四阿山 2011/8/14 日本百名山登頂シリーズ
四阿山(あずまやさん)2,354m/根子岳(ねこだけ)2,207m 単純高低差 764m
日本百名山登頂シリーズとなりました”四阿山”の登頂を目指す機会に恵まれました。前日、大宮市街地にて買行に連行されてされていた私は、急遽脱出し山方面へ逃避します。車中に積載していた山道具を確認して、以前より興味を抱いていた四阿山登山口がある菅平牧場に向かいます。真っ暗の中、3時牧場駐車場に到着し仮眠をとります。
日本百名山”四阿山”は深田久弥の著書で次のように紹介されています。「菅平へスキーに行った人は、正面に聳えた二つの山を覚えているだらう。四阿山と根子岳。あれがなかったら菅平の値打ちはなくなる。」
山名の由来は、あずまやの屋根に似ているところから名付けられたらしく、深田氏は四阿(あずまや)という名前をたいへん評価しています。
今回は、四阿山登頂を目指してから根子岳への周回ルートで下山してみたいと思います。
(ルート)菅平牧場⇒登山口⇒中四阿⇒四阿山⇒根子岳⇒菅平牧場
AM5時30分目が覚めて準備をします。駐車場上側にある登山口案内版の前に出ます。真っ直ぐは根子岳方面、右は四阿山方面に通じています。まずは四阿山から攻めていきます。
少し車道を歩きます。右手には牛たちが静かに牧草を食べていました。
四阿山登山口に到着します。5時55分登山開始です!牧場の脇を歩いていきます。
進行方向右手に浅間山を眺め、左手の牧場を観賞しながらゆっくり登っていきます。
四阿山まで3.5Kの表示を確認します。
結構な距離を稼ぐ歩きをしてきましたが、この表示は詐欺です。明らかに100m以上は歩いてきました。牧場登山口の距離は400m拡大しているのにどちらが真実の表示なのでしょうか。
後ろを振り返りながらの景色なので、逆コースであればきっと気持ちよく下山できることでしょう。
登り込みで一気に視界を広げると槍・穂高連峰が確認できるようになりました。
岩場を下り山頂まで1.7K地点の中四阿(2,106m)に到達しました。
その先では軽くトレランハイカーに追い越されます。そして登り込みをこなしていきます。
振り返ると稜線上に追撃ハイカーを確認します。ダラけたペースを少し上げます。
ここで息切れしている自分に必殺アイテムを使用します。本来、高度2500m以上の希薄化した酸素濃度に高度順応させるためのアイテムを試験的に使用してみます。必殺”食べる酸素”(840円)です。登山家栗城氏のスタイルに反しますが、「単独有酸素登頂」になります。
食べる酸素服用後、不思議と体力が回復してきます。まるでアナボリックステロイド(ドーピング)でも使用したかのようにメキメキパワーが回復してきました。因みにコンテストビルダー時代、ステロイドを含めた薬物を使用した経験はございません。※念のため誤解がないように。
登り込むと四阿山が近づいて参りました。
更に進んでいくと根子岳との分岐点に出ました。四阿山山頂まであと700mです。
仕上げ登りに入ります。木道階段がありますが難なくこなしていきます。
山頂正面側はガスで眺望が利きにくくなっていました。8時15分登頂成功です!
2時間20分かかりました。
山頂部分にある「上州祠」を確認し、その先にある眺望の利く場所まで上がります。
草津白根山、志賀高原方面はガスって遠方までの眺望が利きません。手前の嬬恋ルートは確認できます。
山頂で一緒になった館林市からお越しのシングルおじさんと山頂標識で写真を撮り合います。おじさんは私と同じ初級者で先日、日光の男体山で拷問登山を経験してきたそうです。多くの歴女が登頂していたことに驚愕したと申しておりました。
「草津白根山だ!」となぜか蓼科山方面を指さして強調していました。どう見ても方角が違う・・・・。私は志賀方面を指さして「あちらかと思っていました」ととぼけました。
おじさんは鳥居峠方面から登頂してきたようで、午前中には下山しなければとサッサと下山していきました。
おじさんが「草津白根山だ!」と強調していた方面です。登り口(鳥居峠)の付近に白根山があったとか何だかで無茶苦茶なことを言ってました。危なく自分が方向音痴?なのかと考えさせられるくらい強調されていました。
私もガスってくる前にサッサと根子岳に向かおうと思います。根子岳との分岐点まで戻ります。
木道階段では鳥居峠との分岐道がありました。館林おじさんは7.2Kのピストンでしたか!気合い入ってますね。でも山頂ではかなりの疲弊状態でした。酸素不足かもしれませんね。私は食べる酸素で復活状態です。
分岐点で小休止しているとターミネーター的老夫婦に話掛けられます。これから四阿山山頂に向かうとのことでしたが、見た目50代後半~60歳前後に見えますが、二人とも明らかに身体が違います。おもいっ切り、躍動感溢れていました。後に根子岳下山中に追い付かれます。
その先では想定外の急な下り坂です。登りではかなりハードな登り込みとなり、下りでは危険度が増大するので慎重さが要求されます。
急坂をコルまで下るとササ原が広がる場所に出ます。どうやらピグモン状態で歩かなければならないササ藪地帯はきれいに刈られていました。
根子岳を正面に捉えます。高山植物の宝庫である”根子岳”は花の百名山に選ばれています。
登り返しにバテてきたので小休止です。四阿山を眺めながら疲れを癒します。ここで再び食べる酸素注入です。
アルプスの方面は見えづらくなっています。再起動してザレ場を登り込んでいきます。
岩場を廻り込みます。ここでは複数の悪戦苦闘しているハイカーたちと擦れ違います。
やがて山頂にアプローチしてきました。一気にアタックをかけます。
山頂では四阿山に進むべきか迷われている男女混合3人組ハイカーがいました。地図をみせて急な登り返しがあるので覚悟が必要なことを伝えておきました。その後3人組は四阿山に向かいます。無事に周回できたでしょうか。
山頂には鐘があります。しかしなぜか鐘だけ外してあります。物好きな方が勝手に鳴らすからでしょうか。
山頂祠前にてオヤジのツーショット撮影を頼まれ、お返しに撮影していただきました。(オヤジのワンショットです)
山頂にある展望版を確認してみます。けっこうな落書きが施されています。もしも、いたずら心で私の目の前で展望版に傷を付けている現場を発見したら、即効、首に巻いている汗たっぷりタオルで撃沈させます!なので公共物に傷を付けるのは止めましょう!
方位盤で確認すると、やはり四阿山山頂で出会った館林のオヤジが「草津白根山」と言い張っていた山は、「蓼科山」でした。霧ヶ峰(車山)、美ヶ原方面です。危うく詐欺に遭うところでした。
山頂には、根子岳登山口方面から続々とハイカーが集結してきます。ふと端の方では大きめのアンテナが設置されており、無線の交信をしているオヤジがいました。「こちら須坂市・・・・・。風が気持ちいいです。登山客が大勢います・・・・。東京・フランス・・・・どうぞ」とか交信していました。
下山している途中でアラフォーぐらいの女性ハイカーと会話を交わします。以前、残雪のある時に四阿山まで廻り、今回は根子岳のピストンとのことでした。暑い中頑張っておられました。
駐車場までまだ2.1Kあります。バテ気味に下っていくとアラファイブ世代の夫婦、特に御婦人の方から色々と質問をされます。やはりきつい登り返しを警戒して四阿山には行かないそうです。また、午後は天候が荒れることも予想されることから根子岳ピストンとのことでした。
ダケカンバ地帯を通過していると背後から四阿山・根子岳分岐点で出会ったターミネーター的老夫婦に軽く追い越されました。
なぜか触発されて、その先で小休止していたターミナーター的老夫婦を一気に追い越します。そしてラストスパートのチャッチャカで駐車場目掛けて掛け下ります。
11時15分菅平牧場駐車場に帰着します。満車状態で道路脇路駐も数台ありました。
その後、疲弊した身体を癒すため上田市にあります”真田温泉 ”に立ち寄ります。
■天候:晴れ
■出会った人:60人ぐらい(四阿山では6人、残りは根子岳)
■タイム:5:55~11:15
■その他:
◇1ヶ月ぶりに埼玉を離れて県外への遠征が実現できました。この時期は標高2,000m以上の山でないと脱水症状でぶっ倒れますね。おかげで日本百名山第12座目を踏破することができました。
◇今回試験的に必殺アイテムを使用して予想以上に体力の回復が見られました。気休めなのかもしれませんが、自分的には効果抜群の秘密兵器となり、病みつきになりそうです。勿論、アルプス登頂への必殺アイテムになること間違いないことでしょう。
◇登頂される場合、四阿山単独よりは、周回コースがとれる根子岳セットで登頂されることをお勧めいたします。
« 日和田山/物見山 2011/8/6 朝練シリーズ Practice in morning | トップページ | 甲斐駒ケ岳(黒戸尾根) 2011/8/28-8/29 南アルプスの名峰に挑戦! »
「四阿山/根子岳」カテゴリの記事
- 四阿山 2011/8/14 日本百名山登頂シリーズ(2011.08.14)
« 日和田山/物見山 2011/8/6 朝練シリーズ Practice in morning | トップページ | 甲斐駒ケ岳(黒戸尾根) 2011/8/28-8/29 南アルプスの名峰に挑戦! »