今回より登場させたアイフォンアプリ、山と高原地図は、非常に役に立つ必殺アイテムとなりました。ここで、アナログおーまいからデジタルおーまいに革新を遂げた自己登山史上、歴史的な山行としてインパクトの残る山歩きとなりました。
★非常に強烈な藪こぎを体験し、破線ルートにも拘わらず、予想以上の踏み跡の無さにサプライズを受けました。石尊大権現で遭遇した単独山ガールはどのように藪こぎを乗り切ってきたのだらうか?未だに悩んでいるデジタルおーまいです。(笑)