赤城山(黒檜山/駒ケ岳)2012/6/30 深Qの日本百名山で朝練
赤城山(黒檜山1,828m/駒ケ岳1,685m)単純高低差473m
深Q百名山登頂シリーズでもありますが、既に登頂済みの赤城山最高峰の黒檜山(1,828m)は2度目の訪問となります。今回の登頂が成功しても、深Qシリーズのカウントが増加する訳ではありませんので、朝練シリーズの要素の方が濃厚な山行となります。
さて、群馬県の県庁所在地、前橋市に鎮座する七つの頂きを持つ赤城山は、富士山に次ぐ裾野の長さを持ち、関東平野北部に大きく聳え立つ独立火山峰でもあります。
2012年も折り返し地点に到達する時期に、赤城山で重いザック(水分5.2ℓ)を担いでのトレーニング山行を実行して参りました。初っ端から、黒檜山の急登でザックの重さに苦しめられます。踏ん張りを効かせて重力に逆らって登り込みを続けていた私は、遂に山頂を目前にして悲鳴を上げることに・・・・・。
レポ作成の原動力になりますので、入山前に下記1発、宜しくお願いします。
(ルート):黒檜山登山口駐車場(6:15)⇒黒檜山登山口(6:20)⇒黒檜山(7:24)⇒御黒檜大神(7:53)⇒大タルミ(8:16)⇒駒ヶ岳(8:26)⇒駒ケ岳登山口(9:07)⇒黒檜登山口駐車場(9:20)
AM3時30分自宅を出発し、関越自動車道東松山ICより群馬方面に向かいます。高崎ICを過ぎた頃、進行方向正面に百名山の「赤城山」が聳え立つ山容をカメラで捉えます。
前橋ICを下車して一般道に入ると、登山用具の専門店「石井スポーツ」が聳え立つ姿をカメラに収めます。その後、赤城山方向に車を走らせていくと、大きな赤い鳥居を潜って赤城山に潜入していきます。
その先の勾配を暫く走り込むと、バイカーたちが苦しそうに登り込んでいました。先陣を切って聳え立つ山は、「荒山」ですかね。
黒檜山登山口駐車場に到着です。この駐車場では私がトップバッターでした。黒檜山方向に目を移すと、黒檜山~駒ケ岳のきれいな稜線が歓迎モードで出迎えてくれていました。丁度、男性シングルハイカーが車道を歩いていたので、熊避けの担当をお譲りすることにして、ゆっくり準備を整えます。
大掛かりな準備を終えて、黒檜山登山口まで車道を歩いていきます。この登山口より黒檜山山頂までは1.1kmあります。時刻は6時20分、1年ぶりの黒檜山登頂に向けて登山開始です!
初っ端から石ゴーロの急登が待ち構えています。本日のザック中身は、水分約5.2ℓ、そしてそもそも使用を予定していないガスセット&カップラーメンセット他宿泊用を想定しての着替え多数が詰めており、非常にヘビーな重量と化しています。この急坂がかなり堪えますね。
急登で高度を稼いでいくと、大沼の視界が見事なくらい拡がっていきます。まだ早朝なので、非常に静かな大沼です。
ボート乗り場に望遠を合わせて、背後に聳える「地蔵岳」を捉えます。
赤城神社、私のマシーンへと望遠を効かせていきます。私の車の隣に、セカンドバッターの車が横付けされています。
ザックの重さを身体で吸収しながら、着実に高度を稼いでいきます。
すると、呆気なく「猫岩」に到達です。猫岩までこんなに楽勝だったかなぁ~とふと回想してみます。前回登頂したのは、1年ちょっと前で、猫岩到達まで結構体力が必要だと感じていました。あれから体力も付けたし、他の登山で経験値も上げてきた。多少は技術力もアップしてきた。となぜか自信が漲り、先を登り込んでいきます。
楽勝モードのスイッチに気持ちが弛み始め、その先の急登に徐々に苦しめられていきます。
そして遂にザックの重量に堪えかねて、静かな大沼に向けて肉体が悲鳴を上げます!(画像は、今回だけの出血大サービスと致します。っていらねぇ~画像ですね。)・・・この時の悲鳴はサイレントです。実際に奇声を発した悲鳴を上げていたら、熊は勿論、他のハイカーがびっくりしますので、ここは押さえて心の中での叫びとしました。
その先の樹林帯を突き進んでいきます。本日の我が足のパートナーは、縦走トレの一環として、前回装着したハイカットです。
ようやく山頂部への道標が見えてきました。あと100mで山頂に到達です。
そのままアタックを仕掛けにいくと、赤城山最高峰「黒檜山」山頂部に出ました。
山頂は前回同様、貸切状態です。5分先にある北側斜面の展望が利く展望台に向かうことにします。
展望台に出ると雲の厚さで眺望は利いておりませんが、雲海が広がっています。この場所も同じく完全貸切状態です。人の気配が全くなく、少し心細い感じさえ受けます。
荒山を眺めていると、ふと「前回」のトラウマを思い出します。まさか・・・いねぇ~よな・・・と踏み跡を辿ります。
すると獣の足跡を見つけます。しかし、前回発見した足跡より明らかに小さい踏み跡でした。あれは、ビックフット並だったなぁ・・・。
50ℓのぎっしり詰まったドイター製ザックを下ろし、暫し大沼方面を眺めて寛いでいきます。
雲が無ければ、浅間山・谷川岳・皇海山・武尊山・日光白根山等眺望が利いているはずですが、武尊山らしき山が僅かに確認できました。
その後、再び黒檜山頂に戻ってきて、三等三角点を確認していきます。
桐生・足利方面の山々は全く見えていません。そろそろ貸切山頂を後にします。
分岐点より駒ケ岳への周回コースへと廻ります。すぐに御黒檜大神の前に出ます。
御黒檜大神前方に小沼を確認したので、ズームを効かせて小沼の全貌を捉えます。
地蔵岳は正面に聳え立っています。山頂部アンテナ集団のアップ画像です。
木段のコースで鞍部まで高度を下げていきます。遠方にズームを合わせ、先行しているハイカーを捉えます。
地蔵岳・大沼・小沼・駒ケ岳を一望してから、グングン標高を下げていくと、駒ケ岳トップが目線の位置に平行になってきました。
更に下がると、朝練ぽいと思われる単独ハイカー4人と擦れ違っていきます。(内訳:グランドオヤジ3人、アラフォーと思われる女性1人)
そして大タルミを通過して、フラットな登山道を軽快に歩いていきます。下り中心の道では、ザックの重さも然程気になりませんでした。
ここより駒ケ岳を登り返していきます。途中から木段登りに変わっていきます。
駒ケ岳1,685m朝練縦走に成功です!開けた部分は、雲海が広がっていました。
貸切でしたが、あまり広くない山頂なので、軽い小休止で下山します。小休止中、トレランハイカーが駒ケ岳登山口から勢いよく走り込んで、通過していきました。
苦しみを味わった黒檜山登り込みと相反して、気持ちの良い下山となっていきます。レンゲツツジが所々にきれいに咲いています。
その後、気流の流れが加速して、ガスで視界不良と化していきます。
ベンチでは休まず、一気に交差の厳しい階段を、手摺に掴まってターザン下りです。長い階段ではハイカーが3人登り込んできて、速やかにバックして戻りました。
ガレ・階段と消化していきます。擦れ違いハイカーもどんどんプランクトンとまでは言いませんが、増殖発生中です。駒ケ岳登山口から登り込むハイカーの方が圧倒的に多いみたい。黒檜山登山口は、地獄の急登が待ち構えていますからね。
調子扱いてチャッチャカ下山をしていたら、ぉおおっと!危うくヘビに絡まれるところでした。巨大ミミズに似たヘビでした。
駒ケ岳側の登山口に戻ってきました。周囲はガスっています。濃厚とまでは言い難いので、時間の経過とともに切れていくでしょう。
車道歩きをして駐車場方面に戻っていきます。大沼駐車場は整備されていて、トイレも完備されているので車中泊ポイントになるでしょう。
土産屋・休憩所を抜けながら歩いていきます。大沼はガスって視界が利きません。
バンディ塩原の「牛乳・モカ・巨峰ソフトクリーム」の三種の神器クリーム看板に誘惑されそうでしたが、腹に溜まるのでここは我慢です。
約3時間の行程を終えて、起点の黒檜山登山口駐車場に帰着します。歩いてきた稜線を見上げると見事にガスの中でした。その後も黒檜山に突入していくハイカーたちが、後を絶たたずに車道を歩いていきます。
■天候:晴れ(時々ガスり)
■出会った人:50人ぐらい(黒檜山まで(1人)、駒ケ岳まで(7人)、下山時:残人数)
■タイム:6:15~9:20
■形態:単独
■その他:
★1年ぶりの訪問となりました深Q百名山の赤城山(黒檜山~駒ケ岳)で朝練を実行できました。登り地獄ではザックの重さでやや苦戦しましたが、その後は楽勝モードでの駒ケ岳周回下山となりました。やはり、この時期の朝は気持ちいいですね。
★当日は、水上方面の天候が視界良好であれば、ヘッデン(ホームセンターで1980円購入済)付けて谷川連峰馬蹄形縦走または、ショートカット馬蹄形縦走を考案していました。前日に谷川岳「肩ノ小屋」のオヤジに電話で問い合わせすると、ガスっていて明日も期待できないと言われ、おまけに山小屋は満室状態とのこと(蓬ヒュッテのばあさんにも同じく問い合わせし、満室と断られます)。日帰り縦走を失敗したらビバーグしかないと考え、赤城山で軽いトレーニングへと切り替えました。夏至の時期を逃した私は、更に来年に向けて過酷な激しいトレーニングを積み重ねて、会社の有給休暇消化を視野に入れて来年?挑戦することになるだらう。
{おまけ編}:覚満淵(かくまんぶち)遊歩道1周コース
その後、赤城山ビジターセンターの駐車場に移動した私は、ザックをサブザックに切り替えて500mlペット2本のみ積載して準備を整えます。
因みに赤城山ビジターセンターはこんな感じ。赤城山誕生に関連する資料や展示物が保管されています。入口には、国定忠治に成り済ますことができる服が用意されていて、記念撮影しているハイカーもおりました。
覚満淵は「小尾瀬」の雰囲気を持つ沼で、標高1,360m、周囲500mの沼の周囲に湿地帯があり、沼と湿地帯を合わせて覚満淵と言うそうです。
覚満淵遊歩道には、林間学校のハイカーたちが、班に分かれて周回しています。なんと驚くことに、林間ハイカーたちの方から先行して、しっかりとした挨拶をしてきて感心します。
対面に咲くレンゲツツジを眺めながら、遊歩道を静かに歩いていきます。
眺望の利いているあの山は「鈴ヶ岳」でしょうか。沼と湿地帯は、ほんと癒される空間ですね。
その先に何やら巨大石仏が設置されていました。昭和天皇が御散策されたことがあるようですね。
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