比企三山馬蹄形縦走【大霧山/堂平山/笠山】 2013/11/23 比企三山で馬蹄形スポークスマンに徹する!
比企三山馬蹄形縦走①大霧山766m②堂平山877m③笠山842m【反時計廻りVersion】 単純高低差 667m
※画像は大霧山山頂から眺めた秩父市街地、奥秩父山域
比企三山とは埼玉県比企地域に聳える大霧山、堂平山、笠山(通称:おっぱい山)の三山を総称した呼び名であります。実は私は比企地域出身のハイカーなんですが、この比企三山を繋げて歩くと、なんと!綺麗な馬蹄形を描くことが出来るんです。このルートを「比企三山馬蹄形縦走」と勝手ながら称させて頂いている訳です。
過去時計廻りVersionで1回、反時計廻りVersionで1回、計2回縦走している為、3回目以降はこの比企三山馬蹄形縦走を世のハイカーに周知して頂けるよう馬蹄形スポークスマンとして、積極的に大アピールしていこうと考えておりました。とにかくやらせてください!やります!やらせろ!の三拍子で当日は自宅を5時40分に立ちます。
自宅からは一般道約46キロで目的地の駐車場に到着できます。道中、道の駅おがわまちのトイレに立ち寄った時でした。スライドドア方式の洋式トイレを拝借して、快適に用足しを終えた直後に事件が勃発します。
なんと!ロックを外してもドアがスライドできましぇ~ん!そこで表妙義山の鎖場登攀シリーズのように全力で取っ手をガッシリ掴み、渾身の力を振り絞ってスライド方向に最大級の負荷を掛けてみます・・・。がしかし、全く反応Nothing!2回3回とトライしてみますが監禁状態は継続しています。
ここで緊急登山速報が脳内に流れ始めます。”馬蹄形スポークスマンのおーまい・なるお氏が道の駅トイレ内部で監禁状態となり比企三山馬蹄形縦走を断念!”
縦走前にトイレに監禁されるなんて普通は有り得ねぇだらう・・・。正直、顔面蒼白度が78%程度に高まっていました。ヤバイな・・・。一瞬「ヘイッ!」と高叫びして「ジョーシン」とトーンを下げて発します。続けてヘイッ↑常心↓・・・と3回続けて心を落ち着かせ冷静さを回復させます。やや放心状態となっていた私は記憶を逆廻し再生して、ロック手前のスライドを締めた瞬間、違和感を覚えたのを思い出します。
良し!全力で掴んだ取っ手を半力に引下げ、スナップを効かせながらスライドドアを上下させると速やかに稼働します。脱出成功!・・・・と縦走前から波乱な出来事を乗り越えて、何とか目的地の橋場バス停前の駐車場に到着した直後のことです。なんと!工事中で駐車スペースは柵で囲われていました。仕方なく「ヤマメの里駐車場」に移動して、大霧山から攻める反時計廻りを実行していくことになりました。
レポ作成の原動力になりますので、下記1発ランクアップのため、宜しくお願いします。
【ルート】:ヤマメの里駐車場(7:12)⇒橋場バス停前(7:29)⇒粥仁田峠(8:18)⇒大霧山(8:46-9:17)⇒旧定峰峠(9:43)⇒定峰峠(10:14-10:18)⇒川木沢ノ頭(11:11-11:37)⇒白石峠(11:44)⇒堂平山(12:15-12:45)⇒笠山峠(13:03)⇒笠山(13:20-13:31)⇒ヤマメの里駐車場(14:24)
※歩行距離 20.4㎞ 行程タイム:7h12m(休憩等含)
因みに昨年堂平山に訪問した時の番外編は下記のレポにございます。
”番外編!「堂平山」天文台ドーム食堂の豚汁にストロングバイ(強い買い推奨)!”
(注):行程時間は個人のペースで歩いたり、自然観察をしている為、またアクシデント・渋滞等発生により全く参考にはなりません。
道の駅おがわまちにてトイレ監禁事件発生から回避するまでの間、5分程度の時が経過していましたが、体感時間は30分ぐらいに長く感じました。ややアドレナリンを放出させられてから東秩父村にある橋場バス停に向かいます。到着するやいなや、なんと!トイレ及び駐車場が工事中とのこと(予定では平成26年3月20日まで)、再びアドレナリンが放出させられ、1.4キロ先にあるヤマメの里駐車場に移動します。
皆谷バス停先にあるヤマメの里駐車場に移動後、登山準備を整え笠山廻りの時計廻りを考えましたが、結果戻ってくる場所は同じなので当初の計画通り反時計廻りで馬蹄形縦走することに結論付けして出発します。
今回はガスセットを搭載してきましたが、ザックに水が無いことに気付き自販機でコインを投入し、速やかに「いろはす」を購入していきます。
因みに皆谷バス停はヤマメの里駐車場の50mぐらい先にあります。道路挟んで向かい側にはトイレがあります。え?監禁大丈夫かだって。ドアがスライド式ではないので監禁確率は低いと思われます。(笑)
橋場バス停までは車道歩き残酷物語とは考えずにウォーミングアップとして快適に歩いていきましょう。バス停を左に曲がり、更に車道歩きを継続していきます。
世界一小さなつりぼりセンターを通過したすぐ先にショートカットができる道がありますので道標に従い進みます。
大霧山を視界に捉え再び車道に出ます。
寛政三年の庚申塔が妬けに里山の風景にマッチングしています。そして甘みがありそうなミカン畑の脇を歩いていきます。
粥仁田峠方面の看板に従い、民家の前を遠慮なく通過していきます。このルートは七峰縦走ルートと被りますので、大会当日は7000人強のハイカーが民家の前を通過していきますので私的には大迷惑な感じにも思えます。
オレンジコスモス?を観賞しながら緩い勾配を穏かに登り込んでいきます。
やがて粥仁田峠に到達です。この地点には登山ポスト、あづま屋、白石峠までの概念図が設置されています。粥仁田峠から白石峠までは約6.9㎞あります。
大霧山までの間はややキツメの登り込みルートとなります。キツメと言っても深刻なレベルではありませんのでご心配なく。
高度を稼ぎながら樹間より浅間山、両神山の名峰を視界に捉えます。
山頂直下の急登を堪えて比企三山の先峰「大霧山」にアタックを仕掛けます。
大霧山にアタックです。空気の澄んだ視界は見晴らし抜群です。比企三山の中でも大霧山が一番展望が利く山頂だと思います。
山頂にはベンチがあり丁寧な展望案内図も設置されています。僅か766mの山頂からでも数多くの山々が眺望できます。
西側にドカンと聳えるキザキザヘッドの山、この山は解り易いと思います。埼玉単独の百名山「両神山」です。
整形の帝王、北側斜面を向けている秩父の名峰「武甲山」
火山活動継続中の「浅間山」
東の方面には茨城の名峰「筑波山」、堂平山とは山頂差異1mです。
甲武信三山、左から木賊山、甲武信岳、埼玉最高峰の三宝山
北側には「赤城山」、中央丸い山頂が地蔵岳
尾瀬の「燧岳」
関東最高峰「日光白根山」
日光男体山(中央)、及び男体ファミリー
ややガスが発生している「谷川連峰」
両神山の背後に僅かに頭を出している「八ヶ岳」
秩父ハープ橋
大霧山で30分程度展望を楽しんでいたので、次のポイントの定峰峠に向かうことにします。
縦走路からは笠山(左)、堂平(右)が展望できます。
スリーZカップでも収まり切れない通称おっぱい山の笠山、本日は山頂直下から羊水を蹴破りハイハイアタックを仕掛ける作戦です。対してまな板気味の穏かなカップの堂平山(右)
眼下には私が産まれた場所(育った場所ではありません)、小川町の街並みが見えます。
気持ちの良い樹林帯を歩いていると、前から過激な音色で熊鈴を鳴らしまくるトレランチックなハイカーが現れます。実は昨年も比企三山馬蹄形の縦走路で同一人物と擦れ違っていますが、挨拶以上の一線を超えようとは思っていません。なぜなら、そのハイカーは小中学校の先輩でしかも実家から300mの位置に住んでいた幼馴染のハイカーだからです。と言っても絡みは小学校の時僅かでしたが。何でわかるんだって?顔が全然変わってないからだよ。見て1発でわかるよ。当然向こうは気付いていません。何で関らないのかって?だってその先輩、カマっぽいんだもん。(笑)
その後は適度なアップダウンを繰り返し、旧定峰峠を通過していきます。更にその先では狩猟用のワナが仕掛けられている場所があるので、あまり深い場所に入らない方がよろしいでしょう。
獅子岩を通過してチャッチャカ下ります。
車道が見えてきたらそこが「定峰峠」です。
笠山の眺望が利く先にトイレがあります。女性ハイカーでお花摘みを御心配されるハイカーには絶好のトイレポイントとなります。え?余計なことはいらない、トイレだけでいい。失礼しました。ちょっと比企三山馬蹄形ルートで御心配されているハイカーがおりましたもので。(汗)
峰の茶屋では食事ができるようです。そして豊富なサブメニューもあります。
峰の茶屋の裏側から登り込んで定峰峠を見下ろします。
再び高度を稼いで笠山・堂平山を横目に歩きます。天文台ドームにズームを掛けます。
続いて白石峠に向かうルートでは、ロングな急坂を登り込む箇所があるので体力消耗ポイントとなります。
ベンチで小休止してから鉄塔を捉えます。あの鉄塔の下が本日休憩ポイントに考えている貸切濃厚な秘密の園です。
白石峠への道標には従わず、真っ直ぐに登る踏み跡があります。このバリルートを進んでいくと貸切ポイントに到達できます。
ススキの薮漕ぎをクリアすると鉄塔前に出られます。
このポイントは地図に川木沢ノ頭と記載されている場所です。ここでガスセットを用意してケトルにいろはすを流し込んで温めます。
鉄塔に向けてカップスターを美味しく頂きます。展望は正面樹間より一部利いております。
昼食後は鉄塔脇を急降下して本線の170段階段に合流していきます。
階段を下った地点が白石峠です。
そして堂平天文台の標記方向に向かいます。
合流地点より剣ガ峰には立ち寄らずに林道を歩いていきます。御荷鉾山の先には浅間山の展望が良く利いています。
見上げるとパラグライダーを楽しむライダーが宙を舞っています。青空の中とても気持ちが良さそうです。
その後車道、森林学習道へと小高いピークを巻きながら進んでいきます。
とそこへ森林学習道への通行止看板が立ちはだかります。堂平山へ通じている車道から堂平天文台敷地内へと入ります。
門を通過していくと鮮やかな紅葉を観賞しながら山頂アタック体制を整えていきます。
いよいよ堂平山頂にアタックを仕掛けにいきますが・・・。山頂部はキャンパーやライダー、ロードレーサー、ハイカー、トレラン、走り屋、天文ファンなどカテゴリー違いの多くの人々で賑わっています。
山頂ベンチ部分は大バッティング状態ですが、下のスペースは御座でも敷けば気持ちよく寝れそうです。
さいたま市、東京方面。ここ堂平の夜景は超絶景なんですよ。若い時代に車でこの夜景を見に何度か訪問していました。当時は走り屋も多かったですねぇ。
甲武信岳、雁坂嶺方面(左)、武甲山(右)
八ヶ岳方面(左)、浅間山(右)
谷川連峰(左)、両神山(右)
パラグライダーを真上に捉えながら、約11カ月前に立ち寄った天文食堂の豚汁の味が忘れらなくて、再びまいう~!豚汁(180円)を頂く為に食堂に向かいます。
豚汁を頂く為、ツーコイン支払ってツーコインバックのまいう~とんじるぅ・・・と念仏のように唱えながら店内に入ります。なんと!食堂のおばちゃん健在でした。しかも私の事も覚えていてくださいました。しかしながら、豚汁は前のオヤジハイカー6人衆で品切れとなってしまい、残念ながら味わうことができませんでした。それだけ人気メニューってことでしょうね。
店内には炭水化物を中心とした手作りメニューも豊富に揃えてあります。昨年、番外編レポとして堂平食堂の御紹介をさせていただいた時、ボランティアのHさまが私のレポをご覧いただいたとのことでした。そのHさまが作成された手造りドームくんをいただきました。
人が減少した山頂部に再び戻り、堂平山の山頂標識を撮影してから比企三山馬蹄形縦走最終峰「笠山」に向かいます。
パラグライダー発着場の脇を通過して、展望を見ながら堂平を下山します。
ここからの展望で良く目立つ山は両神山と浅間山でした。
標高を下げながら吸いつくようにおっぱい山「笠山」にアプローチしていきます。え?おーまいが言うとエロいだって。今盛り上げてやってんだからさぁ~、うぜぇ~こと申すな。不快に思う奴は去れぇ~。あ、失礼しました。
峠に出て一旦車道を横切ります。
林道から急登の山道に入り、いよいよ羊水を蹴破ってハイハイアタック体制に入ります。
そして野性的本能のまま完全体のアタックを仕掛けます。
笠山山頂に到達です。展望は北側部分が開けていますので赤城山方面、日光男体山、日光白根山などが利いています。
眼下には小川町の市街地が良く見えています。中央奥側に日赤病院があります。実はあの病院で私は誕生しました。
お~まいさん、取り違え大丈夫かだって?そこまで古い年代ではないので問題ないかと思われますが・・・。DNA鑑定一応やっておくか、もしかして富豪のお宅の子供と取り違えされていたら・・・フリーマンハイカーに一気に転身して一万倍返しかぁ!(笑)
笠山の本来の山頂は笠山神社にありますので3分程度で移動ができます。
笠山神社で比企三山馬蹄形縦走の安全祈願をしていきます。隣には単独トイレが設置されています。ここトイレポイントです。
笠山神社を後にして馬蹄形最終ラウンドの下山に入ります。
道標のバス停方向に従い樹林帯を下っていきます。
グングン標高を下げていくとやがて車道に出ます。
集落に咲くマーガレットやら紅葉を観賞しながら歩いていきます。
里山風景を体感しながら起点の皆谷に下りていきます。
ショートカットや車道を交差させながらヤマメの里駐車場に無事に帰着です。
比企三山馬蹄形完結後の癒し温泉は、毎度のコースですが四季採館「都幾の湯」に立ち寄り、思う存分疲弊した身体を癒して自宅に帰ります。
アイフィンアプリで記録した軌跡です。今後とも比企三山馬蹄形コースをどうぞ宜しくお願い致します。大変お疲れさまでした。
Produce By Naruo OhMy
■天候:晴れ
■出会った人:45人ぐらい(~大霧山2人、~定峰峠5人、~堂平山30人ぐらい、~笠山4人、~ヤマメの里2人)
■タイム:7:12~14:24【7時間12分、休憩等含】
■形態:単独行
■水分:2.0L(ペットボトル500ml:4本)
■山域:比企三山
■出発地点より駐車場までの片道距離:46㎞
■登頂日:2013年11月23日(土)
■その他:
★波乱幕開けの比企三山馬蹄形縦走いかがだったでしょうか。入門編馬蹄形縦走として、各段階の馬蹄形縦走を意識したトレーニングに御活用してみてはいかがでしょうか。比企三山馬蹄形縦走スポークスマンとして至らぬ点は多々ございますが、今後も多くのハイカーの方々に御活用していただけるように勝手な広報活動を継続していこうと考えております。
★谷川連峰馬蹄形縦走とは比較にならないくらいの差はありますが、馬蹄形を周回するといったイメージトレーニングにはなるかと思われます。比較的ゆっくりめに歩いて展望もしっかりと堪能した上での全行程時間7時間強ということでしたので、ある程度の山歩き経験があれば日帰りは問題なく可能だと思います。
★馬蹄形スポークスマンとしては、将来的には比企地域出身者または在住者で構成される比企三山馬蹄形チームなんてのも造ってみたい気がします。何か比企三山に関することで問い合わせ等があればプロフィール欄のメールアドレス、またはヤマレコ関係者であれば下記まで遠慮なくどうぞ。可能な範囲でしか回答できませんけど。
http://www.yamareco.com/modules/diary/50752-detail-61841
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