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甲斐駒ケ岳(黒戸尾根) 2011/8/28-8/29 南アルプスの名峰に挑戦!

甲斐駒ケ岳(かいこまがたけ)黒戸尾根コース 2,967m 単純高低差2,197m

 

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「南アルプスの貴公子」と呼ばれている甲斐駒ケ岳の登頂を累積高低差2,300mを超える超ハードコースで攻略して参りました。 

 

甲斐駒ケ岳登頂については、過去山行の中でも最も過酷で最も最強の完全M気質の黒戸尾根コースで攻略することにこだわりを抱いておりました。北沢峠のルートもありますが、個人的な達成感を味わうには黒戸尾根で山頂アタックを決めることに意義あり!と自分自身への目標達成感の照準を表参道に絞り込んでおりました。

 

数日前から天候が優れずチャンスを狙っていましたが、台風の発生など今月の山行に間に合わないと思い、急遽、多少荒れた天候も覚悟の上での決行となりました。

 

深田氏の著書では、「もし日本の十名山を選べと言われたとしても、私はこの山を落とさないだらう。」と日本アルプスで一番綺麗な頂上として絶賛しています。また、黒戸尾根(表参道)を日本アルプスでは一番つらい登りとしても紹介しております。

 

私的には日本百名山第13座目の登頂となりました。

 

 

 

 

 

レポ作成の原動力になりますので、下記1発、宜しくお願いします。

 

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(ルート):竹宇駒ケ岳神社市営駐車場(標高770m)⇒尾白川渓谷周遊路分岐⇒笹ノ平⇒刃渡り⇒刀利天狗(標高2,049m)⇒五合目⇒七丈小屋(標高2,380m)⇒八合目⇒甲斐駒ケ岳山頂(標高2,967m)⇒七丈小屋(素泊まり)⇒八合目手前(撤退)⇒七丈小屋⇒五合目⇒竹宇駒ケ岳神社市営駐車場(小屋泊ピストン)


 

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前日の22時30分自宅を出発⇒川越市内通過⇒圏央道入間IC⇒中央道勝沼IC⇒国道20号⇒道の駅はくしゅう1時30分到着(所要時間約3時間)

 

道の駅到着時は雨が降っておりました。その後、車中泊してAM5時30分目が覚めます。


 

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道の駅はくしゅうには、24時間利用可能なトイレがありました。そして約4K先にある竹宇駒ケ岳神社市営駐車場に移動します。雨は止んでおりましたが山頂方面はガスが濃いです。


 

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竹宇駒ケ岳神社市営駐車場(約100台)に到着です。こちらの駐車場にもトイレが完備されておりました。


 

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駐車場には案内図と皇太子甲斐駒ケ岳登頂記念碑があります。平成5年7月18日に黒戸尾根を登頂され七丈小屋を利用されたようです。


 

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まずは尾白川渓谷方面に向けて6時30分登山開始です!

 

駐車場には既に準備をして先行していった60代の地元ハイカー2人(後に小屋泊で御一緒する)と単独のスーパー山岳スペシャリストハイカー(後日ネット上でかなりの猛者と知る)がおりました。歩いていくと日向山との分岐点がありました。


 

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尾白荘前にも立派な皇太子登頂記念碑が立てられています。皇太子も黒戸尾根コースから登頂されていたなんて、かなりマニアックな方ですね。

 

竹宇駒ケ岳神社手前にもトイレが設置されていました。


 

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竹宇駒ケ岳神社の先に登山口があります。社殿で登山安全祈願をしていきます。


 

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尾白川にかかる定員5名の吊橋を渡ります。


 

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吊橋を渡るといよいよ登山口に入ります。まずはジグザグに登っていきます。


 

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暫く進むと尾白川渓谷分岐に出ます。甲斐駒黒戸尾根登山道を登り込んでいきます。


 

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十二曲りの急坂を汗をたっぷり吹き出しながら、ゆっくり着実に高度を稼ぎにいきます。


 

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日本三大急登と言われているだけあってなのか、初っ端から尋常ではないとてつもなくクレイジーな樹林帯の登りが連続します。


 

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祠が目に付くようになってきました。修験道として利用されていた表参道の黒戸尾根コースには、沢山の石碑や祠が設置されています。

 

60代地元ハイカー2人組に追い付きました。本日は直接小屋泊して明日山頂をアタックするのでゆっくり登頂していくとのことでした。


 

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約1時間半かかり”笹ノ平”に到達です。ここは横手駒ケ岳神社コースとの合流点にもなっています。先を進んでいくと、苔むした岩にガッツリ石碑が埋め込まれていました。


 

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視界の利かないうんざりする樹林帯の中の歩きは続きます。登り込みばかりではなく緩い登り箇所も結構ありました。駐車場で先行していったスーパー山岳スペシャリストハイカーを追い越します。がしかし、小休止中にすぐに追い越されます。少し会話をすると日帰りピストンとのことでした。


 

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いよいよこの先からハイカー泣かせの”八丁登り”に突入です。藪こぎとまではいきませんが、周囲は笹藪地帯で長い急坂です。動悸息切れが激しくなり3回ぐらい呼吸を整えるため座り込みます。かなり過酷で八ヶ岳の真教寺尾根を上回る最強の登り込みです。下山者数名と擦れ違いますが、挨拶すらできる余裕が無いくらい過酷で強烈でした。


 

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長い八丁登りを消化すると岩場が現れます。両側が深く切れ落ちている”刃渡り”に到達です。ここでスーパー山岳スペシャリストハイカーの後姿を一瞬視界に捉えます。更に男女混合3人組ハイカーが刃渡りを慎重に下山してきました。昨日はテント泊をしてきたとのことで、小屋は空いていてテン場は満杯だったようです。


 

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核心部の”刃渡り”です。両サイド切れ落ちて特に登り方向右サイドが危険です。


 

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転落防止用の鎖が張ってありますが、滑り落ちたら這い上がることは困難でしょう。蟻地獄に嵌り重傷以上は間違いないだらう。


 

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その先の刃渡りでは進行方向左側が深く切れ落ちています。


 

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一旦、樹林帯に入ります。


 

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ここで梯子と鎖の登りになります。梯子はしっかり固定されていました。補助的に山側の鎖を掴みながら登ることも可能です。


 

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もう一段、難所と梯子を乗越えます。


 

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すると”刀利天狗”に到達しました。祠や石碑が建っています。そして、黒戸山方向に進んでいきます。


 

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黒戸山を巻きながら進んでいくと、人間の下半身を形どったような樹木が登山道を塞いておりました。


 

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黒戸山の巻き道は楽チン歩きができます。その後、鞍部まで下っていきます。


 

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鞍部手前にある五合目小屋跡地で長めの休憩をとります。


 

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五合目五丈石には、遭難救助の活動にも参加して、多くの人命を救ってきた山小屋の管理人「古屋義成氏」のレリーフがありました。


 

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休憩後、再度鞍部まで下ります。進行方向山側はガスっていました。


 

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鞍部に下ると祠や石碑、剣があります。多くの修験者が利用していたことが伺えます。


 

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ここから屏風岩の登りとなり長い梯子から始まります。


 

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要所要所に石仏が置かれています。


 

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更に梯子、岩場と断続していきます。


 

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鎖場ではお約束の鎖掴みポーズ、そして岩場越えです。


 

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やがて橋が見えてきました。


 


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進行方向左側にあるトラロープを掴みながらゆっくりと進みます。隙間が見えるのでやや高度感があります。


 

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また梯子を登ります。五合目から七丈小屋まではアスレチックです。


 

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剣が置いてありました。錆び付いた剣を1本拝借して振りかざしてみます。敵対動物は周囲にはいなさそうですね。


 

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いよいよ核心部の垂直梯子に取り掛かります。登り終えて見下ろします。高度感があるので高所恐怖症の方は覚悟が必要かと思われます。


 

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核心部の梯子では、チームはバラバラですがハイカー4人と譲り合いながら交互に登り下りを繰り返します。七丈小屋が近いことも御教示いただきます。最後年配夫婦ハイカーの御婦人が、下りの梯子にビビって夫が慎重に誘導しておりました。


 

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急な岩場、鎖場をかなりヘバッタ状態で乗り越えて行きます。


 

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必死の思いで七丈小屋に到達です。登山開始から5時間が過ぎていました。料金表を確認します。七丈小屋は北杜市の管理山小屋で、事前予約は不要とのことでした。事前の北杜市観光課への問い合わせによると、今まで満杯になったことが無いとのことでした。


 

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トイレを借りるため小屋受付で200円支払います。因みに奥のトイレは宿泊者専用トイレ。本日甲斐駒登頂後、お世話になるかもしれない旨も伝えておきます。


 

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電気は太陽光発電です。30m先に宿泊者以外用のトイレがあります。


 

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トイレ休憩後(実は体調的に不調でした)、七丈第二小屋脇にある梯子から登山道に通じております。


 

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少し登っていくとテン場が2箇所ありました。そしてテン場から急登していきます。山小屋のオヤジから七丈小屋から甲斐駒頂上まで2時間ぐらいかかると言われました。時刻は12時です。午後の山頂は雷が心配になってきます。ヤバくなってきたら撤退も視野に入れて登り込みます。


 

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岩場の急登、梯子と続きます。今まで経験したことの無い超ハードコースにより、いい加減脚が引きちぎれそうなくらい攣り始めてきました。

 

また生水を可能な限り摂取しない主義の私は、ザックに4L近くの水分を担いできたので返って重量によりスタミナが奪われることになりました。肩にも痛みが走ります。


 

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ハイマツ・ダケカンバ地帯を通り、休み休み歩いてやっと八合目に到達です。


 

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八合目の石鳥居は崩壊していました。


 

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山頂方面はガスって山頂の確認ができません。難所の岩場を脚に負担をかけないようにゆっくり登っていきます。


 

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難易度の高くない鎖場ですが、ヘトヘト状態での登攀です。鎖には甲斐駒20回登山記念の安全登山の鉄板が取り付けられていました。


 

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岩場の隙間にある鎖を掴んで登攀していきます。何だか身体に限界を感じている状態でした。 


 

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落石でも発生しそうな急で危険な岩場地帯です。東芝山岳部の方が昭和42年この場所で亡くなったようです。


 

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三本の剣が突き刺さっている岩を廻り込んでいきます。


 

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山頂が微かに見えてきました。この辺りで後に山小屋で一緒になる広島からお越しの男性シングルハイカーと擦れ違い会話を交わします。

 

更に続いて、途中まで見かけていたスーパー山岳スペシャリストハイカーが下山してきました。「山頂まで後20分ぐらいで、あとは普通の道ですよ!」と元気付けられます。日帰りピストンでギリギリ間に合う時間だと申しておりましたが、スペシャリストと言えども相当疲労感を感じられる表情をしていました。

 

後日、この人物をネット上で発見します。ヤマレコの登録者で、カンフースタイルでキックを天に突き上げるようなポーズでセルフタイマーカメラで自己登頂撮影するのが売りのようです。過去山行を拝見すると、今回で日帰り黒戸尾根ピストン3回目らしいです。他物凄いコース、山頂を複数回踏破するなど超兵(つわもの)でした。そんな人物だったとは驚愕です!


 

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それでもかなりシンドイ急な岩場地帯が続きます。最後の気力を振り絞って、一発最大の気合いを自分に入れ込みます。


 

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疲弊した身体にはかなり堪える岩場を三点支持で上昇していくと山頂がかなり近づいて見えてきました。


 

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東峰にある横手駒ケ岳神社奥社に到達。沢山の石碑が建っています。


 

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山頂進行方向左側は北沢峠方面です。合流地点となり山頂まであと5分です。


 

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最後の仕上げ登りをこなして山頂に到達します。

 

時刻は14時前登頂成功です!休息含めて7時間20分かかりました。かなりの疲弊状態です。


 

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標高2,967米記載の山頂標識


 

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甲斐駒ケ岳を象徴する立派な石祠


 

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一等三角点


 

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あれだけガスっていて期待できない展望だったにも拘わらず、奇跡的にも山頂上部だけ晴れ間が開けてきました。


 

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山頂で私を撮影していただいた地元在住の気の優しいアルピニストの方たち。今回の登頂は合コン登山だそうです。このあと六号目小屋で宿泊して明日鋸岳を登頂する予定だそうです。

 

ガスで展望の利かない周囲の山々の説明まで御丁寧にして頂きました。仙丈ヶ岳・北岳・間ノ岳・鳳凰三山・八ヶ岳・・・・等。眺望を目的とするならば、梅雨明け時と9月後半~10月の紅葉の時期が狙い目だとのアドバイスまでいただきます。


 

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今回登頂での酸欠防止策として、食べる酸素以外に酸素プラスを必殺アイテムに加えることにしました。酸欠は防げましたが腹の調子を崩しました。


 

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上空のみ晴れており、仙丈ヶ岳・北岳方面はガスの隙間で僅かに見え隠れできる状態でした。


 

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山梨百名山の山頂標識と石祠の裏側


 

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登ってきた方角に八ヶ岳が見えるはずだが全く利きませんね。鳳凰三山も何処にあるのかわかりません。


 

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親切にしていただいた地元合コン・アルピニストの方たちはヘルメットを装着し、鋸岳方面にある六合目小屋に向かう準備をしておりました。 


 

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鋸岳は通過にかなり危険を要する場所なので、経験者でないと行かないほうが良いと忠告されました。アルプス初体験の私はそんな危険な場所寄りつこうとも思いませんでしたが。合コンアルピニストは男性チームが女性チームをリードするような形でうまくフォローされておられました。カップル誕生成立したのでしょうか。


 

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山頂に1時間近くいましたので、そろそろ下山することにしましょう。


 

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まずは駒ケ岳神社奥社のある東峰に戻ります。


 

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下山途中、甲斐駒ケ岳山頂を振り返ります。


 

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駒ケ岳神社奥社の前に立つと先程鮮明に見えていた山頂が一気にガスに巻かれていました。


 

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七丈小屋に向けて来た道を戻ります。


 

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ガスが濃くなり天候が妖しくなってきました。


 

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三本の剣が突き刺さっている岩の前に出ます。なぜか物凄く剣を抜きたい気持ちが抑えられません。しかし、トップまでどうやって登るのだらう。


 

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そんなくだらない事を考えていたら益々天候が悪化し始めます。焦ってガンガン鎖場を下っていきます。


 

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八合目から七丈小屋までの間に大粒の雨に襲われます。ザックカバーだけ被せて、シャツとズボンは汗で濡れていたので、合羽装着はしませんでした。滑らないように必死に下り切ります。


 

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16時10分、七丈小屋で素泊まり寝具付(4,500円)の受付を済ませます。食事は腹の調子が悪かったので、持参のおにぎり1個とゼリーのみ。

 

小屋泊は私含めて4名でした。朝方登山道でお会いした地元60代(身体は40代)男性2人組、8合目先にて擦れ違いで遭遇した広島ハイカーの30歳の男性。

 

広島ハイカーは、環境省の委託で高山植物の調査にきていて、朝方甲府のビジネスホテルから北沢峠⇒山頂経由で小屋に到着してきました。明日は北沢峠で1泊して翌日には北岳で高山植物の調査をしてから、9月4日までには広島に帰ると申しておりました。私の知っている情報で直近の台風情報だけは知らせておきました。

 

山の話をしたり、仮眠をしてゴロゴロしたり、あっという間に夜になりました。そして驚くことに、管理人が布団を敷きにきました。読書をして19時40分には早過ぎる消灯を実行しました。因みに私が寝るの最後でした(汗)。おじさんたちは明日の早朝からアタックに入るとのことで既に熟睡状態でした。しかし、あまりに疲れ過ぎて身体が痛くてすぐに寝付くことができませんでした。


 

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そして夜が明けました。夜中は土砂降りの雨が降り続いていました。天候は一転して快晴です。小屋の高台から富士山を拝められました。

 

おじさん2人組は既に5時30分前に山頂アタックに出られました。広島ハイカーは6時からの朝食待ちです。私は準備を整えとりあえず快晴ということもあり、6時10分小屋を後にします。


 

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8合目方向の快晴を確認しながら、七丈第二小屋の梯子から登っていきます。脚部の疲れが全然取れていませんでした。


 

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昨日見ることのできなかった八ヶ岳の展望を堪能して高度を稼ぎにいきます。


 

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30分ぐらい登り込んできたでしょうか。8合目手前にて食事が喰えない事によるシャリバテです。更にモチベーションを下げたのが山頂含めた周囲のガスリです。ロングコース下山に対応すべき脚部の痛みへの限界地点、昨日登頂による満腹感、八ヶ岳が確認できた事、山頂の展望が期待できない事、早く下山して温泉で癒したい!等総合的に判断して撤退を決意致します。

 

少し下山した場所で広島ハイカーに遭遇します。山頂方向のガスリを確認して彼も山頂には寄らずに高山植物を調査しながら北沢峠に下りると申しておりました。


 

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撤退と決め込んだらサッサと下山です。まずは七丈小屋にて水を確保していきます。


 

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そして七丈小屋より五合目手前鞍部まで下っていきます。


 

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核心部の鎖場・高度感のある梯子と慎重に下っていきます。


 

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更に梯子を下って橋を渡ります。


 

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とにかく危険地帯を下ります。完全なアスレチック地帯です。


 

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一番ロングな梯子です。下りている途中で足元を撮影してみます。


 

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鞍部に到着、一気に五合目まで突き進みます。


 

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五合目から振り返ると七丈小屋・山頂方向はホワイトアウト状態。黒戸山を登り返していきます。


 

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登り返して巻き道に入ると暫く安心歩きができます。ここで駒ケ岳神社駐車場から5時30分より登頂してきた日帰り単独ピストンハイカーと出会います。3時間ペースで登ってきていました。


 

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刀利天狗を通過して鎖場を下ります。


 

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梯子下りから刃渡り上部へ。


 

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慎重に刃渡りを通過


 

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刃渡り滑り落ちたら逝っちゃいます。


 

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そして心臓破りの長い八丁登りの下りに入ります。


 

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八丁登りを下った最終地点(登りなら起点)辺りで、本日登り2人目の男性シングルハイカーと擦れ違い会話を交わします。

 

本日は小屋泊で明日山頂アタックを決めるとのことでした。別れ際、レンズの殺気を感じた私は瞬間的にカメラを構えてシャッターを押し返していました。このニンマリとした表情のハイカーも何処かのプログ作成者であることは間違いないだらう。


 

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やっとの思いで笹ノ平まで下山してきました。脚が物凄く痛いです。足元から爪の内部、脹脛、大腿四等筋、脚部全体が痛くなってきました。まだ登山口まで1時間30分あります。


 

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脚部の負担を少し軽減させるガニ股スタイルで長い下りに立ち向かいます。

 

登り方向からはバラの年配ハイカー4人が必死の形相で登り込んできます。


 

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中々終わらない登山道を下りながら、よくもこんなルート登ってこれたなぁ~と自己絶賛の有森モードに入ります。そして尾白川渓谷分岐点に出ます。もう少しです。


 

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吊橋に到着する手前で、登山道を塞いでお弁当を広げている御婦人に出会います。バスで観光に来られていたこの御婦人と10分ぐらい会話をします。

 

甲斐駒ヶ岳の事を色々と聞かれ、ここからのコースタイムの標準時間は8時間30分、北沢峠なら3時間、黒戸尾根は鎖場・岩場・かなり厳しいルートなのであまり勧められない事を伝えると「金時山にも鎖があったから金時山ぐらいかな?」と聞かれます。金時山未踏の私は、そんなに険しい山ではないはずと思い、「もうちょっと厳しいでしょうねぇ~」と受け答えします。

 

なんと!御婦人自ら年齢を申し上げられ驚愕します。見た目50歳前後かと思っていたら65歳とのこと。一気に脚の痛みを忘れるぐらい、ぶったまげました。まるで高須クリニックかなんかで美容整形でもしているのでは?と思わせるくらい65歳の肌の艶ではありません。


 

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吊橋を渡り渓谷を覗くとファミリーのグループが寛いでいる姿が目に映りました。


 

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11時40分駐車場に帰着します。甲斐駒ケ岳登山者は少数で、ほとんどが尾白川渓谷観光か一部日向山ハイカーも利用されているみたいです。 

 

超ロングでハードに感じた黒戸尾根コースを終了し、安堵した気持ちに加え、絶大なる疲労感が溢れ出てきます。売店でラムネを頂いてから癒し温泉に向かう準備をします。


 

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国道20号線を約9キロ走らせた地点に”むかわの湯 ”があります。駐車場からは、茅ヶ岳・金ヶ岳らしき山が見えていました。因みに施設の温泉ポンプ故障により冷鉱泉での運用でした。

 

過酷な甲斐駒登頂で疲弊仕切っている身体を思う存分癒すことができました。最高の癒しでした!おまけに足つぼマッサージ10分千円もやってもらいました。


 

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帰路国道20号線沿いから見えた鳳凰三山方面?と道の駅みとみから眺めた木賊山方面。帰りのルートは雁坂峠から帰りました。


 

 

 

 

 

■天候:1日目:曇りのち雨(一時晴れ間あり)、2日目:曇り時々晴れ 

 

■出会った人:31人(黒戸尾根登り17人、山頂7人、黒戸尾根下り7人) 

 

■タイム:1日目:6:30~16:10(山頂までは7時間20分)、2日目:6:10~11:40 

 

■その他: 

 

◇日本三大急登のひとつでもある甲斐駒ケ岳黒戸尾根コースを無事に踏破することができました。山頂での展望があまり利かなかったのは残念でしたが、流離の脱サラハイカー最終企画には相応しい山行内容とすることができ満足です。超健脚な猛者ハイカーは日帰りピストンをこなしていました。やる気になればできたと思いますが、身体に甚大なダメージを受けること間違いないと確信して素直に小屋泊を選択しました。がしかし、脚部、肩を中心に2日間は身体に痛みが残りました。 

 

◇非常にうんざりとした長く高低差のある黒戸尾根コースは、完全M体質に成り切らないと踏破は困難と思われます。今回レポも写真を200枚使用して作成段階でも読み手の方にもうんざりとしたロングなレポとなってしまいました。最後までご覧いただいた方、たいへんお疲れ様でした。少しは一緒に歩いた気分を感じられたでしょうか。

 

◇アルプス初体験からいきなり厳しいルートの攻略に挑戦しました。最終企画には是非、深田久弥が絶賛したベストテン入りさせたい山として円錐形のピークハントに価値を求めることにしました。

 

◇以下登り込みコースに対する個人的な評価比較になります。参考までに。

 

甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)⇒オリンピックレベルとして例えるならば、八ヶ岳(真教示尾根)⇒インターハイレベル、甲武信ヶ岳(徳ちゃん新道)⇒小学生高学年の遠足レベル、伊豆ヶ岳(直登コース)⇒幼稚園児の遠足レベル、鐘撞堂山⇒赤ちゃんのハイハイレベル

 

◇決してこれで山行を最後にするということではありませんが、脱サラハイカーとしての山行修行は間もなく休止いたします。有難うございました。

 

■参考:甲斐駒ケ岳(黒戸尾根ルート)

 

 

 

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