2012年度『拷問登山』ランキングベスト10
2012年度『拷問登山』ランキングベスト10
リーマンハイカーの修行を始めて2年が経過しました。今年1年間(2012年度)の山行記録を振り返ってみます。
新たに未踏の深Q百名山が10座追加となり、本年の目標であった鳳凰三山・男体山・浅間山を始め、谷川連峰の未踏区域及び八ヶ岳の未踏区域、妙高山・火打山の小屋泊縦走、尾瀬の至仏山・燧ケ岳・トレーニング道場の奥秩父・奥武蔵・奥多摩山域等々・・・・メジャーな山々も含め、登山を楽しませて頂いた1年でした。
そこで、今年も山の難易度、登頂時の身体のコンディション、外部環境の気象条件等の変化を加味して、拷問的に厳しかった山行行程を、勝手にランク付けしてみることにしました。
題して、「2012年度拷問登山ランキングベスト10」を勝手に発表します!
ランキング確認前に、下記一発押していただけると「リーマンハイカー」のランキングもアップ致しますので、どうぞ宜しく御願申し上げます。
第10位 「甲武信ヶ岳/破風山/雁坂嶺(日帰り縦走) 2012/10/13 奥秩父ヘビー級縦走トレーニング編 」
道の駅みとみからスタートし、西沢渓谷側「徳ちゃん新道」からまずは、2度目となる甲武信ヶ岳に登頂する。登山口より3時間18分での登頂を果たし、満足感を得る。しかし、山頂では冷たい突風に身体が冷やされ、その後の破風山~雁坂峠縦走にて、徐々にスタミナの消耗に影響を及ぼす。雁坂峠~下山までの間、チャッチャカ下りを併用したにも関らず、見事単独若手ハイカー2人に追い抜かれる。最後は、道の駅までロングな舗装道路歩きが堪えた。20キロを超える縦走は、今後の山行として良い体力造りの場になったようだ。
第9位 「裏妙義(丁須の頭) 2012/5/19 妙義山系鎖場登攀シリーズ」
昨年の表妙義制覇から裏妙義山域へと、鎖場登攀シリーズを拡大していく。チムニー内20m鎖の手強い難所もあったが、鎖場経験最大級の恐怖心を煽られた丁須の頭トップでは、僅か5mのオーバーハング鎖場に撤退を余議なくされる。その後も奇岩群の鎖場縦走を経て、周回コースをクリアして行くが、谷急山までは結局行けずに終わる。それなりに手堪えのある縦走コースであった。
第8位 「燧岳 2012/9/22 深Qの日本百名山登頂シリーズ(Vol.26) 」
大清水より初の夏の尾瀬に潜入する。全行程27キロの日帰り山行は、たいへん過酷なものとなり、同行者の殺人的ハイペースにも巻き込まれ、まさに拷問登山の真髄を体験させられる。展望が利くはずの山頂では、残念ながらガスに巻かれたが、ハイカーに人気の木道歩きでは、尾瀬の自然をたっぷりと堪能することができた。
第7位 「妙高山 2012/10/19 深Qの日本百名山登頂シリーズ(Vol.28) 霧氷と紅葉のコラボレーション編 」
頸城山塊へ今年初の山小屋泊に出掛ける。火打山とのセットで、深Q百名山のGETを目的に、まずは妙高山に挑んでいく。道中、霧氷と紅葉のコラボを目の当たりにして、自然が生み出す演出に深く感動する。しかし、妙高手前に立ちはだかる難儀なガレ岩場の直登りのキツさに、脚部が悲鳴寸前状態となる。拷問を受けた後の御褒美は、最高の展望が待っていた。
第6位 「白毛門/笠ヶ岳/朝日岳 2012/6/2 谷川連峰馬蹄形視察登山編 」
谷川連峰馬蹄形縦走反時計廻りVirsionの起点となる白毛門(しらがもん)に初訪問となる。当初「笠ヶ岳」までのピストンを予定していたが、欲を掻いて、「朝日岳」までのピストンに切り替える。しかし、その後水欠に陥った肉体に待ち構えていたものは、白毛門からの長い下りと1,000m以上ある高低差であった。そこはまさしく、修羅場門と化した拷問登山の道場であった。この経験は、後の山行に大きく影響を与える白毛門(修羅場門)として御手本となる。
番外編 「谷川連峰半馬蹄形縦走前、道の駅「水紀行館」トイレにて、財布を置き忘れる緊急失態により断念 2012/8/4 」
谷川連峰半馬蹄形縦走反時計廻りVirsion決行に気合いを入れ込んでみなかみ訪問に来る。入山前に立ち寄った道の駅みなかみのトイレにて財布を置き忘れる。まさにメンタル的拷問の苦痛を受ける。しかしその後、善意ある方が交番入口に置いてあった新聞の間に挟んで届けてくれていた。貴重品の厳重な管理を改めて学習し、当日は谷川岳巌剛新道を登頂させて頂いた。
第5位 「奥武蔵馬蹄形縦走 2012/12/1 晴れ予報の縦走途中に、想定外の吹雪に遭遇する 」
さわらびの湯を起点に、蕨山⇒有間山⇒棒ノ折山を馬蹄形に縦走する「奥武蔵馬蹄形縦走」を、晴れの天気予報を確認して入山していく。曇り空の中、蕨山へのアタックに通じる急坂を登り込んでいくと、ガスが益々濃くなっていく。有間山を通過していくと霰が降り始める。そして中間地点到達時、天候は吹雪に変貌していた。まさに拷問登山の極意となる山行経験を奥武蔵の低山の舞台で体験させていただく。
第4位 「巻機山 2012/6/23 深Qの日本百名山登頂シリーズ 」
雨天の中、巻機山登山口から突っ込んでいくが、山頂付近にアプローチしていくと、希望の晴れ間が射してくる。小休止のつもりで避難小屋内部に見学に入る。しかし、避難小屋内部2F部分の梯子から1.5m滑落する。その後、負傷した身体で巻機山の登頂を果たすが、下山時負傷した箇所に影響が出てくる。究極な肉体的破壊登山を体感する。
第3位 「天狗岳(北八ヶ岳) 2012/6/8 北八ヶ岳の最高峰を踏破! 」
未踏であった北八ヶ岳山域に入山し、最高峰の「天狗岳」を白駒池より目指す。道中残雪に苦戦しながら、高見石~中山~天狗~にゅうのロング周回コースで登頂を果たす。にゅうからの下山時、膝に疲労が蓄積し、痛みを堪えながら必死に下り切る。本格的脚部破壊的下山行為により、北八ヶ岳で拷問の洗礼を受ける。
第2位 「谷川連峰半馬蹄形縦走(日帰り)挑戦!2012/9/1 谷川連峰登頂シリーズ」
白毛門で水欠の苦しみを味わった肉体的拷問経験から、まさに修羅場門のリベンジ登頂も含め、谷川連峰を反時計廻りに半馬蹄形縦走に挑む。水欠のトラウマから5.7Lの水分をザックに詰め込むが、その重さから最初の難関「修羅場門」で立眩みを起こす。滝のような汗を流しながら、木の根っこ掴みの上昇を繰り返し、一気に1,000m標高差を稼いでいく。中盤の清水峠から土合橋までは、アップダウンは緩んでいくが、非常に長い行程に身体が悲鳴を上げまくる。終盤雨に打たれ難儀な走行となるが、気合いを入れて土合橋に何とか帰着する。
第1位 「鳳凰三山 2012/7/15 深Qの日本百名山登頂シリーズ~南アルプス編~(日帰り縦走) 」
青木鉱泉からの日帰り周回コースに挑んでいく。鳳凰小屋到達前に、登頂の厳しさに耐えきれず、両脚大腿四等筋の痙攣が同時発生する。暫く脚を動かすことが出来ず、予想以上にロスタイムが生じる。一旦は撤退の決断をするが、万が一の小屋泊も検討し、そのまま気力で登り続ける。脚部痙攣が治まった後、地蔵岳直下の砂礫地帯では、勝手にムーンウォーク状態になり、痙攣していた脚部に更なる刺激を受ける。そして、急性頭痛、突然第3の歯(牙)が抜ける、おならが止まらないなど、劣悪な身体のコンディションに見舞われながらも、13時間の行程を経て無事に生還できたことに、拷問的登山の究極的極意を体験させられる。
以上、2012年度の拷問登山ランキングベスト10でした。
年末もあと数日を残し、2012年の幕を閉じようとしています。年内まだ1峰ぐらいは登頂するつもりですが、新たに拷問登山ランキングに加わるような山行を実行する予定ではありません。従って、敢えて数日前倒しで勝手にランキング発表とさせていただきました。来年度の目標はズバリ!谷川連峰馬蹄形縦走(日帰り)を成功させることを最大の目標に掲げていくつもりです。その後、北アルプス山域の初登頂も視野に入れていきます。平ヶ岳、越後駒ヶ岳、会津駒ケ岳、那須岳、皇海山、天城山、北岳、仙丈岳、間ノ岳等、未踏の深Q百名山も狙っていきたいものです。まだまだ至らぬ点が多々ある未熟な駆け出しハイカーですけど、来年も「流離のリーマンハイカー」をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2013年度も怪我の無いように、ご一緒に山歩きを楽しんでいきましょう!
皆様、よいお年を!
最後まで閲覧して頂き、有難うございました。
BY Naruo Oh my