大岳山/御岳山 2011/12/18 奥多摩三山登頂シリーズ
大岳山(おおだけさん)1,267m/御岳山929m 単純高低差432m
今回は、奥多摩三山のひとつに数えられている大岳山に照準を絞って登頂を目指していきます。大岳山は日本二百名山にも数えられる秀峰で、重量感のある山容は奥多摩の山の中でも一際目立ちます。その特徴的山容は、その昔、東京湾を航行する船の目印にもなっていたそうです。
今回の同行者は、大菩薩峠以来の登場となる群馬出身のM氏とともに登頂していきます。
入山前に宜しければお願いします。
(ルート):滝本駅(ケーブルカー乗車)⇒御岳山駅⇒武蔵御嶽神社⇒長尾平分岐⇒奥の院⇒鍋割山⇒芥場峠⇒大岳神社⇒大岳山⇒芥場峠⇒綾広の滝⇒ロックガーデン⇒天狗岩・七代の滝⇒長尾平分岐⇒御岳山駅(ケーブルカー乗車)⇒滝本駅
自宅最寄駅にて6時20分、M氏をピックアップしていきます。圏央道桶川北本IC~青梅IC間、高速を利用して時間短縮を計ります。御岳登山鉄道滝本駅に7時30分到着します。70分で到着です。まだ時間帯が早いので駐車場は思ったより空いていました。154台の駐車スペースがありますが、シーズン中は8時過ぎるとアウトみたいです。
ケーブルカーは2本目の7時55分に乗車予定です。まだ時間があるのでトイレに寄ってから乗車します。
既に標高407Mの地点より、平均勾配22度26分、最大勾配25度10分、距離1,107mを所要時間6分で御岳山駅まで運んでいただきます。
全長12m、定員116人乗りのオレンジ色をした日出号に乗車します。一般ハイカーや自転車を担いだバイカーなど15人ぐらい乗車していました。
僅か6分であっと言う間に一気に400m高度を稼いできました。本日は標高828Mからのスタートになります。
ケーブルカーを下りると既に視界良好の眺望が利いています。
休止中のリフトのりばに隣接して富士峰軒の土産屋があり、前面には展望台があります。
白根山、男体山が遠方に見えるようですが、そこまで眺望は利いていませんね。
御岳駅周辺の集落が眼下に見えます。東京23区方面にはスカイツリー、新宿高層ビル群が確認できます。
まずはケーブルカー御岳山駅前より武蔵御嶽神社に向けて登山開始です!
歓迎ムードの参道より歩いていくと、前方に山上集落が見えます。集落には宿坊が集合していて、一体何軒あるのだらう。
舗装道路を進んでいきます。見下げると滝本駅からの長い九十九折り林道が見えます。やっぱ、ケーブルカー見ちゃうと頑張って登る気にはなれませんね。
静山荘を通過して、合掌造り風な宿坊?を右手に見ながら御嶽神社方面に進みます。
御岳山荘には首都大学の客人記載があります。ワンダーフォーゲル部か?
そして開店前の土産屋や食堂が並ぶ参道に入ります。ちぃ散歩で2009年12月8日放映された店がありました。
神社境内に入っていくと、宝物殿の前に鎌倉時代の武将「畠山重忠」の立派な像が設置されています。
長尾平には、20年前にパキスタンのウルタル2峰で雪崩に巻き込まれ、死去されたカリスマ的な伝説のクライマー「長谷川恒男」氏の石碑が設置されていました。
奥の院、大岳山方面に進み、帰りはロックガーデン方面よりこちらに戻ります。
樹高60米、樹齢350年の天狗の腰掛け杉を見学していきます。
スタミナを奪われないように、ゆっくりと高度を稼いでいきます。
ピーク手前では、一気に登り上げて鍋割山1,084m登頂です。山頂は展望もなく狭いです。
合流地点の芥場峠で、ハイカーに通過してきた道が凍っていないか尋ねられます。特に1日中、日影になるような場所はなかったので問題ないよと伝えます。
たんたんと進んでいくと、大岳山にかなりアプローチしてきていました。
そのまま歩いていくと小屋が見えてきました。廻り込むと石鳥居があり、馬頭刈尾根方面からの合流地点にもなっています。
一旦、山小屋の方に下りて確認してみます。現在、休業中の大岳山荘でした。管理していないのか南側はボロボロに崩壊しかけています。
奥には、食堂らしき洋風な建物が見えます。外に設置されているトイレは使用可能です。
トイレの前には崩落危険がある為、進入不可とされている展望台があります。鉄パイプ越しに眺めてみると、正面には前回山小屋泊してきた丹沢山塊、右側には雄大な富士山の眺望がしっかりと利いています。
広場に戻り、石鳥居を潜っていよいよ大岳山山頂を目指していきます。
階段を登っていくと、大岳神社に突き当たります。参拝を済ませてから難所の登りに突入していきます。登山道は、凍っている箇所が目立ち始めてきたので要注意です。
登頂成功です!時刻は11時、ケーブルカーの御嶽山駅より約3時間掛かりました。山頂はハイカーで大賑わいです。三角点、そして山頂標識の側で陣取って飯喰うのは、遠慮してほしいなぁあ・・・。
山頂から南~西方面の視界が開けており、先週に引き続き富士山を眺望することができ満足です。蛭ヶ岳を始め、丹沢山系の山々も眺望が利いています。
晴天に恵まれたこともあり、各方面より次から次へとハイカーたちが登頂してきます。山頂は、ハイカーたちでバッティング状態になってきました。
そのまま御岳山方面に戻ります。パキスタンかインド系の軽装な異国人5人組と擦れ違います。トップ3人からは、片言の日本語で「こんにちぃわ~!」と声を発せられます。
周回コースのメインとも言うべき、ロックガーデンがある方向に進みます。
そのまま進むと更に分岐に出て、ロックガーデンを目指して歩いていきます。ロックガーデンに至る登山道は、北側の陽の当たり難い場所で一部凍結していました。
谷側に滑落しないように凍結箇所を慎重に下っていくと、バイクハイカー2人組と擦れ違います。こんな場所を自転車で通過すること自体、かなり無理があります。
凍結箇所を通過して見上げると、登頂してきた鍋割山が見えます。ロックガーデンに向けてチャッチャカ下ります。
更に分岐を綾広の滝、七代の滝方面へと下っていくと、ロックガーデンに行き尽きます。
少し進むと空間のある高台に出ます。見下げると、ハイカーたちが何かを目掛けて撮影体制に入っていました。
そこは、綾広の滝でした。高度を下げてアプローチしていきます。
レディーハイカー3人組に滝の前で携帯撮影を頼まれます。滝をバックにいい絵が撮れたと思いますが・・・失敗していたら申し訳ありせん(汗)。
いよいよメインディッシュ地帯である苔むしたロックガーデンを気持ち良く歩いていきます。
沢を渡り返し、岩の上を落ち着いた自然の雰囲気を感じながら歩いていきます。途中、あずま屋がありました。
ロックガーデンも終盤に近づき、七代の滝方向に進んでいきます。
七代の滝手前にある天狗岩に取り付こうと思ったら、山ガールたちで渋滞していました。先に七代の滝の見学に向かいます。
標示版には七代の滝まで200m先とありましたので、楽に到達するのかと思いきや、驚くくらいに高度を下げさせられます。
この鉄梯子を登り返してくる時の過酷さが目に見えてわかっていましたが、素直に思いっ切り高度を下げてきてしまいました。
苦労して辿り着いた七代の滝を拝むと、全然大した滝ではありませんでした。価値の薄さに愕然として、脚が痺れるくらいの鉄梯子を登り返していきます。
天狗岩まで戻り、山ガールたちが悪戦苦闘していた鎖に取り付きます。
鎖の難易度は決して高いものではありませんが、根っこを掴んだ方が登り易いです。根っこ登攀上部には、天狗の銅像が金網に囲まれて設置されていました。
隅っこの柵の先にも天狗らしき像があります。そして根っこ&鎖を下ります。
長尾茶屋は営業中で、ワインなどアルコール類が売りのようです。アルコールとは無縁の私には、全く魅力を感じない茶屋でした。
そして、とある見晴らしの利く土産屋の食堂に入り、事件は勃発します。行動食しか口に入れていない我々は、「折角御岳山に来たのならそばを喰おう!」ということになり、「とろろそば」をオーダーします。
暫く経って気が付くと先客は帰り、後から来た客のテーブルにオーダーの品が届いているではありませんか!不審に思って、空席のテーブルで寛いでいる店員に尋ねてみると・・・・。地下に走り焦った表情で「あと5分で出来上がります!」と回答してきました。もう既に30分以上は待っていて、客もたいしていない状況の中で、「とろろそばが、30分以上も掛かるわけねぇだらう!」と怒りたくなりました。
ここは丁重に「仕上がっていなければ、キャンセルでいいです。」と店を退出します。我々を追いかけてきたおばちゃん店員が、申し訳なさげに土産用の栗羊羹を2個渡してきました。ここは素直に受け取りました。作り忘れは当然のごとくわかっていたけど、揉み消そうとした別の店員に不審感を抱きました。メタボ先輩なら確実にぶち切れて、店ごとぶっ壊していましたね。今回の相棒が温厚なM氏でトラブルが起きなくて一先ず安心です。
車内は混み合っていて、立ったまま6分間下ります。立っている場合の下り乗車は、斜度があるので安定感悪いです。
そして標高400Mの駐車場に帰着して無事終了となります。帰り道は一般道で飯能市周りから帰ります。麺類が食べたかったので、日高市にある以前より注目していた肉汁うどんの店に入ります。武蔵野うどんは、麺が太く腰が効いていて食感がよかった!ある意味、御岳山の食堂でとろろそばが喰えなくて正解でした。
■天候:晴れ
■出会った人:未知数(鍋割山コースは比較的空いていました)
■タイム:8:15~14:30(ケーブルカー御嶽山駅到着時、休憩含)
■その他:
◇居住市内の土手沿いから、眺望が利いて見える奥武蔵~奥多摩~奥秩父~富士山~丹沢間で武甲山と共によく目立って見える山が大岳山です。あの山に登ってきたのだと通勤途中に大岳山を確認すると実感が湧いてきます。前々から訪問希望していた大岳山・御岳山は、奥多摩を代表するたいへん人気のある山でした。ロックガーデンも含めてたいへん魅力のある場所で、ハイカーを決して飽きさせない山と認識できました。機会があれば再来してみたい候補の一つにもなりました。
◇最後までご覧いただきありがとうございます。いかがでしたか?御一緒に登頂された気分になれたでしょうか。私からささやかではありますが、クリスマスプレゼントになれば幸いです。(作:2011年12月25日)・・・この程度じゃあ、ならないね。
« 丹沢山 2011/12/10-11 日本百名山縦走シリーズ(後編) | トップページ | 比企三山馬蹄形縦走 2011/12/24 馬蹄形縦走シリーズ第1弾! »
「大岳山/御岳山」カテゴリの記事
- 大岳山/御岳山 2011/12/18 奥多摩三山登頂シリーズ(2011.12.18)
« 丹沢山 2011/12/10-11 日本百名山縦走シリーズ(後編) | トップページ | 比企三山馬蹄形縦走 2011/12/24 馬蹄形縦走シリーズ第1弾! »