霧ヶ峰(車山) 2012/6/9 日本百名山登頂シリーズ
霧ヶ峰(車山)1,925m 単純高低差125m
前日の北八ヶ岳最高峰登頂で消耗し切っていた肉体を、一先ず天候の影響から、滞在先の「茅野スカイビューホテル」でチェックアウト12時までの時間帯をフル活用して、ゆっくり休息することにしました。
元々、天候が良ければ、ビーナスライン沿いの山々を片っ端から登頂する目的がありました。しかし雨天のため、せめて百名山の1峰だけでも登り込んでみるかと、霧ヶ峰最高峰を照準に合わせ準備を整えて、アタックに向かいます。
実は、霧ヶ峰最高峰の「車山」は数年前に訪問しており、リフトに乗車してスーパーチョンボで山頂を踏んだことがありました。私的には百名山登頂のカウントに入れることは、到底納得ができなかったので、しっかり自分の脚で歩いて山頂を踏みたかった名山でした。
やっと、この機会が得られたことに感謝し、雨天でも攻め込んでいくことを決断して、入山していきます。深Q百名山シリーズ第20座目の登頂になります。
レポ作成の原動力になりますので、入山前に下記1発、宜しくお願いします。
(ルート):車山肩⇒コロボックルヒュッテ⇒車山山頂⇒車山肩(ピストン)
AM7時30分に起床し、滞在先のホテル客室より外を眺めます。予報通り雨だな・・・。本日は全国的に雨模様です。雨天の場合の連れとの打ち合わせでは、チェックアウト11時30分と決めておりました。それまで本日の戦略をゆっくりと考案していきます。
既に歩きモードから離脱していた連れは、長野県にあるブックチェーン店「平安堂」に立ち寄り、文庫本を購入していきます。その後、幸楽園でつけめんを食してから、約19キロ走行して車山高原スキー場リフト前に到着します。
前回訪問時、スーパーチョンボしたスカイライナーです。本日の雨の中でも動いていましたが、絶対に乗車いたしません。この位置からですと車山山頂まで巻いたコースで片道2キロあります。雨が少し強くなっていたので、車山肩に移動することを決断します。
たおやかな山頂上部はガスっています。本日はクールダウン的な脚慣らしなので、挑戦的意欲など全く抱いておりません。私自身も車山に相応しい優しい気持ちで、山と接していくつもりです。
喫茶「チャプリン」前にある駐車場の「車山肩」に移動します。車山裏側に位置するこの場所はホワイトアウト状態に近く、車山山頂が何処に位置しているのか判別が困難です。
離脱モードの連れをチャプリンに置いて、合羽装着、ザック無、麦茶600ml1本を持参して山頂を目指していきます。まずはバイオトイレの前に出ます。
道標に従って入山していきます。山頂部が全く見えていないので、目指すポイント、距離が全く掴めません。
ケルンの積まれたガレ場を、少しづつアンダンテ的に優しく登りかけていきます。え?あんだんて?とつまらないオヤジギャグをガスリの山中で噛ましていきます。
ガスが濃いので、雨が降っている感じではありません。しかし、道はあるけど本当に山頂に向かっているのか?不安になってきました。またしても、地図を車中に起き忘れてきてしまいました!
確か山頂までは、ピストンで70分ぐらいのはずだ。早足気味で歩いていたら、ガスが切れて雨が降り出してきました。そのおかげでやや視界が良好になり、山頂にある目標地点のレーダードームを確認することができました。
不安が一気に掻き消され、ショートカットを利用して山頂にアプローチしていきます。
そして濡れた足場を一気に突き進み、山頂にアタックを仕掛けにいきます。
貸切の山頂部です。一際目立つ気象観測レーダーは、1999年に設置された長野地方気象台の施設です。
深Q百名山登頂成功の証、山頂標識です。登頂成功です!5分の1百名山踏破成功です!
展望盤と三角点。前回チョンボ登頂時、山頂は晴れていて眺望も利いておりました。富士山がはっきり見えていたことはよく覚えています。南ア、八ヶ岳も当然視界に入っていたはずですが、当時は富士山以外は識別できなかったことでしょう。
眺望が全く利かない山頂を暫し眺めていきます。そして、レーダードーム脇を抜けてリフト方面を確認しに行きます。
上部リフトも動いている様子でしたが、客人は見当たりません。山頂部には車山神社がありました。
レーダードーム反対側を眺めて、展望の利かない周囲をキョロキョロしていきます。
再び貸切山頂に戻り、念願の霧ヶ峰最高峰踏破を味わいます。すると、いつの間にやらガスが濃くなってきていました。
連れが待っている車山肩に戻ることにします。振り返ると、レーダードームはガスで消えかかっています。
その後2人組男性ハイカー、3人組男性ハイカーと擦れ違っていきます。いづれも学生風の若手ハイカーでした。
やがてビーナスラインが見えてきて、車山肩が近いことが伺えます。
バイオトイレ前に戻り、車山山頂部を振り返ります。出発時よりも視界は利いております。
コロボックルヒュッテ外観を確認していきます。1956年からの営業で宿泊も可能です。
ちょうど駐車場に出てきていた連れと合流し、着替えをしてから車を走らせます。
売店のある広めの駐車場に停めて、視界が利きそうで中々雲がとれない南ア・八ヶ岳連峰を眺めていきます。
帰り道、国道254号線沿いにある「道の駅しもにた」に立ち寄ります。群馬名物おやきを美味しく頂いて、2日間の疲れを癒していきます。
■天候:雨
■出会った人:5人(下山時のみ)
■タイム:13:30~14:30
■形態:単独(連れは喫茶チャプリンで待機)
■その他:
★数年前の蓼科旅行において、霧ヶ峰最高峰である「車山」をリフトでスーパーチョンボして山頂を踏んだ記憶が蘇りました。確かビデオにも撮影した記憶がありますので、探してじっくり見てみようと思います。
★深Q百名山を20座踏破でき、雨の中の山行でも満足できました。今度は天候が良好の時に再訪問してみたいですね。