秩父御岳山 2011/11/26 メタボ先輩との山行シリーズ
秩父御岳山(ちちぶおんたけさん)1,081m 単純高低差763m
奥多摩むかし道 以来の3度目の登場となりますN先輩との山行シリーズが急遽設定されることになりました。久しぶりにお会いするとなんと!本人気にしていた?メタボが更にパンプアップされています。本当に大丈夫なのか?秩父御岳山登れるのか?と念を押して問いただします。今回はかなりやる気みたいです。
実は昨年、武甲山~小持山~大持山縦走を決行しました。そして下山時、使用していた太い木の杖を私の目の前でN先輩が思いっ切り投げつけます。当時のレポでは、杖投げつけ事件について触れていませんでした。
私の設定したコースに怒ったのか?本人の悔し投げか?武甲山に怒りをこめて投げつけたのか?・・・理由については今でも不明です。その様子を私は静観していました。もしも、投げつけた杖が私の車にぶち当たっていたら・・・と首に巻きつけていたタオルにポカリを染み込ませて渾身の力を込めてN先輩目掛けて降り叩く体制は整えていました。結果大惨事は避けることができました。
そんな下らないことをするコンビで、秩父御岳山をメタボ解消に向けて登頂を目指していきます。
では入山前によろしければお願いします。
(ルート):道の駅大滝温泉⇒三峰口駅(バス乗車)⇒町分登山口⇒タツミチ⇒秩父御岳山⇒杉ノ峠⇒道の駅大滝温泉
私の実家のある東松山に5時30分集合が・・・N先輩遅刻です。言い訳を工事現場のオヤジに責任転嫁してきましたので喝を入れます。今回はバス乗車時刻に間に合わせる為、集合時間厳守を強調しておきましたが・・・逆効果です。6時ちょい前に一般道を走り続けて、途中有料道路を使用しました。7時20分道の駅大滝温泉に到着です。何とか7時49分のバスに間に合いました。
三峰口駅からスタートして大滝温泉に下山してくる周回ルートをとりますので、片道だけバス使用となります。
三峰口駅まで10分間バスの旅です。他に先客1名様が乗車していました。私たち含めると3名、昨年のバス乗車画像(右側)と見比べるとなんと!同じオヤジ?が乗車しているではありませんか。記憶に残っていたので昨年の画像を引っ張り出してきました。違うかも・・・。
まずは国道140号に向けて歩いていきます。振り向くと武甲山の山体が遠方で輝いています。
贄川宿に向かう為橋を渡ります。橋の下は100mくらい高度感がありそうな荒川です。
歩道橋を渡り、宮沢賢治も立ち寄ったことのある「贄川宿」の方向に向かいます。
少し先にある町分登山口にて私も撮影してもらい8時30分登山開始です!
ウォーミングアップでスタミナを切らした先輩が早くも鉄塔前で座り込みます。
すると先輩再び座り込みます。メーターを超越しそうなメタボな腹を抱えて苦しそうな表情を見せます。ここで踏ん張りを見せないとメタボ解消の糸口が見えないと心理的モチベーションを高めて再起動していただきます。
杉林のしぶとく続くジグザグな登りは、結構な登り堪えがあります。先輩にペースを合わせていきますが、スロー再生しているかのような脚の動きに妙な疲労感を抱きます。
やがて傾斜が緩むと気持ちのいい歩きになります。が・・・先輩のペースが妙にダウンです。しかし様子を伺っていると、携帯をピコピコやりながら歩いていました。
周囲の山々の稜線と目線が平行になってきたことに高度を稼いできた実感が湧きます。タツミチに到達します。背後から足音が聞こえてきました。先輩?ではなくて別の男性シングルハイカーが各々2人通過していきました。暫く待って先輩登場です。何とか行けると気合いを見せます。
ここからは尾根道となり多少冷たい風が身体を冷やしていきます。いつものペースで歩いていけばいい感じで汗が噴き出してきますが、今日はスロー再生並の回転力により妬けに身体が冷え込みます。
尾根沿いを歩いていると真下に林道が見えます。一般車は進入不可の道ですね。
いよいよ山頂直下のジグザグな登りが始まるところより、武甲山・小持山・大持山縦走ルートがはっきりと見えます。
N先輩に昨年縦走したところだと説明すると無関心な表情でした。御岳山の方が楽だと促すが比較する余裕が無さそうです。気合いを入れて急登地獄の始まりです。
かなりの急斜面をジグザグで高度を稼いでいきます。ジグザグ道もかなり急です。
痩せた尾根沿いを慎重に歩きます。樹木の枝でやや遮られていますが両神山が確認できます。
秩父御岳山山頂に向けて一気にアタックをかけます。そして登頂成功です!山頂には普寛神社奥宮の祠・三等三角点が設置されています。
山頂は狭く、祠裏手に錆び付いた展望盤が置いてあります。雲取山・両神山・甲武信ヶ岳・浅間山・谷川岳・・・と代表的な山々が記載されています。
雲取山~雁坂嶺~破不山~甲武信ヶ岳と眺望が利いています。展望場所正面には、雄大にギザギザ頭の両神山がどっしりと構えています。
山頂で軽くおにぎりを食べてから、下山は強石(こわいし)コースを利用して下ります。ここで数組のパーティと擦れ違います。意外と御岳山も人気があるのですね。
一旦登り返して急斜面の下りへと変わり、両脇に滑落防止用のロープが張られています。これらを使わない手はありません。ロープを掴み手袋の摩擦で火花が弾けそうになるくらい一気に下ります。
最終目的地の大滝温泉が遠く下に見えます。足元に注意しながらロープ任せに下ります。おっと!勢いのあまり先輩を置いてきてしまいました。すぐにペースダウンさせます。
急斜面の下り坂は結構な長さがあります。時より雁坂嶺・破不山方面の眺望が伺えます。
一旦林道を横切ります。振り返ると秩父御岳山から高度を下げてきたのが確認できます。
再び下り坂でこれから登頂してくる団体ハイカーと擦れ違います。
すると大きな反射板の横に出てきました。反射板の高さは13mあり、この地点の標高は820mと記載あります。え?まだ山頂から250m程度しか高度を下げていない?もっと下げていた気がしていました。
反射板を過ぎると鉄塔の前に出ます。ここでN先輩小休止です。下の林道の方向に人が見えたとかで下山ルートにクレームを言い始めました。いい加減、山道を下ることに嫌気が挿してきたようです。
秩父御岳山をしっかりと目に焼き付けます。山頂はイカのような形してませんか。
杉ノ峠には、重量感のある太い杉2本と祠が置いてあります。ここは強石と落合の分岐点にもなっています。
ここで欧米系の外人と英語ペラペラレディと擦れ違います。レディはここまでの登りでウンザリしている様子でした。そこへN先輩も合流してきました。
そこで林道を下っている時、メタボ先輩とのバッティング事件が勃発します。原因は鋭角に曲がる舗装道路に変化した場所で発生しました。二人の間合いは、僅か10m弱の距離感覚で歩いていました。鋭角に曲がるとき御互いが顔を見合わせる状態になっていたので、当然付いてきているものだと思っていました。
そのまま10分ぐらい歩いているとなんと!振り向くとN先輩の姿がありません。その場で立ち止まり待ちますが一向に姿を現しません。仕方がないので携帯を鳴らしてみます。珍しく私のソフトバンク携帯が繋がりました。するとN先輩は、砂利道を歩いているとのこと(先程の舗装道路の分岐道で砂利側に下山したんだなとピンときました)。「すぐに戻ってこい!」と伝えこちらも迎えに行きます。分岐点に戻り砂利道を歩いていくとN先輩と合流できました。
合流後、鋭角の分岐道で御互いに顔を見合わせていたにも拘わらず、下を向いていたと嘘をつきます。杉ノ峠の地点で「落合」に下山すると念を押して説明しており、地図も持たせておりました。しかし、「何処に向かっているのかわからねぇ~」「落合なんて初めて聞いた」と二重の嘘を付きます。
そこへ、一発渾身の力を込めた喝を入れ込みます。N先輩も納得のいかない怒りが収まりません。大バッティングが発生でした・・・。
その後、暫く無言状態で落合に向けて下ります。二人の距離感は2mです。
やがて集落が見えてきました。落合登山口は土砂崩落により通行止めです。
車が駐車してある大滝温泉まであと600mです。この辺りから御互いに怒りが収まり、N先輩とは普通に話しておりました。
普寛神社の鳥居前を通過します。ここは御嶽山の開祖「普寛導師」が祀られています。
R140号を大滝温泉方面に向かい歩いていきます。左手側にやへいまんじゅうの看板を見つけますが休業中のようでした。
14時無事に大滝温泉に帰着します。疲れた身体を思う存分癒すことにします。温泉で癒した後、施設内の食堂でカレーライスを食べました。N先輩は特盛カレーライスです。消費したカロリーを一気に補給しなおして、再びメタボは加速することになるでしょう。
■天候:晴れ
■出会った人:30人前後(町分コース2人、山頂4人、強石コース25人ぐらい?)
■タイム:8:10~14:00
■その他:
◇2回目の登頂となりました秩父御岳山、秩父の雰囲気が色濃く出ている山で、変化に富んだコースはたいへん楽しみながら歩けました。メタボ先輩との2回目の山行となりましたが、次回先輩と同行する場合にはレベルを下げると思われます。日和田山か・・・宝登山か?それともハイキングか?次回の登場を楽しみにしている人はいないとは思いますが、登場の際には再びメタボを加速させた状態で皆さまの前に現れることになるでしょう。
■参考: ハイキングマップ秩父御岳山