戸倉三山【臼杵山・市道山・刈寄山】 2013/12/14 適度なアップダウン&ロング&周回トレーニングコース
戸倉三山【臼杵山842m/市道山798m/刈寄山678m】 単純高低差612m
※画像は臼杵山、中央右奥は大岳山
戸倉三山とは奥多摩山域の秋川渓谷南側に位置する臼杵山、市道山、刈寄山の三山の総称を指しています。
今回最寄りの高速ICがあきる野ICとなり山行活動として初の潜入地域となります。ハイカーになる以前のことですが、圏央自動車道あきる野ICを利用して東京サマーランドに子供たちを何度か連れて行ったことがあります。当時入場券は株主優待券を市場の安価で調達していました。従って通常料金よりかなりリーズナブルに温水プール&併設されている遊園地で楽しむことができました。東京サマーランドは株主優待券を利用するのがかなりお得ですよ。・・・と別にサマーランドの支配人でもオーナーでも何でもありませんけど懐かしく感じます。
さて、東京サマーランドは全く関係ありませんが、あきる野ICを下車してから戸倉三山に近い無料駐車場の十里木(じゅうりき)駐車場を起点に周回コースを歩きます。ルートは臼杵山~市道山~刈寄山の反時計廻りです。道中、意外にも奥多摩の三大急登に匹敵すると言われているような強烈な登り込みもあり、里山縦走としてはロング且つアップダウンの多さに身体に衝撃が走ります。ここまできつい登山をするつもりはなかったのだが・・・・。そして予想外の拷問登山に嵌っていきます。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
【ルート】:十里木駐車場(7:06)⇒瀬音の湯(7:15)⇒荷田子(7:26)⇒荷田子峠(7:48)⇒(グミ尾根)⇒グミ御前⇒臼杵神社(9:01)⇒臼杵山(9:07-9:25)⇒市道山(10:21-10:31)⇒トッキリ場(11:44)⇒入山峠(12:06)⇒刈寄山(12:20-12:38)⇒みなと区民の森環境学習施設(13:12)⇒十里木駐車場(13:59)
※歩行距離19.0㎞ 行程タイム:6h53m(休憩等含)
(注):行程時間は個人のペースで歩いたり、自然観察をしている為、またアクシデント・渋滞等発生により全く参考にはなりません。
圏央自動車道坂戸IC~あきる野IC下車(軽自動車割引で片道600円)、そのまま下道を走行して約60キロの道程を90分で十里木駐車場に到着します。20台強の駐車スペースにトイレも併設されています。
駐車場出入口を左手に曲がり瀬音の湯の表示に進んでいきます。右手側の車道歩きだと歩道の無い箇所があるので遠回りでも安全ルートで歩いていきます。
瀬音の湯裏手から敷地に入ります。今回下山後の癒し温泉はこの瀬音の湯が予定されています。
瀬音の湯の脇を通り抜けていきます。宿泊施設もあり今更ながらですが、メゾネットタイプのコテージを子供たちが小さい時に利用すれば楽しめたな~と勝手な後悔です。全くタイプは異なりますが当時は上越グリーンプラザ、軽井沢グリーンプラザ、グリーンピア津南あたりの施設を良く利用していました。
車道に出てから少し歩くと荷田子に到達します。
左手側の住宅地から登山口に向かいます。
山道への入口にはネットの囲いがあり通り方(開閉方法)の説明が記載された看板が立っています。オレンジ色の部分を持って通過する訳ですが、非常に近似値な位置に電流が流れていると記載されたグリーンのネット部分があり、移動しながら触れちゃっているのでは?とビビリながら開閉していきます。実際は電流が流れているようには感じませんでしたけど。
静かな山道に入り貸切濃厚な状態で登り込んでいきます。本日は稜線上の寒さを想定し防寒対策として、先日の寒過ぎるボーナスでやっと手に入れたユニクロ製ウルトラライトダウンを持参してきました。果たして活躍の場はあるのでしょうか。
初っ端から奥多摩名物の急登の洗礼を受けていきます。荷田子峠を通過してから道標は適度に整備されています。
そのまま登り込んでいくと樵の縄張りなのか、この辺りは山中さんの担当区域でしょうか。機会があれば和歌山県の山中で7ヶ月間、樵経験のある和製ステイサム氏に詳細を聞いておきます。因みにステイサム氏は山の中で生活していても英語のブラッシュアップだけは欠かさずにやっていたそうです。
山田さん?の担当区域も通過していきます。
職人が即席で造った味のあるテーブル式ベンチが見事にあきる野の山域にマッチングしています。え、見ているとそんなに飽きるの?・・・シェ~(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
ユズリハクボ?の文字が記載された樹木の辺りで一部展望が開けています。
茨城の名峰「筑波山」です。関東平野で目立つ山は筑波山ぐらいしかありませんのですぐに判ります。
尾根沿いを歩き更に高度を稼いでいきます。
再び視界の開けた場所に出ます。中央に見える大きな建物は「イオンモール日の出」かな。因みに二度訪問したことがあります。
都心の超高層ビル郡
臼杵山との分岐を元郷方面に少し進むと臼杵神社が見えてきました。
臼杵神社で登山安全祈願をしていきます。狛犬が妬けにキリッとしていて格好いいですね。
樹間より富士山がはっきりと見えています。臼杵山にアタックを仕掛けにいきます。
まずは戸倉三山の1峰目「臼杵山」登頂成功!
三角点を確認し、山頂標識前は開けた展望が140度程度広がっています。
富士山の方角は開けていないので、筑波山の眺望で楽しみます。
あきる野市街地
建設中はほぼ毎日のように見ていた未踏の「東京スカイツリー」
セルフタイマーで山頂バックダブルバイを決め込んで、暫し楽しんだ貸切の臼杵山から市道山に向かいます。
コルまではとにかく下り主体となり、200mぐらい高度を下げていきます。
途中、御前山を視界に捉えます。
その後、高低差150mぐらいを登り返していきます。
笹平との安定した分岐から市道山にアタックを仕掛けにいきます。
峰見通り側から本日初めてお会いするハイカーが同時にアタックを仕掛けてきました。戸倉三山第二峰目の「市道山」に登頂です。同時登頂のハイカーは十里木駐車場から私と逆廻りで周回しているとのことでした。
展望は110度ぐらいの視界が利いていますが、臼杵山の展望より劣ります。
小休止後、少し下がった場所に市道山分岐があります。分岐点より刈寄山へは5.0㎞、また陣馬山への縦走も可能です。
登り込んで尾根伝いに歩いていきます。
稜線からは奥多摩三山の人気名山「大岳山」が確認できます。
南側には丹沢山塊が確認できます。急降下手前で立ち止まります。
伐採された跡が妬けに寒そうに感じます。毎年のことですが私の場合年末に向かって懐が寒くなっていきます。
御前山と臼杵山の眺望が良く利いています。奥多摩三山の中核に位置する御前山にズームを掛けます。
道標に従ってそのまま突き進んでいきます。
急坂を登り込んでピークを越えたらすぐに急降下、こんなパターンの繰り返しで徐々に脚部が疲弊していきます。
アップダウンの洗礼を受けながら開けた地点で、再び大岳山を視界に捉えていきます。
鳥切場がイマイチ不鮮明ではありましたが、とにかく道標に記された刈寄山を目指して歩いていきます。
鉄塔を通過し下から激写です。
市道山⇒入山峠間ではそこそこハイカーと擦れ違います。
舗装道路に下りた地点が入山峠です。刈寄山まで20分の表示あり。
踏み跡を辿りながら刈寄山にアプローチしていきます。
沢戸橋との分岐を過ぎて刈寄山にアタックを仕掛けます。
戸倉三山の三峰目、刈寄山にアタックです。
山頂からはあきる野市街地の展望が広がっています。
休憩がてらあづま屋で稲荷寿司を頂いていきます。山頂より少し下がった分岐から沢戸橋方面に下っていきます。
深い落葉を滑りながら歩き薄い踏み跡を辿って下ります。
グングン下って刈寄山登山口まで一気に標高を下げていきます。
林道に出てから沢戸橋方面に向かってひたすら歩いていきます。
みなと区民の森環境学習施設の脇を通過していきます。
沢戸橋に出てから街歩き用のGPSに切り替えてアプリを頼りに五日市地域を歩いていきます。今はあきる野市として合併されていますが、旧五日市町と言えば、やはり日本国内を震撼させた宮崎勤事件を思い出します。当時、事件の舞台となったのが飯能市、川越市などで埼玉県内での捜査が中心だったと思われます。実際、私の兄の友人(当時川越市在住)が犯人と同じ車種の車に乗っていた為、自宅まで警察が捜査に来たと言う話をされていたのを覚えています。五日市というとダークなイメージが染みついていましたが、あきる野に変わってだいぶ事件のイメージから離れた感じがします。と街歩きをしながら複雑な気持ちで歩いていました。
歩道のある車道歩きから十里木駐車場に戻ります。
駐車場に帰着してから一息ついていきます。そして楽しみにしていた瀬音の湯に癒しを求めに向かいます。
クリスマスモードの通路を歩いて温泉に入ります。戸倉三山の地味で手強いアップダウンに疲弊させられた身体を思う存分癒していきます。場内はハイカーと言うより観光客及びキャンパーが多く、ガキンチョ入浴率が高まりますので静かに入浴したい方には不向きかもしれませんね。
■天候:晴れ
■出会った人:18人(~臼杵山~市道山手前まで貸切、市道山以降からハイカーに出会う)
■タイム:7:06~14:00【6時間44分、休憩等含】
■形態:単独行
■水分:2.0L(ペットボトル500ml:4本)
■山域:奥多摩
■出発地点より駐車場までの片道距離:60㎞
■登頂日:2013年12月14日(土)
■その他:
★山行としては初の潜入となりましたあきる野地域にある里山縦走を適度に堪能することができました。間がないアップダウンの連続は奥武蔵の定番コース伊豆ヶ岳~子ノ権現コースに匹敵するような健康歩きコースとして活用できそうです。
★戸倉三山は武蔵五日市駅を支点にバスを利用して元郷から今熊山に抜けるルートで歩かれるハイカーも多いようです。車主体のハイカーは知名度の薄い十里木駐車場に置いて半ば強引な周回ルートで楽しむのが面白いかもしれません。
★都心からのアクセスの良さと適度なトレーニングコースとして活用できるコースだと思います。まだ未踏で近場のハイカーの方は是非1度脚を運ばれることをお勧め致します。