2013年度『拷問登山』ランキングベスト10
2013年度『拷問登山』ランキングベスト10
流離のリーマンハイカーの活動を始めて3年が経過しました。今年1年間(2013年度)の山行記録を振り返っていきます。
新たに未踏の深Q百名山が14座追加となり、現時点で43座踏破してきました。別に百名山ハンターを狙っている訳ではございませんが、関東甲信越地方の百名山は全て踏破していきたいと考えています。
本年の最大目標であった谷川連峰馬蹄形縦走日帰りを主軸として、初の北アルプス進出、国内第二高峰「北岳」へのアタック、甲斐駒ケ岳黒戸尾根日帰りピストン、鹿島槍ヶ岳扇沢日帰りピストン等・・・アルプスの高峰にいくつか登頂できたことに感謝です。今年も登山を楽しむことのできた非常に充実した1年でした。
そこで、恒例となってきました今年も発表致します!山の難易度、登頂時の身体のコンディション、外部環境となる気象条件等の変化を加味して、拷問的に厳しかった山行行程を、勝手にランク付けしていきます。
題して、「2013年度拷問登山ランキングベスト10」を勝手に発表です!
ランキング確認前に、下記一発押していただけると「リーマンハイカー」のランキングもアップ致しますので、どうぞ宜しく御願申し上げます。
第10位 「子ノ権現~伊豆ヶ岳~武川岳~大持・小持山~武甲山縦走 2013/5/18 健脚向きの王道!奥武蔵最強ルートを制覇! 」
2013年5月中旬に実施した奥武蔵最強ルートへの道、序盤の子ノ権現~伊豆ヶ岳間では定番となるアップダウンを繰り返しながら縦走をしていく。中盤では武川岳、大持山への強烈な登り込みが待ち構えており、登り込みの厳しさに失神寸前の状態に追い込まれる。終盤の登り返し地点は無傷の武甲山南側斜面を見上げながら登頂し、武甲山到達時には通常の周回ルートでは得られない達成感を味わうことになる。谷川連峰馬蹄形縦走を成功に導くことに貢献したトレーニング山行シリーズのひとつ。
第9位 「常念岳~蝶ヶ岳(日帰り) 2013/8/3 深Qの日本百名山登頂シリーズ【Vol.36】 北アルプス初登頂は快晴!」
ハイカーに転身してから三年目で初の北アルプスに進出していく。記念すべき第1峰目に選択した山が常念岳であった。三股からの深刻な急登コースではかなりスタミナを奪われた展開となったが、想定外の輝く地元出身の山ガールにパワーを頂きながら難なく登頂に導かれる。そして蝶ヶ岳へのアップダウンで再び深刻な疲弊状態に陥るが、最終下山場面で再び別の山ガールから豪快なパワーを頂き再度復活して難関な周回ルートを日帰りでクリアさせた山行となった。
第8位 「表妙義山縦走【白雲山~金洞山】 2013/11/27 最強の殺人的鎖場登攀シリーズでアドレナリン放出量がMAX!! 」
駆け出しハイカー時代に「白雲山」、「金洞山 」を各々個別に登攀していたが、両者を繋げた「表妙義山縦走」の完結が課題として残っていた。ハイリスク・ハイリターンな殺人的鎖場登攀シリーズとして、難易度の非常に高い鎖場の出現により大量のアドレナリンが体内で放出される極めて内臓に衝撃が走る超拷問的山行となる。
第7位 「北岳(日帰り) 2013/7/13 深Qの日本百名山登頂シリーズ【Vol.34】 弾丸登山で北岳にアタック!! 」
リーマンハイカー活動史上、初の三千メートル超えに挑戦する。当日は中央道の小仏トンネルを連想させるようなハイカーの大渋滞に加え、大バッティング状態に難儀する。樹林帯を越えて左俣コースの危険な雪渓ポイントをクリアした後に八本歯を通過していく。その後究極の悪天候に見舞われ、標高2900m以上は身体が揺さぶられるような突風を諸に受けて、まさに「デスゾーン」を体感する超拷問の洗礼を受けた山行となる。
第6位 「平ヶ岳 2013/8/15 深Qの日本百名山登頂シリーズ【Vol.38】 これぞ本格的ジャパニーズ・テーブルマウンテンだ! 」
本格的テーブルマウンテンへの登頂を目指していくが、アプローチの悪さに加え強烈な熱中登山を強いられる。山頂は言葉では表現出来ない程の素晴らしい光景であった。しかしながら、下山時に爆弾入道雲の接近に伴う雷鳴にビビリ、脳内では何度も緊急登山速報が流れ常時ヒヤヒヤさせられた山行であった。当然行程の厳しさは言うまでもなくロングルート。
番外 「高妻山 2013/8/25 深Qの日本百名山登頂シリーズ【Vol.39】 新道の弥勒尾根は野生動物が仕掛けた本格的トラップのまさしく”クソすべり”コースであった・・・」
ランキングとしてはランク外の16位となった山行。道中、腰痛によりサラシを巻いて満身創痍の状態で登頂した。それ以上に凄まじかったのは猿のフン?の大量トラップに鼻がもげそうになり、真剣にこのクソ滑りコースに苦痛を覚えた。ある意味嗅覚への超拷問となった山行となる。
第5位 「甲斐駒ケ岳【黒戸尾根ピストン日帰り!】 2013/7/6 究極の弾丸登山シリーズ~中上級編~ 」
黒戸尾根での登頂は2回目となるが、駆け出し時代には下山時ダバダバの雨に打たれ山小屋へのエスケープを余儀なくされる。本年の予定には組み込んでいない山行であったが、剱岳早月尾根日帰りピストンへの挑戦の前に完結させておきたかったコースである。やはり単純高低差2200mは凄まじく厳しい行程であった。今回も下山時ダバダバの雨に打たれ、終始天気予報に裏切られた気分はまさに拷問を超越した内容となる。
第4位 「鹿島槍ヶ岳 2013/9/14 深Qの日本百名山登頂【Vol.40】~挑戦的日帰り単独ピストンシリーズ~ 」
腰痛により剱岳登頂を断念させられた後に急遽浮上してきた日帰りピストン候補となる。扇沢からの行程は非常に長く、厳しい山行となる。鹿島槍ヶ岳南峰から北峰へのピストンは一気に難易度が増していく。意外にもアップダウンのある累積標高差2700mに脚部が玉砕型に落とし込まれた行程となった。
第3位 「皇海山/庚申山/鋸山 2013/6/1 深Qの日本百名山登頂シリーズ【Vol.33】 クラシックルートで皇海山を踏破する」
甲斐駒、鹿島槍を抑えてランクアップしたのがこのクラシックルート。タイヤを摩耗させながら運転での疲弊を回避する代わりに選択したのが、林道で脚部を疲弊させる修行ルート。皇海山は庚申山を経由したクラシックルートで踏破してこそ真の皇海山を登頂したと言える名山。その道程は公式登山道でありながら1級品の薮漕ぎルートが現れたり、道迷い発生など大変険しく厳しい展開となる。メンタル粉砕型にも一時的に陥るが、クリアした暁には一気に経験値がレベルアップしたことにも気付かされる大変貴重な山行内容となる。
第2位 「谷川連峰馬蹄形縦走【日帰り】 2013/6/23 反時計廻りVersion 挑戦!!! 」
本年最大の目標に掲げていた谷川連峰馬蹄形縦走に挑戦する。挑戦するまでに馬蹄形を意識したトレーニングを積み重ねて何とか実力を身に付けるまでに至り、敢えて日の長い夏至に決行する。初めては絶対反時計廻りで挑戦すると一年前から決め込んでいた。累積高低差は2700m、東京スカイツリー4.5本分と体力の消耗度は凄まじい状態となったが、予想外のブヨの大量襲撃に遭遇し刺された跡が後遺症として数日間残り下界で大変難儀した。当然脚部は崩壊型に追い込まれたことは言うまでもない。
第1位 「谷川連峰馬蹄形縦走【日帰り】 2013/9/29 時計廻りVersion 復活を賭けて怒涛の挑戦!!! 」
拷問登山ランキングトップに輝いたのはやはり谷川連峰馬蹄形縦走であった。腰痛の緩和から復活を賭けて時計廻りに挑戦していく。左右どちらの周回ルートでも基本ベースに変わりはない。しかしながら、調子の良かったコンディションは恐るべし黒光りする蛇紋岩の洗礼を受けて、黄金の右足首を捻挫させられてしまう。もはやエスケープのできない状況に人生最大級の気力を全力で出し切って、何とか超拷問縦走に耐えきった山行となる。
以上、2013年度の拷問登山ランキングベスト10でした。
恒例となった2013年度拷問登山ランキングいかがだったでしょうか。やはり、最大目標に掲げていた谷川連峰馬蹄形縦走がワン・ツーを決め込み他の山行を圧倒させる内容となりました。因みに、昨年度ランキングトップに輝いたリベンジ鳳凰三山(青木鉱泉周回ルート)はランク外の13位となりました。それだけ内容を伴った拷問のクオリティがレベルアップしていったという証でしょうか。(笑)
年末も残り数日を経過すれば2013年の幕が閉じます。年内あと1峰ぐらい登頂する予定ですが、新たに拷問登山ランキングに加わるような山行内容にはならない予定です。従って、数日前倒しで勝手にランキング発表とさせていただきました。
来年度の目標は、今年腰痛で断念させられた剱岳(早月尾根)日帰りピストンを最大値の山行に定めています。同時に抱き合わせセットで立山町五百国駅周辺に住んでいる友人宅を拠点に立山連峰にも進出する予定です。それ以外では会津駒ケ岳、木曽御嶽山、木曽駒ケ岳、乗鞍岳、白馬岳、五竜岳、飯豊連峰、槍ヶ岳、間ノ岳等、未踏の深Q百名山も視野に入れています。まだまだ未熟さは相変わらずですけど、来年も「流離のリーマンハイカー」をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2014年度も怪我の無いように充実した山歩きを是非御一緒に楽しんでいきましょう!
よいお年をお迎え下さい!
最後まで閲覧して頂きどうも有難うございました。
BY Naruo Oh My