高尾山~景信山~陣馬山縦走 2012/9/30 「トレラン王国」奥高尾縦走編 Practice in Morning
高尾山599m/小仏城山670m/景信山727m/陣馬山857m 奥高尾縦走路
奥高尾縦走路は、高尾山北西に連なる尾根のことで、小刻みなアップダウンを繰り返しながら縦走ができる森林浴豊富な大変魅力的な健康歩きコースです。
今回、大型の台風17号関東地方直撃前にトレーニングできる縦走路はないか?と検討していたところ、奥武蔵縦走に飽きていた私は、冬場に計画していた奥高尾縦走を前倒しして、急遽実行計画に移して準備に取り掛かります。
迎えた実行当日、早朝から入山していくと、終始曇り想定の天候は晴れ間に変わります。暑さと格闘しながら、高尾山以降の縦走路を頑張って歩いていると、なんと!信じられない数のトレランハイカーに、バシバシ追い抜かれていきます。ここは、まさにトレラン王国の世界でした。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
(ルート):高尾山口駅前駐車場(5:35)⇒稲荷山(6:12)⇒高尾山(6:50~7:15)⇒もみじ台(7:26)⇒一丁平(7:47)⇒小仏城山(8:09)⇒小仏峠(8:32)⇒景信山(8:57~9:07)⇒明王峠(10:13)⇒奈良子峠(10:21)⇒陣馬山(10:47~11:17)⇒(栃谷尾根)⇒栃谷(12:02)⇒栃谷休憩舎(12:05)⇒陣馬登山口(12:34)⇒藤野駅(12:57)(中央本線、京王線)⇒高尾山口駅(13:37)
※高尾山口駅⇒陣馬山間の距離は、13,4Km
AM4時過ぎ自宅を出発⇒圏央自動車道坂戸IC⇒高尾山IC下車、約70分で高尾山口駅前駐車場に到着です。距離にして自宅より約63キロありました。駐車場にはトイレが併設されています。
京王線高尾山口駅前に聳え立つラブホを横目に見ながら、本日の周回コース帰着地点でもある高尾山口駅前より、奥高尾縦走路を目指していきます。
奥高尾縦走路概念図をしっかりと目に焼き付けてから、縦走開始です!
高尾山ケーブルカー脇にある登山口より、稲荷山コースに入山していきます。
階段状の登山道を登り込むと旭稲荷の脇に出ます。縦走祈願をしてから先を進みます。
大型の台風17号が、夕方頃関東に直撃してくるとの予報なので、終始曇りの天候を想定しておりましたが、見事に晴れ間が射してきて、逆に蒸し暑くなってきました。
流石、登山初心者の道場として活用されている高尾山には、距離表示の分かり易い標識が設置されています。
八王子市街地の展望が開けており、サザンスカイタワー八王子41階建のビルが目立っています。
その先は軽いアップダウンをしながら、高尾にアプローチしていきます。早朝だからか、台風の影響か?ハイカーの数が極めて僅少で、たいへん静まり返っています。
高尾山のヘビ看板を眺めていきます。先日、谷川連峰で見かけた大量出没していたヘビは、「ヤマカガシ」でした。危ねぇ~・・。
稲荷コース核心部でもある山頂直下のロングな階段登りが、左心房・左心室に負荷を掛けていきます。ゼェ~ゼェ~とまではいきません、鼓動が高まります。
まずは高尾山にアタック成功です!雲の量も比較的少なく、展望が利いております。
富士山は正面に、眼下には、相模湖プレジャーフォレストも確認できます。
丹沢山塊の最高峰「蛭ヶ岳」が、一際目立っていますね。また、あの山頂に立ってみたいものです。
山頂にあるビジターセンター裏手には、きれいなトイレが設置されています。
意味があるのか不明ですが、おそうじ小僧までもが設置されています。山頂を汚すな!って警備的な意味も含まれているのでしょうかね。
時刻は7時過ぎなので、山頂にはハイカーが10名程度しかおりませんでした。台風直撃前といえども、高尾山らしくないハイカーの数でしょうね。
いよいよ、初の奥高尾方面への縦走です。陣馬山まで5時間のコースタイムは、ジュニアヘビー級クラスです。
ここで一旦階段登山道で、勿体ないくらい標高を下げていきます。
登り返して、背後から犬とトレランしているハイカーが迫ってきていたので、道を譲ります。後に陣馬山手前にて、再びピストンで擦れ違います。犬と共に驚異的なスタミナです。
東海自然歩道案内図があります。なんと!大阪まで続いている自然歩道は、総延長1,697Kmもあり、お金と時間があれば、是非挑戦してみたいですね。
一丁平の展望台に出ます。一丁平⇔城山間は、山ザクラ並木になっていて、桜の時期は、たいへん混雑するルートになると想定できます。
展望台からは、富士山・大室山・丹沢と眺望でき、何かの公共施設らしき建物も見えています。
そこは、小仏城山の山頂でした。山頂標識脇には、立派に造られた木彫りの天狗が鎮座しております。
広い山頂には、城山茶屋があり、店主らしきオヤジが準備をしておりました。テーブル付ベンチも半端ない数が設置されています。
山頂の電波塔奥より縦走路が続いております。陣馬山までまだ7.8kmもあるのか・・・と奥高尾の距離の長さを実感していきます。
少し下ると小仏峠に到達です。その先を少し登り込んで、快適な登山道歩きをしていきます。
グングン進んでいくと、進行方向右側が開けた尾根道へと変化していきます。
先程縦走してきた小仏城山が見えています。眼下には、渋滞が頻発する中央自動車道小仏トンネル付近でしょうか。
そのまま尾根道を登り込んでいると、背後から集団がスタスタと音を立てながら迫ってきます。驚異のトレラン軍団でした。
丹沢方面の展望が伺えますが、山頂部には厚い雲が掛かってきています。
景信茶屋青木は、まだ営業前のようですが、夥しい数のベンチです。
更にその上にも、カウント仕切れないくらいのベンチが、無造作に並べられています。そこまでハイカーが集結してくるとは思えないくらいベンチの数に疑問を感じます。
陣馬山までまだ5.7Kmあるので、折角の御用意されているベンチ台で小休止していきます。
開けた展望は、八王子市街地が一望できる気持ちの良いビューポイントとなっていました。
小休止後、景信山山頂標識を撮影してから、鞍部まで下っていきます。
そのまま歩いていると、左側のバリエーションルートより、ポリエチレン袋を持った軽装の地元オヤジっぽい人が早足で進入してきます。更に右側からはトレランハイカーが追い抜いていきます。周囲を観察しながら、陣馬山までの距離を徐々に詰めていきます。
そして、またまた登り込み体制の時点で、トレランハイカーにバシバシ追い抜かれていきます。まるでマラソン大会に参加している自分だけが、なぜかサボって歩いているような錯覚さえ生じてくるようになってきました。その錯覚は終始、耳鳴りのように、トレランハイカーの足音が響き渡って聞こえてきます。
杉林の明瞭な登山道を快適に進んでいきます。相変わらず、トレランハイカーは後を絶ちません。
茶屋がありますので覗いてみると、関係者が見当たりません。営業前なのか?廃屋には見えませんでした。
陣馬山まで1.9Km、奈良子峠を通過していきます。道標はなぜか「陣場」と漢字が異なります。
陣馬山頂直下の階段登りに入ります。若手女性単独トレランハイカーに、最終場面で抜かれます。
遂に陣馬山のシンボル「白馬像」を肉眼で捉える事ができました。
最終縦走ピークに到達です。ジュニアヘビークラスでも、とにかく長く感じます。
山頂には売店があり、陣馬山の人気の高さが伺えます。けんちん汁旨そうですけど、これから台風が襲来してくるので、あまりゆっくりはしていられません。
陣馬山山頂からは、丹沢、富士山、奥多摩方面、雲取山、大菩薩嶺、金峰山、日光白根山、男体山と大展望が広がります。本日は、大展望とまではいきませんが、周囲の山々や奥多摩地域の展望が利いています。
山頂直下にあるトイレを拝借して、白馬像を再度眺めてから下山準備に入ります。
下山では、体力も時間もないのでピストンはやらずに、栃谷尾根経由で藤野駅に向かいます。
陣馬の湯で汗を流して帰りたいところですが、台風直撃を警戒して素直に藤野駅に向かいます。っていうか、温泉セットは車に置いてきていました。
集落内に目立たないように存在している「栃谷休憩舎」を確認していきます。トイレも併設されています。
車道歩きが続いていきます。ある地点に下りると、藤野駅までまだ60分もありました。
下ってくる車が危なかったが、忠実に車道歩きを消化して、藤野駅2.0Km地点に到達です。
ふと、気が付くと目前にトンネルが現れます。このトンネルを通過しないと、どうやら藤野駅には辿りつけないようです。歩道ありと記載がありますけど、車道と一体化していて、単に白線が引かれているだけで、突っ込まれたらアウトです。2011年10月に訪問した「雁坂嶺/雁坂峠」下山時に経験した国道140号線トンネル歩きのトラウマが蘇ります。
トンネルを無事に通過すると、今度は電車の時刻に微妙な時間となり、駅まで汗を掻きながら走り込みます。
京王線に乗り換えて、高尾山口駅で下車していきます。下車すると、駐車場が目の前に見えています。
高尾山口駅前に聳え立つラブホを横目に見ながら、改札を通過していきます。改札を下りると丁度雨が降ってきました。
駐車場に帰着し、駐車料金1,000円を支払ってから、圏央道あきるのIC乗車~途中、狭山PAでお気に入りの肉うどんを食べてから帰路につきます。
■天候:晴れ、下山後雨
■出会った人:トレラン王国と化していた為、カウント不能
■タイム:5:35~12:57(藤野駅着時間)【休憩含】
■形態:単独行
■水分:4.2L(ペットボトル500ml他:8本持参)
■山域:奥高尾
■出発地点から登山口までの片道距離:63Km
■その他:
★奥高尾縦走路を経験して、事前に想定していた疲労度以上のインパクトがありました。特に景信山⇒陣馬山の距離感がロングに感じ、トレランハイカーの多さにも圧倒されました。一般ハイカー:トレランハイカーの割合は、約2:8と言った感じでしょうか。昨今のスキー場ゲレンデでは、ボーダーの割合が圧倒していますが、ボーダーだらけのゲレンデに遊びに来てしまったといったイメージですね。
★台風関東直撃前の天候は、本当に台風が接近しているのか?と疑問に思うくらい静かで晴れ間が射していました。帰りの高速から雨が徐々に強まり、帰宅してからはスコールのように激しさを増していました。
★次回は、稲荷山⇔陣馬山ピストンにチャレンジしてみたいと思います。縦走トレーニングに活用できるいいコースになりそうです。