比企三山馬蹄形縦走 2011/12/24 馬蹄形縦走シリーズ第1弾!
比企三山馬蹄形縦走 笠山837m/堂平山876m/剣ヶ峰876m/大霧山767m
比企三山とは、笠山・堂平山・大霧山の三山を総称した呼び名です。今月上旬に笠山、堂平山を訪問した際、大霧山を含めた比企三山の縦走構想を既に練り上げていました。来年の目標としている「谷川連峰馬蹄形縦走 」の前哨戦として比企三山を馬蹄形に攻めていきます。
今回はクリスマスイブ&忘年縦走と称して、馬蹄形縦走シリーズの第一弾トレーニングの決行を試みます。
※画像は、大霧山手前で縦走してきた笠山・堂平山・剣ヶ峰を振り返ります。大霧山山頂はハイカーで賑わっていました。
入山前に宜しければお願いします。
比企三山馬蹄形縦走マップは、ハイトスさんの許可を得て掲載及び利用させていただきました。ハイトスさんの里山山行記 は、おK3とのコンビが絶妙でたいへん判り易く参考になります。
(ルート):ヤマメの里駐車場⇒笠山⇒堂平山⇒剣ヶ峰⇒白石峠⇒定峰峠⇒旧定峰峠⇒大霧山⇒粥新田峠⇒橋場バス停⇒ヤマメの里駐車場
自宅を5時40分に出発して一般道を45キロ走ります。途中、道の駅おがわまちでトイレタイムを済ませてから、東秩父村にあるヤマメの里駐車場に到着します。駐車場はまだ誰もいませんでした。準備を整えてから6時50分、比企三山馬蹄形縦走の開始です!
まずは車道歩きをしていき、高度を稼いでいきます。そして野際ぶどう園の前を通過していきます。因みに、~笠山~堂平山間の詳細レポは「2011/12/4 笠山・堂平山編 」を参照下さい。
大霧山までは毎年4月に開催され、約7千人の健脚ハイカーが参加される七峰縦走コースの一部にもなっています。
グングン高度を稼いでいくと、ギザギザ頭がシンボルマークの両神山が見えてきました。
一気に高低差600mを稼いで、標高837mの笠山に登頂成功させます。馬蹄形縦走の第1座目になります。
笠山山頂からは、北側の展望が開けています。男体山・女峰山・日光白根山・・と眺望が利いています。
鞍部からは少し林道を歩き、次に目指す堂平山を右側に捉えます。更に奥には、鉄塔のある剣ヶ峰を捉えます。
車道を横断すると開けた場所があり、東京スカイツリーが確認できました。ここより、堂平山の登山道に入っていきます。
前回同様、乳房型の笠山を眺めながら、一体何カップあるのか?・・・と疑問を抱きつつ、どうでもいいことを考えながら頑張って登り込んでいきます。
やがて、視界が開けてくる場所まで登り込むと、浅間山の眺望が良好です。そして、堂平山の次に向かう剣ヶ峰の方向も眺めていきます。
パラダイスのような山頂の眺望は、気持ちが良いくらい利いています。両神山、左後方には八ヶ岳、右後方には蓼科山が見えます。
堂平山と標高差1m違いの筑波山です。低山ですが周囲に山が無いので、何処から見てもわかりやすい山です。
遠方に高層ビル群が見える東京方面
天文台敷地より男体山・女峰山を確認します。堂平天文台は宿泊施設にもなっています。売店のおばちゃんらしき人物と会話を交わします。昨晩は、星の見学会のツアーがあって宿泊客がいるとのことです。本日の山頂は無風状態ですが、前日はかなり強風だったようです。
「今日は展望が見事だねぇ~」と東京方面だけを見て感動しています。。何度も見ている光景のようですが、山のことは無知のようでした。比企三山を日帰り馬蹄形縦走していると伝えると、「堂平山を含めて比企三山っていうんだぁ!」と驚愕しています。筑波山、男体山、両神山、浅間山を教えるともっと驚きの表情で感激していました。
20分以上も山頂で休憩してしまったので、身体が冷えてきそうでした。山頂を振り返ってから剣ヶ峰を目指して歩いていきます。
車道歩きをしていくと、剣ヶ峰の電波塔が近づいて見えてきました。
そして、山頂に電波塔しかない剣ヶ峰に登頂成功です!他は特に何もないのでスルーしていきます。
まだまだ遠方に見えている大霧山を視界に捉えて縦走していきます。
気持ちの良い登山道を進んでいきます。まもなく峠に出てきました。
峠には、あずま屋がありました。ここは、ハイカーより自転車のロードバイカーの方が多く集まってきます。これから下る道路の凍結情報を聞き取りしています。私は一人の年輩ハイカーと会話を交わします。白石車庫から笠山のピストンだそうです。私は、比企三山の日帰り馬蹄形縦走ですと答えると、頑張って下さいと励まされます。
かなり長い階段を歩いていきます。マイペースに60段を通過していきます。
まだまだ連続する階段を登り込んでいきます。120段を通過すると大腿四等筋が張ってきていました。
全部で175段を登り越えて振り向きます。長かったぁ~ああ!!、縦走している今の私の脚部には残酷な階段です。
このあたりには、アナグマが生息しているらしいです。夜行性動物なので、まず見かけることはないだらう。
今度は徐々に高度を下げていきます。次第に下げ幅が長く感じてきました。
遠目に見える大霧山標高766mを大きく下回っています。そして、追い撃ちをかけて手摺が設置されている坂道で、更に「もう、止めてくれ!」と叫びたくなるくらいに高度を下げさせられます。
再び、男体山、日光白根山、赤城山の眺望ポイントが出てきて、ニンマリ笑顔で通過していきます。
振り返ると、通過してきた笠山~堂平山の稜線がくっきりと見えています。
賑やかな場所は、定峰峠でした。大霧山方面は道路を横断していきます。
賑やかな声が聞こえていた峰の茶屋の前に行ってみます。ロングな縦走で、溜まっていた水分をトイレで絞り流していきます。茶屋前には駐車場があり、バイクの若者たちが寛いでいました。休憩中のハイカーは一人だけでした。
かなり高度を下げてきたので、大霧山までの登り返しが容易に想像できます。
これは見事な獅子岩です。はっきりと獅子の形をしています。こんな場所で素晴らしい発見が出来驚きました。
樹林帯を暫く歩いていくと、「ダイダラボッチの伝説」の看板があります。大太坊(だいだぼう)という巨人伝説の中で、今歩いている周辺の山々に関する面白いお話です。
すぐ先は旧定峰峠でした。少し登り上げると石祠があり、馬蹄形縦走成功に向けて手を合わせていきます。
歩幅の合わない急な登りの階段を頑張って登り込みます。このあたりで、擦れ違うハイカーの数がやや増加してきました。と言ってもほんの数組ですけど。
有刺鉄線が張られている尾根道を歩いていきます。ふと開けた場所に出ると、笠山・堂平山・剣ヶ峰が一纏めに眺望できるポイントがありました。眺めてみると馬蹄形に縦走してきた実感が湧いてきます。
補助ロープのある場所を一旦下って、ガレ急坂を過激に登り返します。
耐えながら登り込んでいくと、ハイカーで賑わっている山頂が見えてきました。
比企三山の三座目「大霧山」に遂に登頂成功させました。ここで軽くおにぎりを身体に補給していきます。
赤城山、武尊山・・・・。と大霧山から見える山々の眺望を確認していた所、脇で御座を敷いて、昼食を摂っていたレディーハイカー3人組のリーダーが、私と同じように一つ一つメジャーな山々を確認しながら、メンバーに説明していました。
休憩が長過ぎて、身体が冷えてきたので下山することにします。絶景を見ながら下っていきます。
お~っと!チャッチャカ下りに支障をきたすグループハイカーが前を歩いていました。がすぐに気付いてもらい、遠慮なく道を譲っていただきました。そして粥仁田峠を通過していきます。
舗装道路をチャッチャカ下っていきます。皆谷バス停ショートカットを探しますが、逆に峠道を上っていくような道に出てしまい、諦めて来た道をひたすらバックしていきます。止むを得ず、橋場バス停の表示まで戻ってきてしまいました。
このまま行けば橋場バス停に出るのはわかっていました。しかし、皆谷バス停へのショートカットを諦めきれず、道路沿いにある民家の親子にヤマメの里駐車場に出れるか尋ねます。すると、驚くことにその親子はヤマメの里駐車場を御存知ありませんでした。オヤジの方が、「この道を下れば、皆谷バス停に出れる」と強調しましたので、そのまま下ることにしました。
そのまま下るとなんと!見覚えのある場所です。橋場バス停でした。ここから1.4キロの車道歩き残酷物語を課せられることが決定的になりました。
駐車場帰着手前にて、笠山登山口を発見します。笠山CPの方に廻らなくても大丈夫なのですね。14時出発地点のヤマメの里まで、馬蹄形縦走無事に終了です。
馬蹄形縦走で疲弊した身体を癒すため、19キロ先にある「四季彩館 都幾の湯」に立ち寄ることにしました。3時間800円で思う存分癒すことにしました。建物は、古民家を移築、再生して造られたそうです。
■天候:晴れ
■出会った人:35人ぐらい(ハイカー20人、ロードバイカー5人、バイカー5人、星の観察他5人)
■タイム:6:55~14:00
■その他:
◇天候に恵まれ視界良好の中で、怪我も無く無事に比企三山馬蹄形縦走を成功させることができました。笠山、堂平山、大霧山それぞれ見え方が異なっていても、眺望は低山にして抜群の部類です。年の瀬の時期、クリスマスイブに記念すべき馬蹄形縦走第一弾を決行できたことを嬉しく思いました。第二弾は何処にしようかな・・・。
◇最後、橋場バス停、皆谷バス停への下山ルートに迷いがありました。従って完結なレポとはならず、申し訳ありませんでした。結果、橋場⇒皆谷の車道歩きで繋がることになりましたが・・・。
◇比企三山、何気に脚部、全身に堪えました。累積高低差はおそらく1,200mは超えているかと思われます。笠山~堂平~剣ヶ峰間はわりとスムースでしたが、その後の大霧山までのルートが長く感じました。是非、お近くにお住まいのハイカーで未踏であれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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