吾妻山 2012/7/8 朝練シリーズAway編 Practice in morning
吾妻山(あづまやま)481m
吾妻山は、群馬県桐生市中心街に鎮座する500mに満たない低山です。また、多くの地域住民から愛され続け、天候の変化に関係なく、散歩道として活用されている玄人の集まる山です。吾妻山は、コンパクトな低山ではありますが、樹林帯・岩場・ガレ場・ロープ・山頂からの眺望・祠といったフルスペックを備え、更に歴史背景を感じさせるたいへん活気づいた手堪えのある山でもあります。
こんな素晴らしい山でトレーニングを過激に積んでいる超過激派健脚mana氏と雨が降る中、案内も兼ねて合同トレーニングを決行する機会を設けていただきました。
レポ作成の原動力になりますので、入山前に下記1発、宜しくお願いします。
AM5時過ぎ桐生市南公園で案内人mana氏と合流後、まずは鳴神山登山口まで案内していただきます。登山口は吾妻公園より、車で20分ぐらい走った場所にありました。桐生アルプスと言われている吾妻山~鳴神山が縦走できるコース(10Km)があります。本日は、雨が降り続いていたので、鳴神山登山は一先ずパスと致します。
吾妻山公園Pに到着し、雨の状況を暫く静観していきます。駐車場には、トイレ・公衆電話が併設されています。久しぶりに電話BOX見た気がします。
雨が降ろうが槍が降ろうが、突っ込むという気合いの入ったmana氏に先導され、駐車場を離れて歩きだすことになります。ペットボトルを1本持参、レイン装着しノーザックで登り込み体制を整えていきます。
「歩く人が多ければそれが道になる」看板を横目に、確かにしっかりした道が続いています。
吾妻山ハイキングコース案内図前に出ました。山頂まで標準タイム30~60分のコースのようです。
晴れていれば、ここより聳え立つ山頂を拝めることができるらしいですが、僅かに山頂らしい部分が望めるだけです。その先の橋でmana氏は何かを見つけたようです。何だらう?
道なりに歩いていくと、やっとここで登山口に出ました。看板では、険俊な岩場・露出した木の根など悪路の出現を示唆しています。
初っ端から岩場です。雨で濡れていますので、滑落しないように注意しながら上昇していきます。
更に男坂に進むと急峻な岩場と化していきます。健脚mana氏は、余裕の三点支持技法で着実上昇をしていきます。
ここが山頂との中間地点でしょうか。雨が降っているので、視界は全く利いていません。晴れていれば、桐生市街地を一望できるようです。
トンビ岩の先には、ロープ箇所があります。ここもやはりホームの特性を活かし、余裕登攀です。
木段登りに移り、突き当たりには、第二男坂と第二女坂の分岐点があります。
迷わず第二男坂に突入です。雨で滑り易いので、慎重に登攀していきます。しかし、下山時玄人たちの登りに驚愕することになります。
下りは男坂禁止のようです。岩場難易度は中レベルで、危険な箇所も多少はあります。
山頂が近付いているとのことなので、アタックを仕掛ける準備を整えていきます。
山頂部には吾妻山の説明版と、方角を示した道標が設置されています。
鳴神山8.6Kmの道標を確認して、この先に「桐生アルプス」と呼ばれている稜線歩きが楽しめるコースが連続しています。
もうひとつの山頂表示と側には、なぜか時計とコップ等が置いてあります。
地元玄人たちが集まるコンパクトで、手堪えのある山頂部でした。そして、この後玄人たちの恐るべき登攀スタイルを目の当たりにしながら、下山していきます。
雨傘1本、長靴歩きが玄人歩きのスタイルです。天と地の合間を1本の雨傘でバランスを取りながら岩場を登攀していきます。まさに最強の1点支持技法で難易度の高い岩場も着実にクリアしていきます。
岩場、ガレ、滑りやすい箇所でも、まるで神社の階段を一歩一歩上がっていくような感覚で、高度を容易に稼いでいきます。この地元玄人集団の散歩スタイルに驚愕させられます。
北アルプスや北岳バッドレス、谷川馬蹄形などをこのスタイルで歩いていたら、神様同然ですね(ありえませんけど)。非常に参考になる玄人の集団に出くわしていきます。
視界の利かないトンビ岩です。覗き込もうとしましたが、濡れて滑り易いので途中で止めました。
流石に下山は女坂廻りでいきます。岩の上に小さな祠があります。健脚mana氏は、朝練では必ず手を合わせていくそうです。
下山しながら植物観察です。花に無知な私は、よく名前がわかりませんでした。エンゼルトランペット?でしたっけ。
吾妻公園を軽く散策がてら、紫陽花を観賞して駐車場に無事に帰着です。
■天候:雨(終始)、下山後帰り道雨が上がり、自宅に帰ると晴れていました。
■出会った人:5人(全て地元玄人)
■タイム:6:50~8:30
■形態:同行者1名(健脚mana氏)
■その他:
★雨天の中、Awayでの朝練を強行的に決行して参りました。玄人の集まる吾妻山は、展望の利きやすい冬場に再度訪問してみたいと考えています。次回は桐生アルプスもセットで、玄人に負けない強靭な歩きで対抗していきたいとも考えます。朝練お疲れ様でした。