妙義山(金洞山)

妙義山(金洞山) 2011/6/29 最強の鎖場登攀シリーズ  鷹返しピストンに挑戦!再アップ

妙義山(金洞山)中之岳/東岳/鷹返し 1094M 単純高低差369M 再アップ!

Myougisan_takagaeshi_20110629_394

日本三大奇勝のひとつでもある”妙義山”に前回に続いて2度目のトライとなりました。前回は白雲山(玉石・天狗岳・相馬岳)上級コースの鎖場登攀にチャレンジしました。今回は金洞山(中之岳・東岳・鷹返し)に挑むことにします。特に鷹返しについてはピストンでのチャレンジとさせていただきます。

※画像は鷹返し最上部鎖場より撮影

追記:2011年度、最も痺れた鷹返しを振り返り、自分がよくこの山から無事生還できたなぁ・・・と何気に回想してみます。

鎖場登攀シリーズは暫く御休みしていましたが、また妙義山に再来してみたくなりました。

年末に向けて、来年度の拷問登山の計画をじっくりと練っていきます。

今年登り逃した山・・・男体山・浅間山・妙高山・火打山・燧ケ岳・至物山・雨飾山・巻機山・皇海山・平ヶ岳・鳳凰三山・剣岳・立山・・・・かなり残っています。

まだまだ止められないね。年末にあと一発行ければいいかな・・・・・。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。

入山前に軽く1票入れていただけたら幸いです。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

(ルート)中之岳大駐車場⇒妙義山登山口⇒第四石門⇒上級コース⇒中之岳⇒東岳⇒ルンゼ25M2段鎖場(上り)⇒鷹返し(下り)⇒鷹返し(上り)⇒ルンゼ25M2段鎖場(下り)⇒第4石門分岐⇒第四石門⇒中之獄神社⇒中之岳駐車場


Myougisan_takagaeshi_20110629_002 Myougisan_takagaeshi_20110629_005

自宅をAM4時50分に出発します。関越自動車道東松山IC~松井田妙義IC下車、その後中之岳駐車場に到着します。高速を利用すると自宅から妙義山まで90分で到着します。(通勤圏内です)


Myougisan_takagaeshi_20110629_009Myougisan_takagaeshi_20110629_013

だだっ広い駐車場には売店の車以外私の車だけでした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_016 Myougisan_takagaeshi_20110629_018

駐車場からはこれから鎖場登攀していく金洞山をじっくりと眺めていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_026 Myougisan_takagaeshi_20110629_028

登山口は中之岳神社からでも行けますが、車道沿い400M進んだ先にある登山口に向かいます。 


Myougisan_takagaeshi_20110629_030 Myougisan_takagaeshi_20110629_039

車道沿いにある登山口に到着します。本日も朝から暑くなってきておりますが、鷹返し目指して6時30分登山開始です!


Myougisan_takagaeshi_20110629_040 Myougisan_takagaeshi_20110629_044

登山ポストに熊注意看板、そして石門群案内図の前を通ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_046_2

すると、いきなり鎖登場です!


Myougisan_takagaeshi_20110629_048_2 Myougisan_takagaeshi_20110629_049

かにのこてしらべ”の名称が付してあります。この鎖が通過できないようであれば「ここで帰りなさい!」というお試し版鎖場といったところでしょうか。


Myougisan_takagaeshi_20110629_066 Myougisan_takagaeshi_20110629_077

樹林帯にある石段を上っていき第四石門に向かいます。第四石門前の広場に出ました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_084 Myougisan_takagaeshi_20110629_085

第四石門広場から金洞山方面の石段を登っていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_090 Myougisan_takagaeshi_20110629_092

やがて中之岳神社との合流点に出ます。ここから先は岩場のルートにより一般登山者は入山を遠慮してくださいとの案内版です。その先には登山ポストが設置されています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_094 Myougisan_takagaeshi_20110629_096

この先、鷹戻し付近死亡事故が多発しています。上級者でも非常に危険な箇所です。ザイル等の装備の無い人は自粛してください」の更なる注意喚起があります。装備はゴム手袋と20Mのホームセンターで購入したトラロープのみです。


Myougisan_takagaeshi_20110629_098 Myougisan_takagaeshi_20110629_100

その先を歩いていくとまたもや注意看板です。それだけ滑落事故で亡くなられている方が多いことが伺えます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_111 Myougisan_takagaeshi_20110629_115

樹林帯の中でも結構な高度を稼いでいきます。そして蒸し暑く、早くも大量の汗が滴り落ちています。山ヒルを警戒しておりましたが、ジメジメしている地帯でも見当たらず、その代わり大量のヤブ蚊が発生しておりました。終始耳元で唸り声が聞こえます。樹林帯の中ではゆっくり小休止すらできません。


Myougisan_takagaeshi_20110629_122 Myougisan_takagaeshi_20110629_124

上級コース最初の鎖場の前に出ました。危険看板もあります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_127 Myougisan_takagaeshi_20110629_131

早速、鎖場登攀していきます。ウォーミングアップ程度の鎖場でした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_135 Myougisan_takagaeshi_20110629_137

その先では軽い岩場登攀をこなしていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_142 Myougisan_takagaeshi_20110629_144

ロープが垂れ下がっている箇所がありますが、スタンスは取れます。岩場が湿っているので使用させていただきました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_145 Myougisan_takagaeshi_20110629_146

ロープを蔦って登っていった先にはいきなり断崖絶壁です。一気に高度感が出てきました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_149 Myougisan_takagaeshi_20110629_154

そして絶景ポイントでもありました。駐車場は未だ私の車だけですね。追随してくる登山者は今日はいそうにありません。完全貸切濃厚です。それよりも常識的にこの暑さでは登らないですね。


Myougisan_takagaeshi_20110629_160 Myougisan_takagaeshi_20110629_174

いよいよ中之岳山頂手前の鎖場の前に到達しました。20Mはありそうですね。


Myougisan_takagaeshi_20110629_175 Myougisan_takagaeshi_20110629_179

スタンスはしっかりしているので、鎖場登攀しながら脇に見える絶景を撮影します。


Myougisan_takagaeshi_20110629_180 Myougisan_takagaeshi_20110629_183

途中、立ち止まれる箇所がありますので見下ろしてみます。滑落したら間違いなく怪我はしますね。


Myougisan_takagaeshi_20110629_184 Myougisan_takagaeshi_20110629_190

上部の鎖場の方が手強かったです。見下ろすと真下は見えません。


Myougisan_takagaeshi_20110629_216

ますは”中之岳”登頂成功です。山頂には祠が置かれています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_187 Myougisan_takagaeshi_20110629_198

山頂からは荒船山、浅間山(雲が掛かっています)と眺望できました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_193 Myougisan_takagaeshi_20110629_202

とても暑いですが、絶景を楽しめます。裏妙義の方面も見事です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_199 Myougisan_takagaeshi_20110629_204

登山禁止の西岳、反対方向にはこれから向かう”東岳”が見えます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_217 Myougisan_takagaeshi_20110629_218

多少風が吹いておりますが、直射日光に当たり暑さは和らぎません。東岳に向かいます。稜線は樹木があるので高度感はそれほどでもありません。しかし、スッパ抜けて隙間が見える箇所があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_221 Myougisan_takagaeshi_20110629_222

岩場を越えるとそこは絶壁&絶景です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_224

覗き込むと吸い込まれそうです!!


Myougisan_takagaeshi_20110629_233 Myougisan_takagaeshi_20110629_234

稜線歩きの鎖設置箇所です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_236 Myougisan_takagaeshi_20110629_237

一旦、鎖箇所を下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_242 Myougisan_takagaeshi_20110629_243

前方に見える東岳を確認してもう一段下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_244 Myougisan_takagaeshi_20110629_245

再び稜線歩きをして道標の白雲山方面に向かっていることを再確認します。


Myougisan_takagaeshi_20110629_249

まもなく岩峰にぶち当たり、この先に東岳山頂部があるはずです。上部には鎖場が見えています。最初は鎖がない岩場登攀から始まります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_250 Myougisan_takagaeshi_20110629_252

ホールド、スタンスはしっかりしています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_254 Myougisan_takagaeshi_20110629_260

上部にある鎖場を掴み広背筋を使って身体を引き上げるようにして上がっていきます。特に標識がありませんが、鎖場到達地点が東岳山頂(1094M)金洞山最高峰と思われます。東岳登頂成功です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_257 Myougisan_takagaeshi_20110629_269

こちらもかなり高度感があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_262_2

この次に向かうルンゼ25M2段鎖場方面と縦走は致しませんが白雲山が眺望できます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_264 Myougisan_takagaeshi_20110629_265

ルンゼ25M2段鎖場、ルンゼとは岩壁に食い込む急な岩溝のことを言います。このルンゼの間に鎖場があります。実はルンゼ到達まで裏側に鷹返しが存在するものと勘違いしておりました。

それから前回鎖場登攀してきた白雲山です。こう見ていると結構な迫力があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_270 Myougisan_takagaeshi_20110629_271

先程通過してきた中之岳、その奥には荒船山


Myougisan_takagaeshi_20110629_283 Myougisan_takagaeshi_20110629_287

こちらも暑いのでサッさとルンゼに向かいます。稜線からは登山禁止の”金鶏山”が見えます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_288 Myougisan_takagaeshi_20110629_294

稜線上はスッパリと切れ落ちている箇所があるので要注意です。相変わらず汗が止まらず集中力が欠けています。この状態で鷹返し成功するだらうかと少し不安な気持ちがありました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_306 Myougisan_takagaeshi_20110629_307

段々ルンゼ鎖場が近づいて見えてきました。あの隙間に鎖場が設置されています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_314 Myougisan_takagaeshi_20110629_315

第四石門との分岐に出ました。帰りはトラバースの鎖を蔦って下っていきます。まずは分岐点の確認でした。ここから鷹返しはピストンになります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_322 Myougisan_takagaeshi_20110629_323

ルンゼ鎖場に向かっています。そして鷹返しは近い位置に捉えていると錯覚していました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_324 Myougisan_takagaeshi_20110629_329

ルンゼ岩峰周囲はかなり険しく聳え立っています。そして進行方向ではナイフリッジ登場です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_332 Myougisan_takagaeshi_20110629_336

ルンゼ25M2段鎖場前に到達しました。1段目の鎖場はハング状になっていて、スタンスが非常にとりにくい岩となっております。


Myougisan_takagaeshi_20110629_337 Myougisan_takagaeshi_20110629_341

集中力を高めて腕力主体に登ります。手強い鎖場です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_342 Myougisan_takagaeshi_20110629_345

2段目の鎖場に取り掛かります。太い鎖と細い鎖2本垂れ下がっています。こちらも手強そうです。


Myougisan_takagaeshi_20110629_346 Myougisan_takagaeshi_20110629_349

途中コブ状の箇所にロープの輪っかが括りつけられていました。無我夢中で身体を引き上げて終了です。高度感から逃れたい!という気持ちよりもこの灼熱とした暑さから早く逃れたい!という気持ちが先行していたので恐怖心は軽微でした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_354 Myougisan_takagaeshi_20110629_355

ルンゼ鎖場をクリアできたから鷹返しもサッサと終わりにして早く下山したい!という気持ちが強まります。鷹返しの場所がルンゼ鎖場と表裏一体と勘違いしていた私は白雲山手前に見えている岩峰が”鷹返しの頭”とはまだこの時点では気付いておりませんでした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_366 Myougisan_takagaeshi_20110629_370

実はこの岩峰の上で鷹返しの鎖場を20分間捜してしまいました。おかしい?と思いながらも当たるところ全てが絶壁になっていて鎖が見当たりません。現にこの絶壁を少し下りようとしてしまいました。そのまま下りていたら死んでいました。

そして鎖が見つからないので諦めようと考えました。しかし、もう一度冷静に判断します。


Myougisan_takagaeshi_20110629_358 Myougisan_takagaeshi_20110629_364

まず進んできた方向を見て「東岳・中之岳」と確認します。それから前方にある奥側「白雲山」を確認します。もしや白雲山手前に見える急峻な岩峰に鷹返し50Mの鎖場+梯子があるのだらうか?と気付き始めました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_371Myougisan_takagaeshi_20110629_373

縦走ルートを探し出し樹木が茂っている方向へと下ります。すると標識を見つけることができました。他の方のプログを見ると鷹返し⇔ルンゼ鎖場間が省略されていたのであたかも連続しているものだと思い込んでいました。調査不足でした。 


Myougisan_takagaeshi_20110629_381 Myougisan_takagaeshi_20110629_382

鷹返しに行くにはこんなルートも通ります。崩壊しかけている登山道で隙間があります。岩側を通行しましょう。


Myougisan_takagaeshi_20110629_384 Myougisan_takagaeshi_20110629_385

岩場を登り込んでいき正面に白雲山が見えたところが”鷹返しの頭”のようです。


Myougisan_takagaeshi_20110629_387 Myougisan_takagaeshi_20110629_390

やっとの思いで発見できました。ルンゼ鎖場からは15分ぐらいかかりました。目的の”鷹返し”です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_392

バラ尾根・白雲山と縦走ルートが正面に見えます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_397 Myougisan_takagaeshi_20110629_401

スリップ注意クサリを放すな!!の警告あり。鎖場に近づいていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_402

するとなんてことでしょう!!吸い込まれてしまうのかとビビリました。ここは死者を何人も出している鷹返し鎖場頂点です。

鷹返しとは、鷹も止まれぬほどの急峻な岩峰として名付けられており、実際に鷹はこんな場所には寄りつかないだらう。寄り着くのは人間です。そしてその裏に隠されている実体とは、「人返し」「人落とし」が真実なネーミングということでしょう。


Myougisan_takagaeshi_20110629_403 Myougisan_takagaeshi_20110629_404

まさしくここは最強の鎖場です。猛暑のこんな時期に誰も寄り着きません。鷹返し完全貸切状態です。落ちたら誰が発見してくれるのだらう・・・。そうならない為にも人生最大の渾身の気力をフルに引き出して、集中力を最大限に発揮できるよう努めます。人生で学んできた全てを鷹返しピストンに全力投入していきます!


Myougisan_takagaeshi_20110629_406 Myougisan_takagaeshi_20110629_407

まずはレッスン1です。最初の着地点までかなりの距離感があることがわかります。相変わらず汗が引いていなかったので暑さによる疲労感の方が上回り、高度感による恐怖心は希薄でした。しかし、腕力握力に集中してスタンスを丁寧に取りながら慎重に下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_408 Myougisan_takagaeshi_20110629_410

しかしながら長い鎖場です。途中立ったままですが一呼吸できる箇所があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_412 Myougisan_takagaeshi_20110629_415

ここで30M以上はあった気がします。第一の着地点にも”スリップ注意クサリを放すな!!”看板があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_417 Myougisan_takagaeshi_20110629_418

レッスン2では5~6M程度の垂直に近い鉄梯子が架けられています。難易度は中程度です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_419 Myougisan_takagaeshi_20110629_420

そしてレッスン3への鎖場まで軽くトラバースしていきます。鎖場はややハング状になっていて長さは7~8Mぐらいです。


Myougisan_takagaeshi_20110629_423 Myougisan_takagaeshi_20110629_425

ここから更に先を下っていくと堀切(ほっきり)に出てバラ尾根への縦走または中間道へ逃げれます。ここまで来たことへの満足感、そして暑さでバテてしまったことから堀切に逃げる戦略を考えます。しかし、もう二度と”鷹返し”に訪問しないかもしれない。やはり上りも体験する必要があると決断して本来の計画通りの行程を遂行いたします。


Myougisan_takagaeshi_20110629_422_2 Myougisan_takagaeshi_20110629_426

鎖を掴んで再度集中力を高めます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_427 Myougisan_takagaeshi_20110629_430

鉄梯子を登り、最難関の鎖場登攀をこなしていきます。基本的に腕力には自信がありますが、最後鎖場上部にて疲労が蓄積してきて痺れてきました。おそらく滑落された方の大半が、ここで鎖を放してしまったのだらうと考えられます。登山には普段使用しない腕力ですから、腕力握力に自信が無い方は鷹返しには立ち入ってはいけないと実感しました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_431 Myougisan_takagaeshi_20110629_434

鷹返し最上部に戻り、登攀させていただいたことに感謝して第四石門分岐点に戻ります。鷹返しの上りと下りではどちらが厳しかったかと問われれば、私見としてですが、50M鎖場手前付近の腕力減退が考えられる地点があるので、上りの方が厳しいと思います。(あくまでも登攀用具無しの状態が前提です)

それからここで水分不足が発生します。ザック持参水分トータル2250ML、残500ML下山まで持たせなければなりません。3Lは必要でした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_436 Myougisan_takagaeshi_20110629_439

そしてこちらも難関のルンゼ25M2段鎖場を下ります。この鎖場下部2段目がスタンスがとれないので危険です。この部分で足を滑らせ腕力だけでの宙吊り状態になりました。何とか体制を気力で整え下りも無事クリアしました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_442 Myougisan_takagaeshi_20110629_443

鷹返しピストンにより肉体的精神的疲労度は既にピークに達しており、気力で第四石門分岐点に戻ってきた感じです。鎖場をトラバースして下っていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_445 Myougisan_takagaeshi_20110629_449

この樹林帯の下りはかなり急斜面で一気に高度を下げることができます。急過ぎるので暫くロープが繋がれています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_450 Myougisan_takagaeshi_20110629_451

ロープ終了地点から間もなく気が緩んだのか体力の限界なのか2M滑落しました。ジメっていた箇所での滑落なので腕の後ろ側からケツの位置まで泥が付着しました。幸いにも山ヒルがいない場所で良かった。その代わりまたもや大量のヤブ蚊が奇襲してきました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_453 Myougisan_takagaeshi_20110629_455

やっと中間道に下りてくることができました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_457 Myougisan_takagaeshi_20110629_467

そして第四石門の広場まで下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_472 Myougisan_takagaeshi_20110629_474

第四石門前のベンチで小休止します。近くにいた仲の良いベテランハイカーたちの集合写真を第四石門をバックに撮って差し上げました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_482 Myougisan_takagaeshi_20110629_486

中之岳神社に向かう途中、見晴台に立ち寄り縦走してきた金洞山を見上げます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_505 Myougisan_takagaeshi_20110629_510

中之岳神社で参拝し長い石段を下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_515 Myougisan_takagaeshi_20110629_519

石段左側では、高さ20M重さ8.5Tの日本一の大黒様が笑顔で迎えてくれました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_523 Myougisan_takagaeshi_20110629_524

神社鳥居付近にて、毎日参拝に来ている近所のあき竹城似のおばさんに「暑くて溜まんないね」と声を掛けられます。相変わらず汗だくの私は後ろに見えていた金洞山を指さして”鷹返し”のピストンから帰ってきたことを伝えるとそのおばさんは、「あんなもののぼるんじゃないよ!!」「たくさん死んでいる人がいるんだよ!」と注意されます。まるで近所のガキンチョが鉄塔や火の見櫓に上って大人たちから注意されるような感覚でした。

今年はまだ亡くなられた方はいないようですが、ある年のシーズンは毎週死人が出ていたそうです。そのほとんどが鷹返しのようです。やはりあれはまさしく「人返し」でした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_535 Myougisan_takagaeshi_20110629_536

11時30分駐車場に帰着し、金洞山の縦走ルートを改めて見上げます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_544

駐車場から見える”荒船山”も何気にいい味醸し出していますね。


Myougisan_takagaeshi_20110629_548 Myougisan_takagaeshi_20110629_550

今回も癒し温泉は、妙義ふれあいプラザもみじの湯です。駐車場から迫力ある”白雲山”が眺望できます。まずは3L以上は掻いたであろう汗だくの身体を洗い流します。暑いので湯舟には半身入浴で浸かり、鎖場登攀で疲弊した脚部・上腕・前腕・広背部を徹底的に揉み解します。


■天候:晴れ(猛暑日)

■出会った人:4人(金洞山上級コース完全貸切、第四石門4人)

■タイム:6:30~11:30

■その他:

◇白雲山での鎖場登攀で腕時計に勲章傷を受けましたが、今回も新たに格闘してきた鎖場登攀で2本勲章線がレンズに刻み込まれていました。

◇実は今回も神業的なキジ撃ちを道中撃たされました。お食事しながら読まれている方がいらしたら失礼かと思い、最後の反省点に記載いたしました。なぜか不思議な事に妙義山だけは撃たされます。

◇最強の鎖場登攀「鷹返し」をピストンでクリアしてなぜか複雑な気持ちです。なぜ「鷹返し」で多くの人が亡くなるのか?それは単に鎖場撤去すれば登る人もいなくなり、滑落事故は無くなるでしょう。当たり前ですが誰も登らなければ死亡事故は起こりません。しかし、そこに急峻な岩峰「鷹返し」が存在する限り、登攀する人は後を絶たないことでしょう。

◇翌日、腕力主体で登っていたつもりでしたが、広背筋・前腕が激しい筋肉痛になりました。広背筋主体で使えていたのですね。

■参考:登山マップ

■参考:ゆうやけシリーズ(妙義山金洞山)

実はこのページを参考に濃霧注意報が発令されている時、計画の実行を中止することにしました。濃霧の中、鷹返しと対峙していたら人返しにされていたはずです。

ホームに戻る

妙義山(金洞山) 2011/6/29 最強の鎖場登攀シリーズ  鷹返しピストンに挑戦!

妙義山(金洞山)中之岳/東岳/鷹返し 1094M 単純高低差369M

Myougisan_takagaeshi_20110629_394

日本三大奇勝のひとつでもある”妙義山”に前回に続いて2度目のトライとなりました。前回は白雲山(玉石・天狗岳・相馬岳)上級コースの鎖場登攀にチャレンジしました。今回は金洞山(中之岳・東岳・鷹返し)に挑むことにします。特に鷹返しについてはピストンでのチャレンジとさせていただきます。

※画像は鷹返し最上部鎖場より撮影

(ルート)中之岳大駐車場⇒妙義山登山口⇒第四石門⇒上級コース⇒中之岳⇒東岳⇒ルンゼ25M2段鎖場(上り)⇒鷹返し(下り)⇒鷹返し(上り)⇒ルンゼ25M2段鎖場(下り)⇒第4石門分岐⇒第四石門⇒中之獄神社⇒中之岳駐車場


Myougisan_takagaeshi_20110629_002 Myougisan_takagaeshi_20110629_005

自宅をAM4時50分に出発します。関越自動車道東松山IC~松井田妙義IC下車、その後中之岳駐車場に到着します。高速を利用すると自宅から妙義山まで90分で到着します。(通勤圏内です)


Myougisan_takagaeshi_20110629_009Myougisan_takagaeshi_20110629_013

だだっ広い駐車場には売店の車以外私の車だけでした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_016 Myougisan_takagaeshi_20110629_018

駐車場からはこれから鎖場登攀していく金洞山をじっくりと眺めていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_026 Myougisan_takagaeshi_20110629_028

登山口は中之岳神社からでも行けますが、車道沿い400M進んだ先にある登山口に向かいます。 


Myougisan_takagaeshi_20110629_030 Myougisan_takagaeshi_20110629_039

車道沿いにある登山口に到着します。本日も朝から暑くなってきておりますが、鷹返し目指して6時30分登山開始です!


Myougisan_takagaeshi_20110629_040 Myougisan_takagaeshi_20110629_044

登山ポストに熊注意看板、そして石門群案内図の前を通ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_046_2

すると、いきなり鎖登場です!


Myougisan_takagaeshi_20110629_048_2 Myougisan_takagaeshi_20110629_049

かにのこてしらべ”の名称が付してあります。この鎖が通過できないようであれば「ここで帰りなさい!」というお試し版鎖場といったところでしょうか。


Myougisan_takagaeshi_20110629_066 Myougisan_takagaeshi_20110629_077

樹林帯にある石段を上っていき第四石門に向かいます。第四石門前の広場に出ました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_084 Myougisan_takagaeshi_20110629_085

第四石門広場から金洞山方面の石段を登っていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_090 Myougisan_takagaeshi_20110629_092

やがて中之岳神社との合流点に出ます。ここから先は岩場のルートにより一般登山者は入山を遠慮してくださいとの案内版です。その先には登山ポストが設置されています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_094 Myougisan_takagaeshi_20110629_096

この先、鷹戻し付近死亡事故が多発しています。上級者でも非常に危険な箇所です。ザイル等の装備の無い人は自粛してください」の更なる注意喚起があります。装備はゴム手袋と20Mのホームセンターで購入したトラロープのみです。


Myougisan_takagaeshi_20110629_098 Myougisan_takagaeshi_20110629_100

その先を歩いていくとまたもや注意看板です。それだけ滑落事故で亡くなられている方が多いことが伺えます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_111 Myougisan_takagaeshi_20110629_115

樹林帯の中でも結構な高度を稼いでいきます。そして蒸し暑く、早くも大量の汗が滴り落ちています。山ヒルを警戒しておりましたが、ジメジメしている地帯でも見当たらず、その代わり大量のヤブ蚊が発生しておりました。終始耳元で唸り声が聞こえます。樹林帯の中ではゆっくり小休止すらできません。


Myougisan_takagaeshi_20110629_122 Myougisan_takagaeshi_20110629_124

上級コース最初の鎖場の前に出ました。危険看板もあります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_127 Myougisan_takagaeshi_20110629_131

早速、鎖場登攀していきます。ウォーミングアップ程度の鎖場でした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_135 Myougisan_takagaeshi_20110629_137

その先では軽い岩場登攀をこなしていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_142 Myougisan_takagaeshi_20110629_144

ロープが垂れ下がっている箇所がありますが、スタンスは取れます。岩場が湿っているので使用させていただきました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_145 Myougisan_takagaeshi_20110629_146

ロープを蔦って登っていった先にはいきなり断崖絶壁です。一気に高度感が出てきました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_149 Myougisan_takagaeshi_20110629_154

そして絶景ポイントでもありました。駐車場は未だ私の車だけですね。追随してくる登山者は今日はいそうにありません。完全貸切濃厚です。それよりも常識的にこの暑さでは登らないですね。


Myougisan_takagaeshi_20110629_160 Myougisan_takagaeshi_20110629_174

いよいよ中之岳山頂手前の鎖場の前に到達しました。20Mはありそうですね。


Myougisan_takagaeshi_20110629_175 Myougisan_takagaeshi_20110629_179

スタンスはしっかりしているので、鎖場登攀しながら脇に見える絶景を撮影します。


Myougisan_takagaeshi_20110629_180 Myougisan_takagaeshi_20110629_183

途中、立ち止まれる箇所がありますので見下ろしてみます。滑落したら間違いなく怪我はしますね。


Myougisan_takagaeshi_20110629_184 Myougisan_takagaeshi_20110629_190

上部の鎖場の方が手強かったです。見下ろすと真下は見えません。


Myougisan_takagaeshi_20110629_216

ますは”中之岳”登頂成功です。山頂には祠が置かれています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_187 Myougisan_takagaeshi_20110629_198

山頂からは荒船山、浅間山(雲が掛かっています)と眺望できました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_193 Myougisan_takagaeshi_20110629_202

とても暑いですが、絶景を楽しめます。裏妙義の方面も見事です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_199 Myougisan_takagaeshi_20110629_204

登山禁止の西岳、反対方向にはこれから向かう”東岳”が見えます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_217 Myougisan_takagaeshi_20110629_218

多少風が吹いておりますが、直射日光に当たり暑さは和らぎません。東岳に向かいます。稜線は樹木があるので高度感はそれほどでもありません。しかし、スッパ抜けて隙間が見える箇所があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_221 Myougisan_takagaeshi_20110629_222

岩場を越えるとそこは絶壁&絶景です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_224

覗き込むと吸い込まれそうです!!


Myougisan_takagaeshi_20110629_233 Myougisan_takagaeshi_20110629_234

稜線歩きの鎖設置箇所です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_236 Myougisan_takagaeshi_20110629_237

一旦、鎖箇所を下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_242 Myougisan_takagaeshi_20110629_243

前方に見える東岳を確認してもう一段下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_244 Myougisan_takagaeshi_20110629_245

再び稜線歩きをして道標の白雲山方面に向かっていることを再確認します。


Myougisan_takagaeshi_20110629_249

まもなく岩峰にぶち当たり、この先に東岳山頂部があるはずです。上部には鎖場が見えています。最初は鎖がない岩場登攀から始まります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_250 Myougisan_takagaeshi_20110629_252

ホールド、スタンスはしっかりしています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_254 Myougisan_takagaeshi_20110629_260

上部にある鎖場を掴み広背筋を使って身体を引き上げるようにして上がっていきます。特に標識がありませんが、鎖場到達地点が東岳山頂(1094M)金洞山最高峰と思われます。東岳登頂成功です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_257 Myougisan_takagaeshi_20110629_269

こちらもかなり高度感があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_262_2

この次に向かうルンゼ25M2段鎖場方面と縦走は致しませんが白雲山が眺望できます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_264 Myougisan_takagaeshi_20110629_265

ルンゼ25M2段鎖場、ルンゼとは岩壁に食い込む急な岩溝のことを言います。このルンゼの間に鎖場があります。実はルンゼ到達まで裏側に鷹返しが存在するものと勘違いしておりました。

それから前回鎖場登攀してきた白雲山です。こう見ていると結構な迫力があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_270 Myougisan_takagaeshi_20110629_271

先程通過してきた中之岳、その奥には荒船山


Myougisan_takagaeshi_20110629_283 Myougisan_takagaeshi_20110629_287

こちらも暑いのでサッさとルンゼに向かいます。稜線からは登山禁止の”金鶏山”が見えます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_288 Myougisan_takagaeshi_20110629_294

稜線上はスッパリと切れ落ちている箇所があるので要注意です。相変わらず汗が止まらず集中力が欠けています。この状態で鷹返し成功するだらうかと少し不安な気持ちがありました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_306 Myougisan_takagaeshi_20110629_307

段々ルンゼ鎖場が近づいて見えてきました。あの隙間に鎖場が設置されています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_314 Myougisan_takagaeshi_20110629_315

第四石門との分岐に出ました。帰りはトラバースの鎖を蔦って下っていきます。まずは分岐点の確認でした。ここから鷹返しはピストンになります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_322 Myougisan_takagaeshi_20110629_323

ルンゼ鎖場に向かっています。そして鷹返しは近い位置に捉えていると錯覚していました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_324 Myougisan_takagaeshi_20110629_329

ルンゼ岩峰周囲はかなり険しく聳え立っています。そして進行方向ではナイフリッジ登場です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_332 Myougisan_takagaeshi_20110629_336

ルンゼ25M2段鎖場前に到達しました。1段目の鎖場はハング状になっていて、スタンスが非常にとりにくい岩となっております。


Myougisan_takagaeshi_20110629_337 Myougisan_takagaeshi_20110629_341

集中力を高めて腕力主体に登ります。手強い鎖場です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_342 Myougisan_takagaeshi_20110629_345

2段目の鎖場に取り掛かります。太い鎖と細い鎖2本垂れ下がっています。こちらも手強そうです。


Myougisan_takagaeshi_20110629_346 Myougisan_takagaeshi_20110629_349

途中コブ状の箇所にロープの輪っかが括りつけられていました。無我夢中で身体を引き上げて終了です。高度感から逃れたい!という気持ちよりもこの灼熱とした暑さから早く逃れたい!という気持ちが先行していたので恐怖心は軽微でした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_354 Myougisan_takagaeshi_20110629_355

ルンゼ鎖場をクリアできたから鷹返しもサッサと終わりにして早く下山したい!という気持ちが強まります。鷹返しの場所がルンゼ鎖場と表裏一体と勘違いしていた私は白雲山手前に見えている岩峰が”鷹返しの頭”とはまだこの時点では気付いておりませんでした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_366 Myougisan_takagaeshi_20110629_370

実はこの岩峰の上で鷹返しの鎖場を20分間捜してしまいました。おかしい?と思いながらも当たるところ全てが絶壁になっていて鎖が見当たりません。現にこの絶壁を少し下りようとしてしまいました。そのまま下りていたら死んでいました。

そして鎖が見つからないので諦めようと考えました。しかし、もう一度冷静に判断します。


Myougisan_takagaeshi_20110629_358 Myougisan_takagaeshi_20110629_364

まず進んできた方向を見て「東岳・中之岳」と確認します。それから前方にある奥側「白雲山」を確認します。もしや白雲山手前に見える急峻な岩峰に鷹返し50Mの鎖場+梯子があるのだらうか?と気付き始めました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_371Myougisan_takagaeshi_20110629_373

縦走ルートを探し出し樹木が茂っている方向へと下ります。すると標識を見つけることができました。他の方のプログを見ると鷹返し⇔ルンゼ鎖場間が省略されていたのであたかも連続しているものだと思い込んでいました。調査不足でした。 


Myougisan_takagaeshi_20110629_381 Myougisan_takagaeshi_20110629_382

鷹返しに行くにはこんなルートも通ります。崩壊しかけている登山道で隙間があります。岩側を通行しましょう。


Myougisan_takagaeshi_20110629_384 Myougisan_takagaeshi_20110629_385

岩場を登り込んでいき正面に白雲山が見えたところが”鷹返しの頭”のようです。


Myougisan_takagaeshi_20110629_387 Myougisan_takagaeshi_20110629_390

やっとの思いで発見できました。ルンゼ鎖場からは15分ぐらいかかりました。目的の”鷹返し”です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_392

バラ尾根・白雲山と縦走ルートが正面に見えます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_397 Myougisan_takagaeshi_20110629_401

スリップ注意クサリを放すな!!の警告あり。鎖場に近づいていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_402

するとなんてことでしょう!!吸い込まれてしまうのかとビビリました。ここは死者を何人も出している鷹返し鎖場頂点です。

鷹返しとは、鷹も止まれぬほどの急峻な岩峰として名付けられており、実際に鷹はこんな場所には寄りつかないだらう。寄り着くのは人間です。そしてその裏に隠されている実体とは、「人返し」「人落とし」が真実なネーミングということでしょう。


Myougisan_takagaeshi_20110629_403 Myougisan_takagaeshi_20110629_404

まさしくここは最強の鎖場です。猛暑のこんな時期に誰も寄り着きません。鷹返し完全貸切状態です。落ちたら誰が発見してくれるのだらう・・・。そうならない為にも人生最大の渾身の気力をフルに引き出して、集中力を最大限に発揮できるよう努めます。人生で学んできた全てを鷹返しピストンに全力投入していきます!


Myougisan_takagaeshi_20110629_406 Myougisan_takagaeshi_20110629_407

まずはレッスン1です。最初の着地点までかなりの距離感があることがわかります。相変わらず汗が引いていなかったので暑さによる疲労感の方が上回り、高度感による恐怖心は希薄でした。しかし、腕力握力に集中してスタンスを丁寧に取りながら慎重に下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_408 Myougisan_takagaeshi_20110629_410

しかしながら長い鎖場です。途中立ったままですが一呼吸できる箇所があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_412 Myougisan_takagaeshi_20110629_415

ここで30M以上はあった気がします。第一の着地点にも”スリップ注意クサリを放すな!!”看板があります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_417 Myougisan_takagaeshi_20110629_418

レッスン2では5~6M程度の垂直に近い鉄梯子が架けられています。難易度は中程度です。


Myougisan_takagaeshi_20110629_419 Myougisan_takagaeshi_20110629_420

そしてレッスン3への鎖場まで軽くトラバースしていきます。鎖場はややハング状になっていて長さは7~8Mぐらいです。


Myougisan_takagaeshi_20110629_423 Myougisan_takagaeshi_20110629_425

ここから更に先を下っていくと堀切(ほっきり)に出てバラ尾根への縦走または中間道へ逃げれます。ここまで来たことへの満足感、そして暑さでバテてしまったことから堀切に逃げる戦略を考えます。しかし、もう二度と”鷹返し”に訪問しないかもしれない。やはり上りも体験する必要があると決断して本来の計画通りの行程を遂行いたします。


Myougisan_takagaeshi_20110629_422_2 Myougisan_takagaeshi_20110629_426

鎖を掴んで再度集中力を高めます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_427 Myougisan_takagaeshi_20110629_430

鉄梯子を登り、最難関の鎖場登攀をこなしていきます。基本的に腕力には自信がありますが、最後鎖場上部にて疲労が蓄積してきて痺れてきました。おそらく滑落された方の大半が、ここで鎖を放してしまったのだらうと考えられます。登山には普段使用しない腕力ですから、腕力握力に自信が無い方は鷹返しには立ち入ってはいけないと実感しました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_431 Myougisan_takagaeshi_20110629_434

鷹返し最上部に戻り、登攀させていただいたことに感謝して第四石門分岐点に戻ります。鷹返しの上りと下りではどちらが厳しかったかと問われれば、私見としてですが、50M鎖場手前付近の腕力減退が考えられる地点があるので、上りの方が厳しいと思います。(あくまでも登攀用具無しの状態が前提です)

それからここで水分不足が発生します。ザック持参水分トータル2250ML、残500ML下山まで持たせなければなりません。3Lは必要でした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_436 Myougisan_takagaeshi_20110629_439

そしてこちらも難関のルンゼ25M2段鎖場を下ります。この鎖場下部2段目がスタンスがとれないので危険です。この部分で足を滑らせ腕力だけでの宙吊り状態になりました。何とか体制を気力で整え下りも無事クリアしました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_442 Myougisan_takagaeshi_20110629_443

鷹返しピストンにより肉体的精神的疲労度は既にピークに達しており、気力で第四石門分岐点に戻ってきた感じです。鎖場をトラバースして下っていきます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_445 Myougisan_takagaeshi_20110629_449

この樹林帯の下りはかなり急斜面で一気に高度を下げることができます。急過ぎるので暫くロープが繋がれています。


Myougisan_takagaeshi_20110629_450 Myougisan_takagaeshi_20110629_451

ロープ終了地点から間もなく気が緩んだのか体力の限界なのか2M滑落しました。ジメっていた箇所での滑落なので腕の後ろ側からケツの位置まで泥が付着しました。幸いにも山ヒルがいない場所で良かった。その代わりまたもや大量のヤブ蚊が奇襲してきました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_453 Myougisan_takagaeshi_20110629_455

やっと中間道に下りてくることができました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_457 Myougisan_takagaeshi_20110629_467

そして第四石門の広場まで下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_472 Myougisan_takagaeshi_20110629_474

第四石門前のベンチで小休止します。近くにいた仲の良いベテランハイカーたちの集合写真を第四石門をバックに撮って差し上げました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_482 Myougisan_takagaeshi_20110629_486

中之岳神社に向かう途中、見晴台に立ち寄り縦走してきた金洞山を見上げます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_505 Myougisan_takagaeshi_20110629_510

中之岳神社で参拝し長い石段を下ります。


Myougisan_takagaeshi_20110629_515 Myougisan_takagaeshi_20110629_519

石段左側では、高さ20M重さ8.5Tの日本一の大黒様が笑顔で迎えてくれました。


Myougisan_takagaeshi_20110629_523 Myougisan_takagaeshi_20110629_524

神社鳥居付近にて、毎日参拝に来ている近所のあき竹城似のおばさんに「暑くて溜まんないね」と声を掛けられます。相変わらず汗だくの私は後ろに見えていた金洞山を指さして”鷹返し”のピストンから帰ってきたことを伝えるとそのおばさんは、「あんなもののぼるんじゃないよ!!」「たくさん死んでいる人がいるんだよ!」と注意されます。まるで近所のガキンチョが鉄塔や火の見櫓に上って大人たちから注意されるような感覚でした。

今年はまだ亡くなられた方はいないようですが、ある年のシーズンは毎週死人が出ていたそうです。そのほとんどが鷹返しのようです。やはりあれはまさしく「人返し」でした。


Myougisan_takagaeshi_20110629_535 Myougisan_takagaeshi_20110629_536

11時30分駐車場に帰着し、金洞山の縦走ルートを改めて見上げます。


Myougisan_takagaeshi_20110629_544

駐車場から見える”荒船山”も何気にいい味醸し出していますね。


Myougisan_takagaeshi_20110629_548 Myougisan_takagaeshi_20110629_550

今回も癒し温泉は、妙義ふれあいプラザもみじの湯です。駐車場から迫力ある”白雲山”が眺望できます。まずは3L以上は掻いたであろう汗だくの身体を洗い流します。暑いので湯舟には半身入浴で浸かり、鎖場登攀で疲弊した脚部・上腕・前腕・広背部を徹底的に揉み解します。


■天候:晴れ(猛暑日)

■出会った人:4人(金洞山上級コース完全貸切、第四石門4人)

■タイム:6:30~11:30

■その他:

◇白雲山での鎖場登攀で腕時計に勲章傷を受けましたが、今回も新たに格闘してきた鎖場登攀で2本勲章線がレンズに刻み込まれていました。

◇実は今回も神業的なキジ撃ちを道中撃たされました。お食事しながら読まれている方がいらしたら失礼かと思い、最後の反省点に記載いたしました。なぜか不思議な事に妙義山だけは撃たされます。

◇最強の鎖場登攀「鷹返し」をピストンでクリアしてなぜか複雑な気持ちです。なぜ「鷹返し」で多くの人が亡くなるのか?それは単に鎖場撤去すれば登る人もいなくなり、滑落事故は無くなるでしょう。当たり前ですが誰も登らなければ死亡事故は起こりません。しかし、そこに急峻な岩峰「鷹返し」が存在する限り、登攀する人は後を絶たないことでしょう。

◇翌日、腕力主体で登っていたつもりでしたが、広背筋・前腕が激しい筋肉痛になりました。広背筋主体で使えていたのですね。

■参考:登山マップ

■参考:ゆうやけシリーズ(妙義山金洞山)

実はこのページを参考に濃霧注意報が発令されている時、計画の実行を中止することにしました。濃霧の中、鷹返しと対峙していたら人返しにされていたはずです。

ホームに戻る

その他のカテゴリー

2011年山行の軌跡 | 2012年山行の軌跡 | 2012年拷問登山ランキング | 2013年上半期山行の軌跡 | 2013年山行の軌跡 | 2013年度拷問登山ランキング | ポンポン山/二ノ宮山 | 三頭山(奥多摩三山) | 両神山(八丁峠コース) | 両神山(日向大谷口コース) | 丸山 | 丹沢山/蛭ヶ岳(塩水橋) | 丹沢山(塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳) | 乾徳山 | 二子山/焼山/武川岳/伊豆ヶ岳 | 二子山/焼山/武川岳/大持山/小持山/武甲山 | 二子山(小鹿野町) | 二子山(横瀬町) | 仙丈ヶ岳【南アルプス】 | 伊豆ヶ岳 | 伊豆ヶ岳~子ノ権現(Photo) | 八ヶ岳(赤岳) | 北岳【南アルプス】 | 吾妻山【西吾妻山】(グランデコ) | 吾妻山(桐生市) | 唐松岳(北アルプス) | 四阿屋山 | 四阿山/根子岳 | 国師ヶ岳/北奥千丈岳 | 城峯山 | 大岳山/御岳山 | 大持山/小持山/武甲山 | 大菩薩嶺 | 大霧山 | 天城山 | 天狗岳(北八ヶ岳) | 奥多摩 むかし道 | 奥多摩三山縦走【三頭山/御前山/大岳山】 | 奥武蔵馬蹄形縦走 | 奥武蔵馬蹄形縦走High Version(二子山/焼山/武川岳/伊豆ヶ岳/正丸山/丸山) | 妙義山(白雲山) | 妙義山(金洞山) | 妙高山(笹ヶ峰登山口) | 子ノ権現/高畑山/古御岳/伊豆ヶ岳/武川岳/大持山/小持山/武甲山 | 子ノ権現~伊豆ヶ岳 | 安達太良山 | 宝登山 | 山行予告編 | 川苔山・本仁田山 | 巻機山 | 常念岳~蝶ヶ岳(北アルプス) | 平ヶ岳 | 平標山/仙ノ倉山 | 御前山 | 御岳山/大岳山/鋸山 | 戸倉三山【臼杵山/市道山/刈寄山】 | 日光白根山 | 日和田山 | 日和田山・物見山 | 日和田山~スカリ山~ユガテ | 日和田山~スカリ山~越上山~顔振峠 | 日和田山~スカリ山~顔振峠 | 日和田山~スカリ山~顔振峠~関八州見晴台~刈場坂峠~丸山 | 月居山 | 月山 | 棒ノ折山 | 武尊山 | 武甲山/大持山/小持山縦走 | 比企三山馬蹄形縦走 | 比企三山馬蹄形縦走【反時計廻りVersion】 | 水沢山(榛名山系) | 浅間山 | 火打山 | 熊倉山 | 燧岳(大清水) | 瑞牆山 | 甲斐駒ケ岳(黒戸尾根) | 甲武信ヶ岳 | 甲武信ヶ岳/破風山/雁坂嶺 | 甲武信岳/三宝山【奥秩父】 | 男体山 | 番外編「堂平山」 | 登山前に発生したハプニング | 登山纏め | 白毛門/笠ヶ岳/朝日岳 | 皇海山/庚申山/鋸山 | 破風山(皆野町) | 碓氷峠(横川駅⇒軽井沢駅) | 磐梯山(八方台登山口) | 秩父御岳山 | 笠山・堂平山 | 筑波山 | 筑波山 番外編 | 編笠山/権現岳(八ヶ岳) | 美ヶ原 | 至仏山(尾瀬) | 般若山・釜ノ沢五峰(秩父) | 苗場山 | 茂倉岳/武能岳/蓬峠(谷川連峰) | 茅ヶ岳/金ヶ岳 | 草津白根山 | 荒船山 | 蓼科山(大河原峠登山口) | 蕨山・有間山 | 街歩き | 表妙義山縦走【白雲山~金洞山】 | 裏妙義 | 観音山(秩父) | 谷川岳(巖剛新道) | 谷川岳(西黒尾根⇒天神尾根) | 谷川岳(西黒尾根) | 谷川連峰半馬蹄形縦走 | 谷川連峰馬蹄形縦走【反時計廻りVersion】 | 谷川連峰馬蹄形縦走【時計廻りVersion】 | 赤城山縦走(駒ケ岳/黒檜山/鈴ヶ岳/地蔵岳/長七郎山) | 赤城山(地蔵岳) | 赤城山(長七郎山) | 赤城山(黒檜山) | 赤城山(黒檜山~駒ケ岳) | 越後(魚沼)駒ケ岳 | 那須岳(茶臼岳/朝日岳/三本槍岳) | 金峰山 | 金峰山/国師ヶ岳/北奥千丈岳 | 鐘撞堂山 | 陣見山 | 陣見山/雨乞山/不動山/宝登山 | 雁坂峠~水晶山~古礼山~燕山~雁峠~笠取山(奥秩父) | 雁坂嶺/雁坂峠 | 雲取山(三峰コース) | 雲取山(鴨沢コース) | 雲取山/七ツ石山 | 震災 | 霧ヶ峰(車山) | 駅からハイキング | 高妻山 | 高尾山 | 高尾山~城山~景信山(奥高尾縦走ピストン) | 高尾山~城山~景信山~陣馬山(奥高尾縦走ピストン) | 高尾山~景信山~陣馬山(奥高尾縦走) | 高崎自然歩道 | 高水三山 | 鳳凰三山 | 鳳凰三山【青木鉱泉】 | 鷹ノ巣山(峰谷登山口) | 鹿島槍ヶ岳(柏原新道ピストン) | 鼻曲山

2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー

山仲間

  • ゆうやけハイカー by ゆうやけsan 
    四季を通して、日帰り山歩きと山麓付近の温泉を堪能しております。単独行動が多く、その想いを小さな ストーリーにして登る日があります。 腰痛(ヘルニア)とお付き合いしながら、日常生活と違った大自然 を相手に、移り変わる景色や花々や木々を見ながら野山を満喫し、日頃の疲れを癒している日もあれば、 時に挑戦的な登り方をしてストレスを発散している日の私もいます。・・・何れにせよ、山からの帰着後は 充実感がいっぱいです。
  • ちょっとずつ登って行こう~ by まるこsan 
    自分のレベルにあった山からちょっとずつ・・・この夏は、北アルプス、南アルプスに行きましたぁ。 山頂でのビール(最近はノンアルコールビール)が楽しみ♪ ずっこけ山女子の登山日記。
  • 雪椿日月抄 by yukitsubaki san 
    登りたい山が山ほど?!ヨッシャー・ガンバ☆ ◆2007年4月7日 初めてブログをUPしました。 ◆いい汗を流して山登り、キューッと絞れたナイスバディーにニンマリ!! 黒く日焼けしたフェイスに、女心も複雑。純白の雪山にココロを奪われ!新緑に被われた山にココロをときめかせ!登りたい山は海外にココロを、ら・びゅ~ん!
  • AAマダム
    ウエストを保つためと称して登山(なかなか保てませんが・・・) 軟弱登山が大好きで、時々ハード。 冬は南国、夏はアルプスをポレポレ歩き、時々世界に飛び出して、山や街を徘徊? 最近、考古学にはまっています。
  • しあわせのハイキング道 by たねsan
    皆様のシアワセな笑顔がなによりの養分です。どうかこの種が大きく育つようあたたかいコメントをお願いします。皆様の笑顔のためにがんばって更新していきます!(〃⌒∇⌒)ゞ♪
  • ひまじんsan
    群馬県高崎市の郊外で暮らしている団塊世代のひまじんです。 2010年初夏、40年あまりのサラリーマン生活を卒業し、フリーになった時間を有効に活かすため、体力のあるうちに出来るだけ多くの山を歩きたいと思っています。 山歩き6年目突入のひまじんさんの丁寧で参考になるレポをご覧ください。
  • 季節を感じて♪ by でんsan
    谷川連峰馬蹄形縦走挑戦時に出会った同士のサイトです。 ~紹介文~ 群馬の山のないところに住んでいます(^^​) ​山と温泉、おいしいものが好き♪
  • のほほん山歩き by rin san
    のんびりと群馬県の山を歩いています~ ソロで歩いても、みんなと歩いても、山歩きって楽しい♪♪♪ 目指せ!!カッコイイ山マダム(^O^)/
無料ブログはココログ